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スタートアップ経営

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他のスタートアップのいいところをどんどん吸収して、仲間を巻き込み、素敵な会社を創り、社会にインパクトを与えていきたい所存!
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記事一覧

無名のベンチャーで年間200名を採用した「スーパーひとり人事」の仕事術

無名のベンチャーで年間200名を採用した「スーパーひとり人事」の仕事術

僕らのようなベンチャーにとって、人事・採用はかなり難易度が高いものです。

なぜかというと、

・会社の知名度が低いなかで、優秀な人に「この会社に入りたい!」と思ってもらわなければならない
・成長にともなう組織の急拡大にも対応しなければならない

このような条件のもとで、採用と組織に向き合う必要があるからです。

難易度が高いぶん、採用と組織がうまくいっているかどうかで、成長スピードに大きな差がつ

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スタートアップによるM&A戦略・VCから見た論点

スタートアップによるM&A戦略・VCから見た論点

2024年11月15日配信の「GCP HOUSE」で語った『スタートアップにおけるロールアップモデル』の中で言及した、私自身のX投稿の内容をまとめたnoteです。

スタートアップによるM&A戦略 類型 3選①ロールアップ(水平型M&A) 同種同業の買収。特に小規模企業を連続的に買収する戦略をロールアップと呼ぶ。
例:アミューズメント施設や医療施設のロールアップ(GENDA、シーユーシー)

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M&A実施の評価にも用いられる「Cash EPS」とは、どのようなものか

M&A実施の評価にも用いられる「Cash EPS」とは、どのようなものか

Cash EPS (Cash Earnings Per Share) は、企業の財務健全性および収益力を評価する上で重要な指標の一つです。これは、企業の1株当たりキャッシュフローを表し、日本語では「1株当たりキャッシュ利益」と称されます。

Cash EPS の算出Cash EPS は、以下の考え方や計算式を用いて算出されます。

Cash EPS = 1株当たりのれん償却前当期純利益あるいはCa

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OKRとは何であって何でないのか

OKRとは何であって何でないのか

いまや多くの企業に導入されている目標管理手法「OKR」ですが、なかにはOKRとは何なのかよく分からないまま運用している方も多いのではないでしょうか?あるいは、「自社のOKR運用は何か違うけどこのままでいいの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、「OKRとは何のためか」「OKRとは何であって何でないのか」を整理してみます。特に、「何でないのか」を明らかにすることで、「

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社長ってなんでもできる超人だと思ってた

社長ってなんでもできる超人だと思ってた

いきなりですが、暗い話題から入ります!(笑)

株式会社TimeTreeを起業したのが2014年。そこから4年が経った2018年に、TimeTree社長深川は潰れそうになっていました。

当時は3度目の資金調達に奔走していたり。組織が大きくなりはじめたころで、コミュニケーションや人員配置の悩みごとが増えたり。

上司の顔色をうかがいながら仕事をする不合理がいやで、強い意志をもってつくらなかったマネ

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ダイニーが Tier1 グローバル投資家から「74.6億円のシリーズB」を実現した方法

はじめにまず、先日の「1塁打」投稿について、想定以上の反響や様々な意見を頂けたことに驚き、また感謝しております。

予想していた方もいた通り、このブログポストの一番の目的は以下のようなものでした。

「資金調達リリース直後の最も注目度が高いタイミングで、もう一発、IT業界に認知されるようなことを行い、採用に活かす」ということ。

そのため、何よりもインパクトを重視しました。語調は強く、文体も敬愛し

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「1塁打」を狙う日本のVCに、存在価値はあるのだろうか?

日本のスタートアップや VC は、本気でホームランを狙っているのか? 大半のプレイヤーがスモール IPO で満足しているのではないだろうか?

