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障害を負っているから見える世界

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障害を背負って日々生きていると、『おや?』と思うことに遭遇することが多いのです。『私はいやだなぁ…』『私はこう思う』そんな記事たち。
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記事一覧

私が彼氏と別れるのは彼に発達障害があるからではない。

私が彼氏と別れるのは彼に発達障害があるからではない。

これはハッキリさせたい。

私は今回、彼氏を別れる決意をしたのは、

彼には将来のビジョンが全くなく『彼の芯がなかったこと』。

そして、『彼から私への❝試し行為❞』が多過ぎたことが原因。

(私は睡眠薬を処方されているため、スマホはミュートにして寝ています)
夜から朝にかけて、
「俺は危険な男だから別れて!」
というラインが5~6件来て、
「俺は元嫁を殴ったことがある!
いずれは〇〇ちゃんも殴っ

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《出逢い》私もADHDです。

《出逢い》私もADHDです。

今回、二年ぶりに男性とお付き合いを始めたワタクシ、海辺のほっこり〜ぬです。

単刀直入に言えば、マッチングアプリで知り合いました。
心配性の彼と、か弱そうで逞しい私は結構仲良くしています。

私はマッチングアプリを始める際、正直に、プロフィールに「虐待を受けていたためPTSD治療中。療養のため無職です。子どもは望んでいません」と書きました。

それでも6日経つ頃には450いいねをいただき、数人とマ

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《看護師さんに訊いてみた》精神障害者同士の結婚ってどうして成立するの?

《看護師さんに訊いてみた》精神障害者同士の結婚ってどうして成立するの?

私は以前から万が一結婚するなら「支えあえる方と」と思っていた。

特に障害のあるなしと言うより、私は家事が得意なので家事70%外稼ぎ30%。
お相手は外稼ぎ70%で家事30%ならちょうどいいとすら思っていた。
私は見栄えがするため、小売店などで働くとギャラリーができてしまい、パートさんからボコボコにやられるため、障がい者雇用の清掃のパートなどを細々とやりながら美味しいご飯が作れる聞き上手な妻で十分

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夜アニばかり見ながらお酒をすすり泣いていた父の話。

夜アニばかり見ながらお酒をすすり泣いていた父の話。

少しスケベ要素の強い物もあり、父の下着を干させられながら見るには耐えかねるものもあった。
「おっぱいボインボイ〜ン!」
「〇〇くんだーいすき!」
みたいなスケベ系ラブコメを娘の前で見ている父の神経が理解できなかった。

鉄仮面の父が、酒をドバドバすすりながらアニメ見て泣いている姿は、私を複雑な気持ちにさせた。
(ちょうど進撃の巨人や化物語、フェイトあたりかな…)

当時付き合っていた男性が、
「今

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《就労支援》利用者はいずれ社会人になるのに?

《就労支援》利用者はいずれ社会人になるのに?

就労継続支援はAもBも利用したことがある。

就労移行も利用したことがある。
就労移行のスタッフさんはキチンとお化粧をし、オフィスカジュアルなスタイルで「仕事とはこういう格好でするものよ?」とお手本を示してくれていた。
男性はキチンとスーツを着ていた。

これがなぜ就労継続支援になると、一気にスタッフの身なりがカジュアルになるのか?

襟付きの服を着ている人、それだけでまともに見える。
くたびれた

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発達障害のある支援者二人に振り回され、社会福祉協議会から私が怒鳴られた話。

発達障害のある支援者二人に振り回され、社会福祉協議会から私が怒鳴られた話。

前提として、発達障害の自覚はないが疑いが濃すぎる人、発達障害を自覚している人がPTSDを患う私の支援を仕事として行うことは難しいとお伝えしておこう。

◎自覚のない発達障害を持つサービス管理者
私は昨年の晩夏、何とか内職だけでも続けたいと、在宅型就労継続支援B型施設にコンタクトをとった。
こちらの施設は利用者にパソコンを貸与し作業をさせるスタイルだった。

こちらの施設のサービス管理者と私について

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人当たりがいい私は接客向きか?

