365日の日記から拾い集めた言葉で、2021年を振り返る
万年3日坊主だったわたしは、ついに今年、そんな自分を卒業した。
毎日の日記と、月次での振り返りを習慣にした2021年。
せっかくなので、この1年間、自分がしたためてきた素の言葉たちを見返しながら、この1年を振り返ってみることにした。
いつも使っているお気に入りの手帳や、続ける上で大事だなと感じたポイントも少しだけ紹介しようと思うので、
「2022年こそ、日記や振り返りの習慣を身に付けたい…!」と思っている誰かにとって、少しでも何かのヒントになったら、うれしいです。
つい眺めては、何度も開きたくなる手帳
実は2014年の終わりから7年間、京都の「いろは出版」さんが出している「AIUEO」というブランドの手帳を愛用している。
はじめて手に取ったのは、大学に入学する直前の冬。
東急ハンズで数ある手帳の中から偶然みつけて、中身のデザインと散りばめられたユーモアに心を撃ち抜かれて、即決。
毎月のマンスリーページがポップで愛らしいのはもちろんなのだけど、中でもお気に入りは、「世界の〇〇」を紹介している賑やかな世界地図のページ。
「今年はなんだろう?」と、手に取ってまずこのページを開くのが、毎年自分だけの密かな楽しみ。
日ごと・月ごとのマイ振り返りルール
社会人になった3年前くらいから、日々の記録や思ったことを書き留めておきたくて、ウィークリー手帳を使うように。
2021年は、ずっと続かなかった「毎日、日記を書く」という習慣をちゃんと身に付けたくて、元旦からこんな感じで「感じたこと、考えたこと」と、「その日のタイトル」を書いてきた。
そして、毎月その月が終わると、1ヶ月の振り返りをする。
内容は、1ヶ月のモチベーショングラフと、その月の目標(テーマ)に対するよかったこと・続けたいこと、改善したいこと、次月の目標。
ここでのポイントは、「明確に月の振り返りをする日を決めないこと」と、「よかったことを多めに書くこと」。
「絶対に毎月、月末最終日に書く」などと決めてしまうと義務感が芽生えてしまって苦しくなるから、
「今月はわりと余裕があるから、早めに書こうかな〜」とか「今週は忙しいから、来週末に書こう…!」とか、ゆるく取り組んでいたのが長く続けられた理由かなあと思う。
よかったことを多めに書くのは、わたしの性格の問題もあるのだけれど、単純に眺めているとご機嫌になれるから、おすすめ。
「今月いいことなかったなあ」とか「最近、全然成長してないなあ」と思っている時ほど、いいところを言語化して箇条書きしていくことで、「あれ、今月けっこう頑張っていたかも?」と、自分を認めてあげるきっかけにもなる。
ちなみに、日記を書くときには小学生の頃から愛用しているSlicciの0.25mmを使うと決めている。(これに至っては、もう16年以上同じメーカーの商品を使っているので、相当ファンな気がする。。)
毎日日記をつけてみて、変わったこと
(ほぼ)毎日、日記をつける習慣を導入して1年。
よかったこと・悪かったことを自分なりに洗い出してみた。
※あくまでも、わたし個人の感想です……!
ざっと洗い出してみたけれど、「悪かったこと」の方は、個人的にはそんなに大したことはなくて、むしろいいことばかりだったなあというのが全体的な感想。
1年間続けてみて、自己肯定感が高くなく、思ったことをなかなか人に話せないタイプの人(自分)には、いい習慣かもと思った。(もしかすると、もうすでにそんなこと知ってるよという人も多いかもしれないけれど……!)
忘れてしまった日は、翌日に2日分書く。
誰かと一緒に旅行をするときは、空白の期間も許してあげる。
それくらいのゆるいルールで続けていったら、26年間ひとつのことを続けられなかったわたしでも、「(ほぼ)毎日日記を書く」という習慣を、日常にすることができたのだった。
2021年、残しておきたい言葉たち
ここからは実際に、この1年間わたしが自由気ままに書き溜めてきた、日々の振り返りの中から「いま、残しておきたい言葉」を、独断と偏見で選んで振り返っていく。
自分でも読み返していてはっとさせられた言葉や、いまでも少し考えさせられる問いもいくつかあったので、どれかひとつでも、誰かの気づきや安心、希望や笑顔につながったらいいなあ、と思う。
***
1月2日
夜中の3時まで記事を書く。計画性のなさ、反省。
でも気づいた。文章を書くのは全く苦じゃない。
疲れていても、いくらでもできる。
こういうのを天職って言うのかな?
1月10日
いまは一人で自分を高める、好きになるための努力をしたい。だけどそれは、「家族」という安心できる場所があるからなのかな。
2月6日
こんなにも大切で、愛おしくて、笑顔を見たいと思う人、この先現れるのかな?現れなくてもいい、そう思った。出会えてよかった。いつか再会した時は、もう手放したくない。
2月20日
「自分がお金を払ってでも会いたい」と思える人としか、会わないようにしよう。
3月7日
ひとりでの外食を「投資」と捉えるのか、「浪費」と捉えるのか、難しい。その線引きは、どこなんだろう?
