東の窓から射す光に 私は目を顰めた 警笛は いつまでもまどろむ私を 彼女の代わりに説伏せる 襖を開け、温かい風が 一気に流れ寄せると 妻は 布団の襟元を閉め、あちらを向いた 胡麻は食べられるの? ああ、まだ食わせたことないな 琥珀色の甘辛いタレの香りに 思わず唾を飲み込んだ