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2018年12月の記事一覧
日本は「移民大国」であるーー「論点100」を読む
▼『文藝春秋オピニオン 2019年の日本の論点100』に、日本は「移民大国」であることを示すデータが紹介されていた。
社会学者の下地ローレンス吉孝氏の論考から。見出しは
〈本当は世界第4位! 「移民大国」日本の課題〉
〈重要なことは「受入れ側」がすでに多様であるという現実への理解である。1990年の入管法改正、1993年の技能実習制度開始により地域住民としてくらす外国人が増加していき、これに
ギャンブル依存症を生む日本の仕組み
▼2018年はカジノ法(特定複合観光施設区域整備法)が成立した年でもある。ギャンブル依存症について、『文藝春秋オピニオン 2019年の論点100』で筑波大学教授の原田隆之氏が日本の特徴をわかりやすく紹介していた。適宜改行。
〈厚生労働省の研究班が2017年に発表した推計によれば、わが国でギャンブル依存症が疑われる人は、320万人おり、人口の3.6%に当たる。諸外国と比較すると、オランダ1.9%、
ニュースを解説する意義 坂村健氏の分析に学ぶ
▼一紙しか報道していないニュースが、とても大事な場合がある。その場合、そのニュースの意味を丁寧に解説することに、とても重要な価値がある。
坂村健氏が2018年11月15日付毎日新聞に書いた記事は、ニュースの背景を解説するお手本のような記事だった。
▼もとになった記事の見出しは〈「MMRワクチン接種で自閉症増」 日本公開中止 「監督の主張成り立たず」〉(毎日新聞2018年11月9日 東京朝刊)と
「ゲノム編集ベビー」の警告
▼2018年の11月、中国・南方科学技術大学の賀建奎(がけんけい)という学者が「ゲノム編集で双子を誕生させた」と発表したことが世の中を騒がせている。
本当なのかどうかわからない。ゲノム編集技術の世界に革命を起こした「クリスパー・キャス9」(CRISPR-Cas9)による遺伝子編集がされた、生まれた赤ちゃんは感染症にかからない、ということなのだが、証拠が未だに出されていない。
▼2018年12