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スタートアップ経営

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他のスタートアップのいいところをどんどん吸収して、仲間を巻き込み、素敵な会社を創り、社会にインパクトを与えていきたい所存!
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記事一覧

IPOタイミングの考え方(前編)

IPOタイミングの考え方(前編)

Minerva Growth Partnersの投資チームです。noteをご覧いただき、ありがとうございます。
HPリンク:https://minerva-growth.com/

本記事では、スタートアップが、「IPOのタイミングをどのように考えるべきなのか」について、考察をシェアしていきます。
定期的にGrowth Equityドメインの考察や分析を発信しておりますので、ぜひフォローしてくださ

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ベンチャーデット【FlexCapital】の活用ケースについて( #起業のデットファイナンス )

ベンチャーデット【FlexCapital】の活用ケースについて( #起業のデットファイナンス )

概要
年間500名以上の起業家から資金調達の相談を受けるINQの若林が運営する番組「起業のデットファイナンス」に株式会社Fivot代表の安部匠悟さんにご出演いただきました。

今回は2025年2月4日に「起業のデットファイナンス」で配信された『ベンチャーデット【FlexCapital】の活用ケースについて』について記事にしましたので、ご覧ください。

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カオナビTOBは偶然か必然か

カオナビTOBは偶然か必然か

カオナビへのTOBが公表されました。スタートアップ界隈ではかなり話題になっていると思います。早速ですが、公表内容を見て私なりに思ったことを投稿してみたいと思います。

カオナビとは2008年に創業、2019年に上場した日本でのSaaSスタートアップの第一世代の企業の一社かと思います。下図の通りタレントマネジメントシステムを提供しています。

以下のような利用機能を3つの料金体系を提供しています。

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投資家を惹きつけるエクイティストーリーとは?SmartHRに学ぶ資金調達戦略

投資家を惹きつけるエクイティストーリーとは?SmartHRに学ぶ資金調達戦略

昨年、未上場でありながら海外投資家を中心に214億円の資金調達を成功させたSmartHR。日本のスタートアップ環境は大きく変化し、スモールIPOの課題が指摘される中、上場前に成長を加速させる企業が増えています。

本対談では、投資家のバトンを繋ぐ資金調達戦略をどのように築いたのかをSmartHR取締役CFOの森 雄志さんに、FormXの時田 知典が話を伺いました。

また、投資家の注目を集め、資金

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それでも私はPSRを信じている

それでも私はPSRを信じている

はじめにログラスCFOの伊藤です。SaaSのバリュエーションが跳ね上がっていた時代が過ぎ去り、ちまたでは、「PSRで評価される時代は終わった」とか「そもそもPSRで評価することがおかしい」といった声が聞かれています。

私も「PSR20倍で評価される時代は終わった」と思いますが、PSRそのものは引き続き有用なバリュエーション手法であると信じて疑いません。

この記事では、その考えをnoteにまとめ

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M&Aのススメ方【事業会社担当view】

M&Aのススメ方【事業会社担当view】

先週金曜スペースマーケット社で、同業界の3社について同日契約・発表のM&Aを実行しました。

今回のM&Aは、それぞれ独自のつよみを有し、同じスペースシェア業界をつくる仲間にグループJOINいただき、本体の持つデジタル面のサービス加え、リアル面でのサービスを拡充させることで、スペース×シェアの「業界作り」を推進するというテーマで実施しています。

これまで担当役員として4件のM&Aを実行し、関連し

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経営戦略の考え方、プロダクトと経営戦略の結び付け方

経営戦略の考え方、プロダクトと経営戦略の結び付け方

皆様、こんにちは!
テックタッチ株式会社のCFO/CPOの中出 昌哉(なかで・まさや)です。(@masaya_nakade)2024年の夏にCPO協会の理事に就任したということもあり、この記事では経営戦略の身に付け方と、経営戦略とプロダクト戦略のつなぎ方について書ければと思います。

【内容サマリー】
・経営マインド、経営戦略の身につけ方
・経営戦略とプロダクト戦略をどの様につなぐべきなのか(の僕

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社会課題解決の主役はNPOよりもスタートアップなのだろうか?

社会課題解決の主役はNPOよりもスタートアップなのだろうか?

