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Art × cat な美術館

「小さな美術館」は海辺にあり、
ミュージアムショップとカフェが併設されているという設定の、
ネットショップ/ Artcat です。
これは、小さな美術館・館長のnoteです。


こんにちは。
小さな美術館のお話をさせていただきます。

展示数は少ないですが、レギュラー展示5点と
月替わりの企画展示5点があります。
今日は、レギュラー展示のことをお話しします。


レギュラー展示


Art × cat 美術館

レギュラー展示は、アールヌーボーの画家・スタンランの
猫をテーマにした作品の展示で、
「Art × cat 美術館」と称してスタンランの猫たちを展示しています。

①ア・ラ・ボディニエール
②夏:手すりの上の猫 (yellow)
③夏:手すりの上の猫 (rose)
④冬:クッションの上の猫
➄ル・シャ・ノワール の5点です。

猫が大好きだったスタンランは、たくさんの猫を作品に登場させています。
パリでブルジョワに飼われていた猫がモンマルトルで自由に暮らしている、
そのように自由の象徴と言われた猫が好きだったのです。

スタンランはモンマルトルに生涯住んでいましたが、
猫以外には、モンマルトルの貧しい人々も多く描きました。
自分の作品が、自由を求めること、権力への抵抗、
そういった社会批判の役に立つと考えていたのです。


展示➄ ル・シャ・ノワール

モンマルトルは元々は、風車がある農場地帯でした。
政治によりパリの中央から追い出された市民たちが移り住み、
丘の上の女子修道院がワインを長年作っていたことから
飲み屋が増え、歓楽街として発展するようになりました。

そこに、最初の文芸キャバレー「ル・シャ・ノワール」をはじめ
芸術家が好む新しい空気の店ができました。
詩人や音楽家、画家といった芸術家が集まり
退廃的、前衛的な文化が栄えました。

スタンランの展示➄「ル・シャ・ノワール」(通称)は、
その店のイベントのポスターです。
同じ黒猫の絵に、催し名を入れて5種類作られました。

そのうちの一つになり、
一番上には「近日公開」
一番下には、ロドルフ・サリスの名前があります。
「ロドルフ・サリスの『ル・シャノワール』の巡業」のポスターです。

ロドルフ・サリスはこの店の創業者であり、芸術家であったので、
店に芸術家を呼び込むことに成功して、
数々の新しい催しや、演奏会などが開かれました。

スタンランも、この店を通じた音楽家たちにまつわる作品も
たくさん作りました。
次回は、そんな音楽とスタンランのお話を紹介したいと思います。


Artcat 「小さな美術館」へは、こちらのエントランスからお入りください。


うちのアートキャットカフェの猫スタッフたちが
交代でスタッフブログを書いているので、
そちらも見てやってください。
宜しくお願いします。



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