私はおっとりしていて、丁寧で、人当たりがよくて、物腰が柔らかい。

と、よく言われます。

だから、
「ふむ、私はどうやらイイ奴らしい。
接客業務に向いているのかも」
と今まで9割くらいは接客業に就いてきました。
(残り1割は工場や軽作業)

しかし、私の人当たりの良さは「虐待サバイバー」として身に付いた「自己防衛スキル」であって、これを発動させている間は常に戦闘態勢なわけです。

…ん、じゃあ、

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戦うか否か。

戦うか否か。

在宅の障害者施設の内職(就労B型)を再開したが、当日になると具合が悪くなる。

まるで、学校でいじめられている子供が朝に熱を出すかのように。

…身体、嫌がってるな。

在宅なのに、リモートで会話をするからちょっと疲れる。
いや、かなり疲れる。

ゾワッと嫌な過去が思い出される。

障害者福祉施設は私にとっては悪魔の城。
性暴力や性的嫌がらせが横行する場所として記憶されている。

被害を訴えても、

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《詩》巻き貝

《詩》巻き貝

絶望しているとき
この先なんて考えられない
この先もずっと絶望かもしれないから
考えるのをやめたくなる

絶望しているときより
悪いときって
そうそうない
だから
いずれ
「ちょっといいかも」な状態になってゆく

巻き貝を
右と左
黒と白との半分こに塗ってみる
ぐるぐる
ぐるぐる
同じところは通らないけど
似たようなところを
繰り返し通ってく

生き物は螺旋状
人生は螺旋状
DNAも螺旋状

今が

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気づいちゃった『え!、簡単なの?!』

気づいちゃった『え!、簡単なの?!』

いまさっきね…ドラストでお買い物してきたんです。
歯磨き粉がレジ横にあって、
「あ…あと2日分くらいしか無いわ(歯磨き粉)…」
と手に取りお会計しようとしました。

手持ちから20円ほどはみ出し、申し訳ない気持ちで、
『歯磨き粉…やめます。
すみません…!』
と謝りました。

すると店員さんは涼しい顔で
「はーい、取り消しますね」
とレジを操作して取り消してくれました。

唖然としました。

え…

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詩「涼しい顔したカモ」

詩「涼しい顔したカモ」

*****

カモはスイスイ水面を進む
二本の足で
力一杯お水をかいて
それでも涼しいお顔で進んでく

私というカモは
「みんなホントは一生懸命お水をかいているのだから」と
遅れたりしないよう
必死に必死にお水をかいてきた

だけど
それはとっても辛いことだったみたい

だって私というカモは
一本足だったから

他のカモと同じ速さで進むには
他のカモの何倍も努力しなくてはならなかったから

私は自

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近くに住んでいた遠い子。


◎昨年?引っ越した若い子
先月だったか、先々月だったか。

ご近所さんがご町内に住んでいたという若い女の子(と言っても成人だが)が引っ越したと話していた。

何でも、同居していた彼氏を乗り換えてコッソリ逃げ出したそうな。

ご近所さん曰く
「〇〇(私)と障害等級一緒なんだけどね…
本当に幼くて誰かに依存しなきゃ生きられない子なんだよね…
なんで〇〇はひとりで生きていく強さがあるのに、あの子は強く

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お前?お前?

お前?お前?

「お前!」
「お前!」

自動車免許を取る前は身分証が「障害者手帳」しかなく、私は「警察」というものからずっと「お前」と呼ばれていた。

性暴力被害も
「なに…?あの女、障害者…?
妄想じゃないのか?適当に追い返せ」
と廊下でヒソヒソ話をされ、私は警察というものに対して不信感しか持っていなかった。

オヤによるつけ回し行為や住民票閲覧制限の際にお世話になったが、今でも決して警察は好きではない。

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《無知でお恥ずかしいです》支援のプロと心理のプロは本来別もの。

《無知でお恥ずかしいです》支援のプロと心理のプロは本来別もの。

今まで、支援員さんや相談員さんを「心理の知識もお持ちなのだろう」と私は勝手に解釈していました。

大抵は初顔合わせの際にかいつまんで私の状況を話さねばならないのですが、私の口から飛び出す横文字や理屈や理論に面食らって「…え?」という顔をなさる方もみえました。

制度にお詳しいのと、障害やその成り立ちにお詳しいのは違う。
そこを私は解っていませんでした。
分業制ですよね。
簡単に言えば。

虐待の話

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