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語学エッセイ集

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ことばについてのエッセイ集。外国語学習のこと、気になる言葉、好きな言葉をまとめました。また、「激論」したことをこのマガジンに含めています。
文章の書き方やテーマの見つけ方をまとめました。また、英語以外の外国語の話題も取り上げています。哲学…
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2024年7月の記事一覧

読まないと読まれない

読まないと読まれない

 本を読むとき、私はその著者の文章を読みたくて読むだけ。買った本であれ、図書館で借りた本であれ、基本的には同じ。面白くても、面白くなかったとしても、著者に何か見返りを求めることはない。

 けれども、SNSで他の人の文章を読むときは、自分の文章も相手に読んでもらえることを心のどこかで期待する。もちろん、読みたくて読むわけだが、相手からなんのリアクションもなければ、次第に読まなくなっていく。

 い

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note企画マニュアル | うまい企画・へたな企画

note企画マニュアル | うまい企画・へたな企画


はじめに

 「青ブラ文学部」という企画をはじめての1年以上が経過しました。我ながらよくつづいていると思います。
 青ブラよりも前から企画物をいくつもやっています。もちろん、自分よりも前から他の人の企画物はあったし、参加したりしたこともあります。
 そういったことから「良い」と思ったことは自分の企画にも取り込んでいますが、「良くない」と思ったことはやらないようにしています。

 企画をやる意味は

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読書 |『赤毛のアン』とブラウニング

読書 |『赤毛のアン』とブラウニング


はじめに

 最近、ぼくは、小説を書くことにも、読むことにも疲れて、シェイクスピアのソネット集や、岩波文庫の「イギリス名詩選」や「アメリカ名詩選」などの短い詩を読むことが多かった。

 その他に図書館で借りた、英詩関連の本を立て続けに三冊読んだ。その中で、ブラウニングの詩のいくつかに出会った。

 ブラウニングって、名前は聞いたことがあっても、パッとどういう詩を書いた人なのか思い浮かばない人は多

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モチベが下がった時の英語学習法

モチベが下がった時の英語学習法


はじめに

 中学生・高校生時代に、「英語と数学は毎日勉強しなさい」とよく言われたものだ。歴史のような暗記科目は毎日やらなくても、基本的には覚えることを覚えれば試験ではそれなりの点数が取れるからだろう。

 別に歴史だって毎日勉強してもいいし、英語や数学だって毎日やらなくてもいいのだが、時間があるならどの教科だって毎日やったほうがいい。

(1) 英語を学ぶ必然性はない

 受験が終わって社会人

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自作の俳句短歌に解説を加えるのはおかしい

自作の俳句短歌に解説を加えるのはおかしい

前から思っていること。
俳句や短歌に解説を加えて投稿することは潔くない。
いろいろな思いを「575」「57577」という少ない文字に凝縮させるのが、俳句・短歌なのに、それに解説を加えて投稿することは、俳句・短歌を自ら否定しているに等しい。

別の記事に「実はね、本当はこういうことを表現したかった」と吐露するのはかまわないが、同じ記事内に解説が書いてあると大きな違和感があります。。。
読者の想像力に

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詩 | My Travel's End

詩 | My Travel's End

In search of what I really would like to become, 
I wandered all around all alone that summer that year. 
That year I'd decided to never be back with calm, 
but found it hard to render my heart be cle

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二枚舌を使いますけど

二枚舌を使いますけど

noteの記事に求めるものはなんだろう?

書く立場と読む立場に分けて考える。

書く立場

 noteをはじめて以来一貫しているのは、語学の記事や数学の記事を書きたいということ。
 歌ったり、イラストを描いたり、エッセイや詩、小説も書いたりしているけれども、それは副次的な記事だ。あくまでもメインは「語学」と「数学」の記事。エッセイ・イラスト・小説・詩は、メインの記事を読んでもらうきっかけになるた

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英語 | 弱強五歩格

英語 | 弱強五歩格

 最近シェイクスピアのソネットを読んでいるが、そもそも「ソネットとは何か?」というのが分かりにくい。

 「十四行で書かれる詩」というだけなら単純だが、いろいろ細かいルールがある。

 韻(rhyme、ライム)は比較的理解しやすい。「韻を踏む」といえば、「同じ音で揃えること」と理解しておけばいいだろう。ソネットには、韻の踏み方のパターンがある。「韻の踏み方」はそれぞれの行の最後の音に注目すれば良い

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短編小説 | マリー・アントワネットの手紙

短編小説 | マリー・アントワネットの手紙

ギロチンとは
死刑に処される者の苦痛を
最小限にとどめるために
開発されたと言われている

みんなが喜んでくれることをすることが何故そんなにいけないことなのか、私にはわからなかった。

「パンがなければケーキを食べればいい!」
私の言葉として伝わっているようだけど、これはルソーの「告白」の言葉。「ある婦人が…」と書いてあるだけで私が言ったとはどこにも書いていないんだけど、私が言ったことになっている

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内緒ね | 読むに値しないくだらない記事について

内緒ね | 読むに値しないくだらない記事について

noteの記事の中で、よく読まれているけど「くだらないなぁ」と思う記事があります。

それは、「文章論」「読書論」「幸福論」に関する記事です。

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レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル



英語だけでは英文学は読めない

 英語で小説を読むためには、英語を知らなくてはならないが、英語だけでは作品全体を読むことができないことはザラにある。

 「1984」で有名なジョージ・オーウェルの「Down and Out in Paris and London」をPenguinの英訳で読んでいたときも、文中にフランス語が多かった。フランス語の部分は、フランス語のまま。フランス語の部分はわから

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