#光る君へ
時代は流れて新たな歴史が始まる
「嵐が来るわ」
天の道長(柄本佑)に語りかけたまひろ(吉高由里子)のセリフがラストシーンでした。
一瞬「え?これで終わり?」と思ってしまうほどあっさりした締めくくりですが、実はとても深いのです。
武者である双寿丸(伊藤健太郎)に出会うのも「武士の世」の到来を象徴する大きな意味を持ち、こうして時代は移り変わっていくのだと実感できるものでもありました。
そして忘れてはならないのが、初回が安倍晴
隆家の汚名返上の一矢と周明の役割
まるで次の鎌倉時代を思わせる戦闘シーンと、都での優雅な生活とはかけ離れた展開に私は思わす胸が高鳴り、息を飲んで目が離せませんでした。
確実に武士の世到来の足音が聞こえるようでもありました。
確認のため言っておきますが、この「刀伊の入寇」と呼ばれる事件は、後世の鎌倉時代に2度も侵攻された「元寇」より255年も前の出来事であり、その教訓とされた事件となりました。
あり得ない展開ではありますが、そ
「道長劇場」に振り回された哀れな一条天皇
「恐れながら、崩御の卦が出ております」
と、大江匡衡(谷口賢志)が告げると、
「ご寿命のことなど聞いておらぬ」
と、道長(柄本佑)が言う。
いや、筒抜けだから!
だって帝の寝所の横でわざと聞こえるように会話していたとしか思えないから!
道長としてはなるべく自分を良く見せるためなのか、あくまでも間接的に自然な形で一条天皇を追い込んでゆく一手のつもりかもしれないが、このシチュエーションには悪
すでに始まっている道長の黒い計画
「敦成親王様は、次の東宮様となられるお方ゆえ」
思わず本音が出た道長(柄本佑)の言葉。
言われた藤式部(吉高由里子)も「は?」と思わず反応していました。
ー次は敦康親王様ではないのですか?ー
喉元まで上がってきた言葉を、藤式部は飲み込むしかありませんでした。
それもそのはず、まだこの時点では順当にいけば第一皇子である敦康親王が次の東宮であるはずで、一条天皇自身も愛する皇后・定子の忘れ形見で
ブレないバックボーンの進展が見逃せない
お慕いしております中宮・彰子(見上愛)のあまりにも唐突かつド直球な告白に、背中を押したまひろもドン引きし、言われた一条天皇(塩野瑛久)も呆気に取られます。
そりゃそうでしょうよ。
あまりにも前置きなしで号泣しながら、いきなりの告白だったので、見ている私も「へ?」となり、いったい彼女は大胆なのか?ただの世間知らずなのか?判断はつきませんが、少なくとも彰子の中には大きな情熱が潜んでいたことだけはわか
ドン兼家の謀略が始動?
あり得ない展開があり過ぎるわ!
直秀(毎熊克哉)が「打毬」に急遽参加した時も心中で「は?」となりましたが、まひろの母の仇・右大臣家の藤原道兼(玉置玲央)がまひろの自宅へやって来た時も、「は?」となりました。
あり得ん。あり得ん。あり得ん。
(あえて3回言わせてもらう💦)
挙句の果てに、
暗い家だなぁ~!
オイオイ、どの口が言う?アンタのせいやから!
せっかく来たのにとか、
愛想がない
やっと本編!「光る君へ」の押さえたい見どころ
さて、今回は定子が残した3人の子供たちのその後を中心に今後の見どころポイントをピックアップしたいと思います。
ネタバレではありますが、史実に基づいた事なので、これからの大河の展開を見守るうえで、ドラマの創作具合を図るためにも、ここで整理しておきます。
後ろ盾の無い子らのその後定子は一条天皇の中宮という立場ではあるものの、父は志半ばで病没、兄・伊周と弟・隆家が「長徳の変」を起こしたことで失脚し、
をしえて!道長は良い人なの?
「そなたの産む子は誰の子でもわしの子だ」
「一緒に育てよう。それで良いではないか」
まひろの読み通り、宣孝(佐々木蔵之介)は全てお見通し。
出産予定月を聞いただけで、自分の子ではないとわかっています。
ここでも懐の深いところを見せて感動させられましたが、そこは抜け目のない宣孝であることが次のセリフでわかりましたね。
「その子を慈しんで育てれば、
左大臣様はますますわしを大事にしてくださる」
自分が思っている自分だけが自分ではない
「自分が思っている自分だけが、自分ではないぞ」
「ありのままのお前を丸ごと引き受ける。それができるのはわしだけだ」
「忘れえぬ人がいてもよいのですか?」
「よい!」
「それもおまえの一部だ。まるごと引き受けるとはそういうことだ」
宣孝が(佐々木蔵之介)がかっこ良すぎて、ハートを撃ち抜かれた女子は多かったのではないですかー?
なんという包容力!!
これを言われてしまえば、心が動かない人などい
棚ぼた権力者の道長も、もう好青年ではいられない
越前編が始まり、敦賀の松原客館に到着してすぐに通事の三国若麻呂(安井順平)が殺害されるというショッキングな事件が発生です。
安井順平さん、いつもそこそこの役柄が多いのにこんなに早く退場とは、不意を衝かれたね~💦
だいたい当地の役人、源光雅や(玉置孝匡)や大野国勝(徳井優)らは、見るからに不穏で、いかにも悪代官の匂いがプンプンしています。
おそらく捕らえられた朱仁聡(浩歌)は犯人ではないでしょ
押さえておきたい!日本史を彩った道長の側近たち
「光る君へ」もそろそろ中盤に差し掛かり、いよいよ越前編に突入するようです。
女院・藤原詮子(吉田羊)を呪詛したのは誰?
中宮・定子(高畑充希)が出家?
道長との過去の仲を父の為時に告げたまひろ
などなど、これらの伏線が次週以降の展開に生きてきそうで楽しみです。
さて、父に続いて、兄たちも次々と他界し、氏長者となった藤原道長(柄本佑)。
欲のない発言が目立ちますが、とんでもない。
一躍公卿のトッ
道長、チャンス到来だ!!
思い起こせば、初回の道兼(玉置玲央)の悪の所業で、一気に心を掴まれた人がほとんどではないでしょうか?
それだけインパクトのある展開でした。
その後もさんざん悪態をつくシーンがあり、父の兼家の命令とはいえ、裏家業に手を染めるという藤原家の闇だった道兼でした。
よくよく考えてみれば、まひろの母を道兼が刺し殺すこと自体、脚本家・大石さんの創作であり、その悪行は死ぬ間際の道兼の聖人化を際立たせる前振り