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天險は升る可からざるなり。地險は山川丘陵なり。王公、險を設け、以て其の國を守る。險の時用大なるかな。(易経・坎為水)
天險は升る可からざるなり。地險は山川丘陵なり。王公、險を設け、以て其の國を守る。險の時用大なるかな。
(現代語訳)
天の険阻なることは、その高さゆえに昇り難いことである。大地の険阻なることは、山や川・丘陵があるゆえに進み難いことである。王は城壁や堀・兵器などの険阻なるものを設けて、それをもって己の国家を守る。かように険阻なるものを用いるべき時の宜しきことは、まことに大いなるものである。
(易経
ソクラテス「君は、アテナイという、偉大なポリス(都市国家)の人でありながら、ただ金銭をできるだけ多く自分のものにしたいというようなことにばかり気を使って、恥ずかしくはないのか。」
ソクラテス「君は、アテナイという、偉大なポリス(都市国家)の人でありながら、ただ金銭をできるだけ多く自分のものにしたいというようなことにばかり気を使って、恥ずかしくはないのか。」
(「ソクラテスの弁明(プラトン)」より)
ソクラテスは更にこう続けます。
「魂ができるだけ優れたものになるよう、随分に気を遣うべきであって、それより以上に、もしくは同程度にでも、身体や金銭のことを気にしてはならない。
ソクラテス「死を恐れるということは、諸君、知恵がないのにあると思っていることに他ならないのだ。死を知っているものは誰もいないのに、そしてそれはまた、人間にとって、最も善いものであるかもしれないのに、彼らはそれを恐れているのだ。」
ソクラテス「死を恐れるということは、諸君、知恵がないのにあると思っていることに他ならないのだ。死を知っているものは誰もいないのに、そしてそれはまた、人間にとって、最も善いものであるかもしれないのに、彼らはそれを恐れているのだ。」
(「ソクラテスの弁明(プラトン)」より)
無知の知(不知の自覚)は、哲学に興味のない人であっても一度は耳にしたことがあるでしょうし、それほど難しいものではありません。
ソクラテス「この男は、知らないのに知っていると思っているが、わたしは知らないから、知らないと思っている。つまり、このちょっとしたことで、わたしの方が知恵があることになるらしい。」
ソクラテス「この男は、知らないのに知っていると思っているが、わたしは知らないから、知らないと思っている。つまり、このちょっとしたことで、わたしの方が知恵があることになるらしい。」
(「ソクラテスの弁明(プラトン)」より)
俗に言う「無知の知」です。
無知の知という言い方は誤解を招くので「不知の自覚」と言うべきである、という意見もありますが、私は別にどっちでもいいだろうと思います。
無知の知とは