キャリアのスタートは不良債権ビジネス2001年に私は慶応大学を卒業してゴールドマン・サックスに入った。 当時は不良債権ビジネスが興隆しており、私のキャリアのスタートも不良債権の買い取りであった。 「不良債権の買い取り」と聞くと、株や債券の営業、もしくはM&Aに比べて本流な仕事とは思えないかもしれない。それでも私がゴールドマン・サックスに入ることを決めたのは、ハーバード大学院を卒業してウォール街で活躍されていた椿紅子さんからのアドバイスがきっかけだった。 「経済状態が悪い