3月8日
仕事はもっとできるようになりたいし、役に立ちたいし、恩返ししたい。だけど自分の「本当に好きなこと」は他にある。好きな生き方をするために、動き出さなきゃ。
3月16日
noteは、わたしが思い切り呼吸できる場所。
誰にも媚びない。自由に書く。
3月21日
「恋人でも友達でもない関係性を、2人でつくっていけばいいんじゃない?」「もう、YOU & I でいいよね。」
3月27日
どんなに "DO" が立派でも、"BE" で好きになれなきゃ、だめだ。
4月4日
わたしに足りないのは、「余白」と「楽しむ心」なのかもしれない。
4月11日
一人で生きていけるのに、一緒にいるのはなぜ?
4月12日
相手に「足りない」と感じるものは、自分に足りていないもの。
4月17日
「自ら努力して手に入れたいもの」以外は、飛び込んできても、手に取らない方がいい。
4月25日
自分とは違って器用なタイプの人に、「人間味があって好き」だと言われてなんだか救われた。
5月1日
旅先だとどうしても「何もしない」ができなくて、つい「せっかく来たから」と思ってしまう。日常にしたいのにな。
5月4日
京都を非日常にしたくない。この旅を点にしたくない。明日からの日常にも、ちゃんとつなげていきたい。
5月24日
生きてると、いいこともあるんだな。
5月26日
「この日常が幸せ」と思えた、誕生日前夜。
5月29日
「残念だな」と思う一面も愛せたほうが、たぶん人生、楽だよな。
6月8日
近くにいるのに、会いたいなあ。
6月27日
「パートナー」という言葉の意味が、はじめて自分の中でしっくりきた。恋人というより、仲間という感じ。
7月3日
「価値観が合うよりも、言葉で伝え合える方が、大事なのかも」
7月10日
アンケートに自分の名前が書いてあってうれしかった。
やっぱりわたしは、自分の名前で仕事がしたい。
7月18日
「好きな理由」を論理的に説明されると、こんなにも安心するんだな。
8月5日
「結婚って、ふたりで自由になることなんだよ。」
8月6日
彼がどんなに活躍しても、素直に喜べるくらい、自分に自信を持ちたい。
8月14日
おでんがおいしかった。こんな家族をつくりたいなと思った。
8月20日
誰のためでもなく、自分のために文章を書く時間。やっぱり好きだ。
8月23日
"Will" を "Must" にしない!!!
9月6日
やっぱり「好き」を集めたいし残したいし、伝えたいのかもしれない。
9月12日
「頑張る」をやめられないのは、もはや病気。
9月28日
企画力は、幸せをつくる。
10月5日
久しぶりに泣いて、はじめて「あ、わたし辛かったんだ」って気づいた。
10月12日
まずは、自分がやる。行動で本気を見せる。
口だけじゃなくて。ちゃんとやる。
10月20日
月が綺麗だなって思ったら、LINEが届いてうれしかった。
10月24日
いまの自分には「寂しさをひとりで抱える時間」が必要なのかも。
10月31日
自分に期待するのは辛い。でももう一度、初心に戻って死ぬ気でやり切りたい。後悔したくない。
11月7日
父「結婚生活で大事なのは、"会話" と "食事"」
11月9日
わたしにとって文章を書くことは、泳ぐことと似ている。
11月11日
いま「楽しさ」と「悔しさ」のバランスがちょうどいいから、頑張れているのかもしれない。
12月12日
感情がようやく追いついて、泣いてしまった。
でもあえて、名前はつけずこのままにしておきたい。
だってこれは、わたしの感情だから。
12月20日
会えないときに、ひとりで想う時間も大事。
12月22日
自分が変わったことを、ちゃんと認めてあげよう。
12月26日
今年がいい1年すぎて、来年の目標が思いつかない。
***
2022年も、心と言葉にまっすぐに。
1年間かけて、すっかり習慣になった「(ほぼ)毎日日記」。たぶんわたしは、来年もこの習慣をゆるく続けていくのだろうなと思う。
2021年があまりにも「よく頑張った、花丸をあげたい1年」だったので、2022年が少し心配だけれど、どんな1年でもきっと「なんだかんだ、いい1年だったなあ」と思いながら、年を越すのだろう。
それができるのは、お気に入りの手帳と、自分の感情むき出しのまっさらな言葉たちが目の前にあるからだと思っている。
2022年も、自分の感情とまっすぐ向き合って、大切に育てていけますように。
来年も、どうぞよろしくお願いします。
***
(おまけ話)
ちなみに……2022年の相棒も、もちろん「いろは出版」さんの手帳。
「AIUEO」のデザインは今回で卒業するけれど、これからもずっと、ここの手帳を使い続けたいと思っています。
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