音楽に愛された詩人のこと
タイムラインがお悔やみであふれている。
すごく有名な人だし、もっと彼を好きな人がいっぱいいるから、私が特に書くことはないと思っていたのだけれど、音楽家の武満徹と彼の対談を読んでいたら「言葉はどうしても音楽にはかなわない。僕はきっと、死ぬまで音楽に片思いし続けるのだと思う」というくだりがあり、いやいやこの人ほど音楽に愛された人はいないのではないか、とふと2010年にひらたよーこ+矢野誠が出した『少年』という谷川俊太郎の詩をうたにしたアルバムが聴きたくなって引っぱりだしてきた。