日本のスタートアップ界隈は、皆、「1塁打」を狙いすぎだ。

起業家のビジョンも小さいし、投資家のレベルも低い。その上で、いやしくてつまらない「界隈意識」と、くだらない「同調圧力」によって、「仲良しこよし」で小さくまとまっている。その生ぬるさと閉塞感には、正

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ポエムじゃないミッション・スタイルをつくる【14,000字超】

ポエムじゃないミッション・スタイルをつくる【14,000字超】

会社のミッション、あるいはビジョンやバリュー、スタイル、大事ですよね。でも、いざ決めようとするとどうしたらいいか分からない😮‍💨 特にスタートアップは、プロに外注せず、自分たちで決めるというほうが多いと思います。「ミッションを作りました!」という策定後の話は多くみかけますが、実際に “どう決めるのか” の策定プロセスが分かる事例は少ないです。

今年2024年ワンメディアは創業10周年を迎えま

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バーティカルSaaSの進化とその先にあるもの

バーティカルSaaSの進化とその先にあるもの

気になったフィンテックニュースをXで配信しているのですが、毎週ニュースを追いかけていく中で、バーティカルSaaSが次のフェーズに向かい始めていることを感じています。そしてその行きつく先にあるのが、最近時折目にするテクノロジーをテコに単一業界をロールアップするビジネスモデルなのではないかと考えていたりします。

そんな中、、発見したのがこちらのブログ。かなり自分が考えていることと近かったので、こちら

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IPOを見据えてやってきた3つのこと

IPOを見据えてやってきた3つのこと

早いもので上場してから1ヶ月が経ちました。少し落ち着いてきましたので自分の備忘録も兼ねて、IPOのブランドコミュニケーションについてまとめておこうと思います。

東京証券取引所グロース市場に上場をしました2024年7月26日(金)、株式会社タイミーは東京証券取引所グロース市場へ新規上場しました。
当社サービスをご利用いただいているお客様、お取引先様、株主様をはじめ、創業以来支えてくださったすべての

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令和トラベル NEWTでシリーズA 48億円の資金調達をしたので、資料を全公開します。

令和トラベル NEWTでシリーズA 48億円の資金調達をしたので、資料を全公開します。

シリーズAファイナンスを記念しまして、アドベントカレンダーを開催中です🎉ぜひぜひ、他の記事もご覧ください!

昨日、シリーズAファイナンスにて48億円の資金調達の発表をさせていただきました!シードラウンドの22.5億円に続く2回目のファイナンスで、NEWT(ニュート)のローンチから2年半、累計調達額は約70億円になりました🎉

せっかくのタイミングでのnote、新たな経営戦略とか、意思表明とか

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元株式アナリストのCFOから見る「カミナシの市場・事業ポテンシャル」

元株式アナリストのCFOから見る「カミナシの市場・事業ポテンシャル」

はじめまして。2024年7月からカミナシでCFOを務める吉田純平と申します。カミナシは現場で働く方々向けに、ソフトウェア(SaaS)を開発・提供している会社です。

簡単に自己紹介すると、新卒で証券会社に入社してから12年強、株式アナリストという仕事をしておりました。株式アナリストは、担当する業界・企業のことを定性・定量両面で分析し、その内容を基に企業の株式を世界中の機関投資家に売り込むという、分

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構造上、必ず勝てるかどうか

構造上、必ず勝てるかどうか

社外取締役の村上さんが書いたnoteです。

ビジネスが伸びるかどうかは

・ビッグマーケット
・秀逸なビジネスモデル
・優秀な経営チーム  です。

なぜ、これが重要か。それは簡単です。

永遠と売上が伸びるからです。

会社経営をしていると、誰かが辞めるとか、評価に不公平感が出るとか、セクショナリズムが発生するとか、福利厚生が足りなくて従業員から文句言われるとか、書ききれない

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ニーリーの能力開発と人事ポリシー/人事制度を公開します

ニーリーの能力開発と人事ポリシー/人事制度を公開します

株式会社ニーリーCHROの髙橋俊樹(たかはしとしき)です。
現在人事部にて、戦略人事、採用、労務、広報、総務など、人事関連を中心とした部署の管掌をしています。

ありがたいことに2022年は70名、2023年は約50名の方に新たに入社いただき、組織が急激に拡大しています。今回は急拡大するニーリーで、採用面談の際にご説明する機会の多い「ニーリーの人事ポリシー・能力開発システム・人事制度」をご紹介しま

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