ロビンソン・クルーソーを書いたイギリスの作家ダニエル・デフォーは、17世紀のロンドンでのペスト大流行の様子を書き残している。インチキ預言者や占い師、便乗詐欺師や偽医者などが出現し、様々なデマや迷信が流布した。400年後の私たちにとって、新型コロナは成長のバロメーターだ。
「悲劇喜劇」の連載、「シーン・チェンジズ」のVol.19初校ゲラを戻す。今回は舞台写真について書いたのだが、いつも冒頭に置いている引用には、デフォーの「ペストの記憶「を使った。市民が生きり望みを失った後について。