障害者雇用社員の悪魔的マネジメント方法
障害者雇用社員の上司は、腹が黒くなくてはならない。
障害者雇用社員が安定就労できるか否かの9割は、上司の技量にかかっている。
しかしこの記事のいちばんのねらいは安定就労ではない。
「労基に走らせず働かせること」である。
障害者を扱うことは難しそうに思えるかもしれない。しかし、コツさえつかんでしまえば簡単なことである。
障害者を労基に走らせないために必要なこと
それはたった3つだ。
「監視」「人心掌握」「コントロール」である。
それぞれ解説していこう。
監視①
最も重要なのは
「体調の監視」
である。
体調管理シート、または何かしら定型化した体調管理方法をタスクとして取り入れるのだ。
日々の体調を申告させることは、障害者雇用上何も問題はない。
体調を気遣っている、ケアをしているという実績を積み重ねる意味合いもある。
もし急に、体調が悪化したとコンプライアンスや産業医にかけこまれても、「きちんと報告させていましたよ。嘘を申告していたということですか?」と反論ができる。
「体調管理の定型化」の詳細はまた別記事で書こう。
大切になるのは、社内連携体制の構築だ。
もし少しでも障害者の体調の異変を確認できたら、または感じ取ったら、すぐさま人事へ連絡し、産業医面談を行う手はずを整えておく必要がある。
「配慮していました」「対応は適切でした」堂々とコンプライアンスにそう言えるように。
安定就労も重要だが、訴えられないことも同じくらい重要だ。
それは貴殿がいちばん理解しているだろう。
監視②
次に大切なのは、
「障害者が受ける外的要因の監視」
である。
これは体調管理とは異なる。障害起因の課題ではなく、外的要因を監視し、障害者と貴殿の立場を守るのだ。
一般社員同様、コミュニケーションを密に取り、ホウレンソウをさせやすい環境を作ることは大切だ。
特に、
・人間関係の悩みはないか
・業務量、残業時間(負荷)は適切か
・現在必要とする配慮はないか
これらは必ず都度ヒアリングをしてほしい。
体調を悪化させるであろう外的要因となりうるので、原因が明確であれば早急に排除しなければならない。
そして「残業」と「配慮」については頻繁にヒアリングをしておくことをおすすめする。
なぜならそれらは労基に行かれやすい2台巨頭だからだ。
この2つを徹底できれば、ひとまず難は逃れる。
人心掌握①
障害者雇用社員から訴えられないためには、いま流行りの「沼らせる」ことが有効だ。
そう、貴殿が「依存対象となること」である。
地球外生命体は誰でも怖い。
どこにスイッチがあるかわからない時限爆弾のような存在だからだ。
しかし、恐れていてはマネジメントはできない。
障害者採用で入社する社員は、障害受容ができていることがほとんどである。そのため、障害に関する話題がスイッチになることはまずない。
普通の人間と同じように接し、普通の人間より密にコミュニケーションを取り、わざとらしくでも配慮や慈悲を見せるのだ。
特に精神障害者であれば、依存先を熱心に探していることが多い。
貴殿が依存先であり、信仰対象となってしまえば掌握できたも当然である。
人心掌握②
障害者から訴えられないためには、彼らを「立てる」必要がある。
「なぜ部下を立てなければならないんだ!」と仰るだろう。
障害者を「社員」として扱ってはいけない。
彼らは会社を存続させるために必要不可欠な「お客様」なのだ。
例え何かが起こり、障害者に非があっても人前では決して責めない。
パワハラや不躾な発言などはもってのほかである。
特に精神障害者はミスや叱責に非常に弱く、身体障害者はプライドが高い傾向にある。
精神障害者の件は想像がつくことと思う。
身体障害者のプライドが高い理由としては、本人たちが自身の市場価値が高いことを知っているからだ。
その結果、身体障害者は総じて転職回数も多い傾向にある。
プライドを傷つけられた人間は怒り狂う。
「パワハラ!コンプラ!!!」と騒ぎ立てる可能性すらある。
そういった社員に対しては徳川家康のマネジメント方法が参考になるだろう。
また別記事で解説をしよう。
コントロール
「障害者は3歳児と思え」
これは障害者の上司となる貴殿に最も伝えたいことだ。
受けとめ、やさしく、大切に、まるで3歳児をたしなめるように上手くコントロールするのだ。
是非、理想のパパ・ママを演じてほしい。
理想のパパ・ママの例を挙げるとすればこのような感じだ。
成功すれば「すごいじゃーん!さすが!信じてたよぉ~!」と褒め、失敗をすれば「そうだったの~、とっても残念だったね。でも君はできる子だもん、次はきっと大丈夫!パパ・ママは応援してるよ!」と、感情を受け止め、次への希望を与え、「君がそれを叶えてくれたら自分は嬉しい」と期待を伝える。
するとすでに人心掌握されている障害者は、貴殿のために忠実に働く働き蟻になる。
上記は実話だ。
働き蟻は、私自身である。