中丸謙一朗

コラムニスト。『POPEYE』『BRUTUS』編集者、後、『ライトニング』の創刊エディター。漫画原作、広告関連媒体制作、映画プロデュースの他、観光や昭和に関するコラムを寄稿。主な著書『ロックンロール・ダイエット』(扶桑社文庫)『車輪の上』(枻出版)など。刷り込み民俗学者。

中丸謙一朗

コラムニスト。『POPEYE』『BRUTUS』編集者、後、『ライトニング』の創刊エディター。漫画原作、広告関連媒体制作、映画プロデュースの他、観光や昭和に関するコラムを寄稿。主な著書『ロックンロール・ダイエット』(扶桑社文庫)『車輪の上』(枻出版)など。刷り込み民俗学者。

マガジン

  • 「八王子日記」

    都心より5度も寒い八王子。雪が降った時しか注目されない八王子。 なんで俺は今、八王子にいるのか。 奇妙な輩が集う八王子を舞台に綴る、新触感日記。 街角に転がるうんざりするリアルと、ほんの少しの嘘。 虚実に溢れた孤独な世界は、案外と悪くない。

  • あのときアレは神だった

    夕刊フジに掲載の同名連載の再録版です。高度経済成長期にこどもの心をつかんだ「神」たちのお話です。

  • あのときアレは高かった

    夕刊フジに2014年から連載された人気企画。僕たちが買いそびれた、当時のベストセラーはいったいいくらだったのか。

  • みんなの民具

  • 旅のうた(歌日本紀行)

最近の記事

イザイホー(2022年再録)

東中野ポレポレでドキュメンタリー映画を観てきた。 昨日、東中野ポレポレでコレ観てきた。 沖縄・久高島のイザイホー(12年に一度行われる祭礼)を扱ったドキュメンタリー映画だ。 1979年作品のデジタルリマスター版。(イザイホーは1978年) アーカイブ的に貴重な作品。10年来久高島を見に行っているが、イザイホーはこの年以來行われていない。 ただひたすらに祭りの様子を追ったドキュメンタリー。正直テーマ性は薄いが、もう二度と観られないという資料性はじゅうぶんすぎるほどに貴

    • 終戦記念日に生まれて(2022年再録)

      ◯月◯日 8月15日。私は59回目の誕生日を迎えた。 終戦記念日の翌日、靖国神社を参拝した。 神保町の「エチオピア」にドライブがてらカレーを食いにいった。 ここで駐車場の料金が一時間止めただけで1760円だったことに心底驚いたのだが、まあ、それはいい。(最近、すっかり都心の値段設定についていけなくなっている) ひさしぶりに都心に来たついでといっちゃなんだが、靖国参拝を思い立ったわけだ。 「靖国参拝」ってなんだ。 元はと言えば、靖国神社に行ってお参りをするだけの簡

      • いま、政治に対して思うこと(2022年再録)

        俺、59歳を迎えた夏。世間の動きにはそれほど関心はないが、先日、ある人物からTwitterで世俗批評をつぶやかないのはコラムニストとしてはどうなのか、という指摘を受けた。 正直、Twitterでそういう類の批評をすることが正しいとは思っていない。Twitterは単なるTwitterだ。俺の日々のそれこそ愚にもつかない「つぶやき」を誰にともなく垂れ流すだけのものだと思っている。だからこそ、フォロワーを増やそうと意識してつぶやくことなどないし、もっと言えばフォロワーのためにある

        • 再録「あのときアレは神だった」〜車寅次郎

          小学生の頃、家族づきあいしていた友達のお母さんから映画に連れてってあげると言われた。そのとき、おばちゃんはリーダー格だったわたしに何が見たいかと聞いた。わたしはよくわからないまま「寅さん」と答えた。 見終わった後、家に帰ってきてみんなでごはんを食べていたとき、テレビの番宣か何かで洋物パニック映画『大地震』が流れた。そのときおばちゃんは、子供のわたしたち(主にわたし)に向かって、「こういうの観に行くのかと思ったのに」と言った。 ああ、寅さんを見ることがいけなかったのだろうか

