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#振り返りnote
あなたと一緒に、仕事がしたい。"働く理由" はそれしかなかった。
「みなさんに、退職のご報告があります。」
部長の口からその言葉が飛び出したとき、辞めるのは彼ではないと知っていたはずなのに、大きく心臓が波打った。
実際は、部下の退職報告を代わりにしたというだけの話だ。けれどわたしはそのとき、不意をつかれて思わず息を呑んだ。
そして、考えた。
もし、彼が今、本当に会社を辞めてしまったら。
わたしは一体、どうするのだろう?
しばらくの間、放心状態になってし
誰かを照らしたい。だけど、自分も輝きたくて。
そうか、そういうことだったのか。
北野唯我さんの『天才を殺す凡人』という本を読んで、今まで自分の中にずっと存在していた、矛盾の正体がわかってしまった。
正確に言えば、その本の巻末に付されている「ブログに寄せられた感想」によって、それが明らかになった。
目の前を覆っていた霧が晴れて、視界がぱっと明るくなり、すべてが繋がったような気がした。
そうか、そういうことだったのか。
だから、わたしは
社会人5年目。評価をされて初めて気づいた、自分が本当にほしかったもの
4月になり、社会人生活は5年目に突入した。
それと同時に、わたしは初めて「社内表彰」をされた。
いまの会社に入社してから、ちょうど2年。
「会社で何らかの賞をもらう」という新卒1年目からの目標をここへきて達成することができたのは、なんだか感慨深い。
特に、この2年間は前の会社にいた頃と比べて「評価されたい」「認められたい」という強い想いを抱きながら日々仕事に向き合ってきたから、ようやく最初の
「誰かに認められる」を諦めきれなくたっていいじゃないか
「自分には価値なんてない」と思うことが、定期的にある。正確には、誰かにそう言いたくなることが。
それはたぶん、「そんなことないよ」と相手に否定してほしいからだ。
自分には価値があるんだ、このままで大丈夫なんだ。
そんな風に安心したくて、身近な人に対して、そう口をすべらせてしまうことが、よくある。
最近は、「自分には価値がない」と口にしてしまうことは、以前よりもぐんと減った。
けれど、その
何度も上書きしながら描く、わたしの理想の"10年計画"
ここしばらく、すっかり無気力な状態が続いていた。
周りにはたぶん気づかれていないくらい。その程度。
だけど自分にとっては、確かに何かが違う。身体のどこかに違和感がある。
まるで自分の中からやる気というものがすっぽり抜けて、どこかに落としてきてしまったような「足りない感覚」を、ずっと抱いていた。
転職して2年間、朝から晩まで組織の中での「評価」を得るために全力で走り続けてきたわたしは、ありがた
「夏の匂いがわからない」彼にわたしは、救われた。
わたしの恋人は、夏の匂いがわからない。
夏の匂いだけじゃなくて、金木犀の香りが空気に溶けはじめたら「秋がきたなあ」と感じることとか、春になったら明るい色の服を身に纏いたくなる気持ちとか、そういった季節にまつわるものすべて、「わからない」のだと言う。
「菜波は俺が、夏の匂いがわからない人でもいいの?」
以前、彼にそう聞かれたことがある。
「それでも、いいよ。」
そのときのわたしは、たしかそ