少し前の話になるが、22年9月号のForbesはかなり衝撃的な特集だった。

これまで「社会課題解決の担い手」が特集される際には、NPO/NGOやソーシャルビジネス(社会的企業)のリーダーが主役のことが多かったように思う。だが、いまやその座がスタートアップの経営者たちへと移行したかのようなForbesの打ち出し方は、否応なしに時代の変化を感じさせるものだった。

僕がNPOの世界に足を踏み入れた約

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SaaSのスタートアップがリアル建設会社をM&Aした理由

SaaSのスタートアップがリアル建設会社をM&Aした理由

「これって、いまやるべき事なの?」
「Exitはどうなるんだ?」
「SaaSに投資したはずなのに」

2024年の秋、投資家との議論がヒートアップするなか、私は大きな決断を迫られていました。

SaaS事業は前年比2倍以上で売上が成長し、直近で数千万円の契約も複数決まり、採用もうまく行き始めたタイミングでした。にもかかわらず、私が「建設会社をM&Aする」と言い出したわけです。

それでもなお、M&

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#74 創業者のセカンダリー売却について~長距離走のために~

スタートアップは短距離走に見せかけた超長距離走

スタートアップを立ち上げるというのは、人生をかけた大きな挑戦だと思う。実際、上場を目指すなら最低でも数年単位、時には10年以上の道のりになると考えるべきだと思う。

一方で、スタートアップは資金調達のサイクルによってマイルストーンが細かく区切られ、それぞれのフェーズは短期のスプリントのようにも見える。サービスを立ち上げた直後は、次の資金調達までにP

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海外投資家からの大型資金調達がもたらしたもの~シリーズB 70億円調達を振り返る~

海外投資家からの大型資金調達がもたらしたもの~シリーズB 70億円調達を振り返る~

“ログラスnote駅伝”とは?
箱根駅伝の名物といえば、“山登り”。新年をさらに勢いづけていくために、
12月アドカレを走り切ったプロダクトチームからたすきを受け継ぎ、ログラスで「山を登った」エピソードをビジネス部門・バックオフィス部門が語ります!
9日目は執行役員CFOの伊藤駿が担当します。
前回更新の〈Biz採用室〉折元さんの記事もご覧ください!

はじめにログラスでCFOをしている伊藤駿です

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会社を絶対に潰さないために"Low-hanging fruit"をもぎとれ

会社を絶対に潰さないために"Low-hanging fruit"をもぎとれ

3年前、私は潰れかけの不動産会社を引き受けた。

まず金融機関からの融資をすべて返済した。また債務の株式化(デッド・エクイティ・スワップ)を行なった。そうやって無借金経営の体裁を整えることで、経営再建のための期限の利益、すなわち時間を確保した。

ここまでは前回お話しした通りだ。

ただ本当のことを言えば、バランスシートを整える財務リストラクチャリングは、一定の金融知識さえあればそれほど難しいこと

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インサイドセールスがエンタープライズ開拓で成果を出すための「4つの条件」とは? 〜スタートアップの約2年間の悪戦苦闘で辿り着いた超実践ノウハウ〜

インサイドセールスがエンタープライズ開拓で成果を出すための「4つの条件」とは? 〜スタートアップの約2年間の悪戦苦闘で辿り着いた超実践ノウハウ〜

こんにちは!
ノンデスクワーカー向けSaaSプロダクトを提供している「カミナシ」というスタートアップ企業で、エンタープライズ事業部のインサイドセールスユニットを担当している小林(@yocchi_koba)と申します。
カミナシでは「よっちさん」というあだ名で呼ばれています。
よかったら皆さんからも「よっちさん」って呼んでもらえたら嬉しいです。

このnoteは、 私が2023年にカミナシに入社して

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インベストメントハイライト:株式会社find

インベストメントハイライト:株式会社find


はじめに落とし物—それは人々の日常に潜む、ほんの一瞬の不注意から生まれる悲劇と考えられます。そんな何気ない悲劇が、私たちの社会に深い感謝と絆をもたらす可能性を秘めていることをご存じでしょうか。

株式会社find(以下、find社)は、この可能性に真摯に向き合い、「落とし物が必ず見つかる世界へ」というビジョンの達成を目指す企業です。
 
「インベストメントハイライト」第1回目は、2024年12月

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