        マガジン

        • 「八王子日記」
          5本
        • あのときアレは神だった
          40本
        • あのときアレは高かった
          38本
        • みんなの民具
          10本
        • 旅のうた(歌日本紀行)
          22本
        • たのしい観光地〜僕にはこんな絵が映り、こんな音が聞こえている
          38本

        記事

          再録「あのときアレは神だった」〜長嶋茂雄

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 長嶋茂雄さんは2004年に病に倒れた。このことは衝撃的だった。病自体は仕方のないことだけど、やはり長嶋さんのスターとしての連続性は

          再録「あのときアレは神だった」〜長嶋茂雄

          再録「あのときアレは神だった」〜桂小金治

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 最近、「感動ポルノ」なる言葉を耳にする。これでもかこれでもかの「お涙頂戴」番組に対して、感動の強要や垂れ流しを揶揄(やゆ)・批判し

          再録「あのときアレは神だった」〜桂小金治

          再録「あのときアレは神だった」〜竹村健一

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 「だいたいやね~」 「わたしなんか、これだけですから、これだけ」 「デリーシャスよ、奥さん」。 あの態度、あのセリフ、そして、あ

          再録「あのときアレは神だった」〜竹村健一

          再録「あのときアレは神だった」〜京塚昌子

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 保険会社のCMに渡辺直美が出ている。西島秀俊演じる夫の身を案じながら、子連れで夫の入院する病院に駆けつける妻の役だ。(当時) 最

          再録「あのときアレは神だった」〜京塚昌子

          再録「あのときアレは神だった」〜木暮修(萩原健一)

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 小さい頃、夜中にインスタントラーメンを作り、鍋のまますすったりすることがカッコ良かった。昭和40年代の夏休みにいとこの家を訪ね、夜

          再録「あのときアレは神だった」〜木暮修(萩原健一)

          再録「あのときアレは神だった」〜千代の富士

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 千代の富士が逝った(2016年当時)。強い力士であるということも然ることながら、筋骨隆々な身体と端正な顔立ちで「カッコいい」力士で

          再録「あのときアレは神だった」〜千代の富士

          再録「あのときアレは神だった」〜大橋巨泉

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 大橋巨泉さんが逝って、約一ヶ月が経つ(当時)。あまりの存在の大きさとその(約25年も前にセミリタイアしてしまった)「ご隠居感」から

          再録「あのときアレは神だった」〜大橋巨泉

          再録「あのときアレは神だった」〜石原裕次郎

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 久しぶりに実家に帰りビールなんぞを飲みながらオカンとテレビで野球の試合を眺めていたのだが、野球を知らないオカンの話題は、もっぱら日

          再録「あのときアレは神だった」〜石原裕次郎

          再録「あのときアレは神だった」〜ジュン・サンダース

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 日本も知らない間にすっかり国際化が進んだ。移民受け入れだなんだって制度の話を議論する間もなく、国際結婚の数は飛躍的に増大し、肌の色

          再録「あのときアレは神だった」〜ジュン・サンダース

          再録「あのときアレは神だった」〜志村けん

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 白いブリーフ姿やムキムキの海パン姿など、己の肉体をツイッターでさらす「裁判官」氏が話題になった。この人がなかなかすごい。注意勧告は

          再録「あのときアレは神だった」〜志村けん

          再録「あのときアレは神だった」〜花沢徳衛

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 先日、うちの近所の自転車屋のオヤジが引退した。1200円のパンク修理を文句も言わず黙々とこなす、いい顔のオヤジだった。 わたしも

          再録「あのときアレは神だった」〜花沢徳衛

          再録「あのときアレは神だった」〜松平康隆

          テレビアニメ、漫画、スポーツ、アイドル歌手などなど。 実在の人物から架空のものまで、 昭和にはさまざまな「キャラクター」が存在した。 われわれを楽しませたあの「神」のようなキャラクターたち。 彼ら、彼女たちの背後にはどんな時代が輝いていたのだろうか。 懐かしくて切ない、時代の「神」の軌跡を振り返る。 (2016年より、夕刊フジにて掲載) ◆ 少し前のことになるが(2016年当時)、全日本女子バレー・リオデジャネイロ五輪最終予選で、対戦相手のタイの監督が審判からの警告を不

          再録「あのときアレは神だった」〜松平康隆