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「古本は女性器の匂いがする」と鈴木杏樹に言い放ったオッサンについて

わたし、みうらじゅんが結構好きで、ネットで見かけるとついつい見てしまいます。おもしろいですよね、この方。幼少期から神社仏閣や仏像が好きだったらしく、ブームの火付け役となった方だそうです。

そんなことより、この方はそもそも本当にすごかった。
鈴木杏樹がまだ駆け出しだったころに、深夜番組でお二人が共演しているのをたまたま見ていたんですが、みうらじゅんが平然と「古本は女性器の匂いがする」って言ったんです。わたし、ものすごい衝撃を受けました。

鈴木杏樹はあたふたしてたんですが、みうらじゅんは、空は青い、とか、リンゴは赤い、とか、そんなあたりまえのことよりも、なんかもっとグッと心に直接届くような、なにかこう本当らしいと思わせるような言葉を、さらっと口にしたんです。

わたしは大学でニーチェやフッサールやらを独学で学んで実存についてなんとなく言葉として理解していたつもりだったんですが、まだまだ理解が浅かったんだなって。なんか、勝手に自分なりに悟ってしまいました。実存って、なんやかんやで難しい。だから自分の理解が正しいかなんてわからない。 でも、、

サルトルは小説の中で主人公にマロニエの木の根を見せて実存に目覚めさるシーンを描きましたよね?それが、その時、ハッと自分の脳溝をグルグルビューンって回って、、気が付きました。

あれはおそらく女性器ですよね。わたしはそう思います。
わたしは、そんな深い理解を、実は既にみうらじゅんから学んでいたことを思い出して、それで、わたしはみうらじゅんを、その時以来、偉大な哲学者の中の一人に含めています。

ニーチェ、バタイユ、みうらじゅんは、私の中では偉大な哲学者です。

おやすみなさい