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より面白く観るために *ネタバレ注意

より面白く観るために *ネタバレ注意

宮崎駿監督「君たちはどう生きるのか」

2度見てきました。

この映画を見て「とても難しい」と思った方は多いかもしれません。

実際、とても難しい。

しかしそれはこの映画を楽しむためのポイントに気づいていないからではないでしょうか。

ということで私がどのような視点を持って「君たちはどう生きるのか」を観たのかについてお話していきます。

①キャラクターたちの心情を想像する

「君たちはどう生きる

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運動を継続するためには

運動を継続するためには

"運動をすると身体にいい影響がある"

ということは私たちは昔から何となく感じていること。

この『運動脳』では運動がどういい影響を私たちに与えてくれるのかを色んな実験結果を元に説明してくれています。

この本における運動の内容は

・ウォーキング、ジョギング
・ランニング
・インターバルトレーニング

歩くこと、走ることに焦点が当たっています。

そのメリットとしては

・記憶力向上
・認知能力

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大人の示すべき姿

大人の示すべき姿

「君の名は」「天気の子」を見て、万全を期して「すずめの戸締り」を観に行きました。

映画の内容はとっても濃密。

その中でも映画内で表現された

・“強烈な死“と“生の渇望“
・未来への希望

を通して私が受け取ったメッセージがあります。

・“強烈な死“と“生への渇望“

「すずめの戸締り」は前作、前前作と比較してこの二つがかなり強調されています。

「天気の子」は世界よりヒロインを選ぶことで雨

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神様との等価交換?

神様との等価交換?

『すずめの戸締り』を見る前に新海さんの映画を見返していました。

『天気の子』は2度目ですね。

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ヒロインが神社でお祈りをすると天候を操作できる力を得る。

しかし天候操作は代償が重く、歴史の中でその力を持つものは人柱として犠牲になると言われている。

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これがストーリー中盤でわかる情

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かたわれどき

かたわれどき

「君の名は」

今更ながら見ました。

「天気の子」は公開当時に見て、主人公の正しくはない選択肢を選ぶ所が人間らしいと思ったものです。

「君の名は」はまさしく王道のストーリー。

主人公とヒロインが夕暮れに出会うシーンは感動的ですね。

その時の夕暮れ時を映画内での造語ですが、

かたわれどき

と表現されています。

日本で

夕暮れ時

を表す言葉を調べてみたら結構多く。

・黄昏時
・逢魔

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非合理性の極み=信念

非合理性の極み=信念

全く見るつもりのなかった映画

「シン・ウルトラマン」

オススメされたので見てみることに。

感想としては気がついたら終わっていた、というぐらい見入っていました。

特に印象深かったのがウルトラマンの変化です。

最初は

機械的かつ合理的

な発言・行動が多いのです。

これは中盤から出てくる侵略者たちと共通している部分でもあります。

感情を排して合理性を追求した人間はこうなるのだろう

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類推思考と抽象度の操作

類推思考と抽象度の操作

何度挫折したか分からない「世界史の極意」

この正月で読み切ることができました。

内容としては

類比の視点で世界史を見ていくことで現代に起きる戦争を防ぐ方法を模索する

キーワードは

「類比」

「帝国主義」

「資本主義」
「ナショナリズム」
「宗教」

私が挫折しまくった理由は個別具体的な歴史に囚われて混乱してしまったから。

「資本主義」「ナショナリズム」「宗教」の観点を意識していけば

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「人との関わり方」を再考してみる

「人との関わり方」を再考してみる

警察官時代、いわゆる「非行少年」と関わることがありました。

ある110番の話ですが

「まともに話を聞いてくれないのではないか」

と不安に思いながら現場に向かっていました。

ただその不安とは裏腹に現場で少年と関わってみると大きく違っていたのです。

もちろん最初はウザがられますし、話も聞こうとしてくれません。

ただ最後の方は心を開いて本音を話してくれて、素直に言うことを聞いてくれるようにな

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「個性的であれ」の正しい理解

「個性的であれ」の正しい理解

この年末、2022年12月30日、31日はひたすら読書。

その中で養老孟司さんの「バカの壁」と「死の壁」を読みました。

「エリート」「脳死」「一元論」「共同体」など面白い内容が盛りだくさん。

その中の「個性とはどこに宿るのか」ということについて文章にすることに。

「個性」とは何か。

改めて考えると何となく使っている言葉かもしれません。

広辞苑では

①個人に具わり、他の人とはちがう、そ

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「チェーンソーマン」

「チェーンソーマン」

友人に「面白いよ!」とオススメされたアニメ「チェーンソーマン」

何となく気になってはいたものの、「なんかグロそうだなぁ」と見ていなかったのですが、これを機に見てみることに。

面白い。

9話まで一気に見てしまいました。

「鬼滅の刃」「呪術廻戦」も同じような感覚で一気に見たことを考えると何かしら共通点がありそう。

考えてみるとそれは

「感情の揺さぶりが上手いこと」

が要素の一つにあるなと

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スパイダーマンから生き方を学ぶ

スパイダーマンから生き方を学ぶ

オススメされた最新作
「スパイダーマン ノーウェイホーム」
を見てきました。

そのための予習として

スパイダーマン
スパイダーマン2
スパイダーマン3
アメイジング スパイダーマン
アメイジング スパイダーマン2
スパイダーマン ホームカミング
スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
アベンジャーズ
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
アベンジャー

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「終わりから思い描く」をちょっと手前に

「終わりから思い描く」をちょっと手前に

有名な「7つの習慣」の第2の習慣である「終わりから思い描く」というのがあります。

自分の葬式を思い浮かべ、葬式の参列者がどんな言葉を自分にかけてくれるのかをイメージし、その時にかけてもらいたい言葉から逆算して現在の行動を決めていくという内容です。

私も「自分の葬式」を思い浮かべ、家族からなんと言われたいか、親友や友人からなんと言われたいか、仕事関係の人からなんと言われたいか、社会からなんという

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異世界転生が流行する理由

異世界転生が流行する理由

ここ数年で急に「異世界転生」を題材にしたものが増えていますよね。

現世だと落ちこぼれだったり、平凡だった主人公が、異世界に転生することで勝ち組になっていく話が大半です。

変わり種として蜘蛛になったり、スライムになったり、地獄のような試練を耐え抜き圧倒的な強さを得たり。

そういう私も異世界転生のストーリーは好きでよく読んでいます。

では何故異世界転生がこんなに流行っているんでしょうか。

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『イエスマン』

『イエスマン』

人生の充実度を大きく分けるものがこの「イエス」を言えるかどうかではないでしょうか。

「やりたいことがない」
「夢中になれるものがない」
「趣味もない」

このような状態では「人生つまらない」と思ってしまうのも仕方ないでしょう。

ではこの状態を越えるにはどうすればいいのか。

そのヒントを得られるのがこの「イエスマン」という映画です。

全ての誘いに「NO」と答えていた主人公が、全てに「YES」

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