【しまね女子ブログ】秋の草花あそび
こんにちは。大田市五十猛町在住の西原貴美です。
秋が深まり、いよいよ冬がやってきますね。我が家のある大田市五十猛町は、海沿いということもあり冬も比較的温暖な気候です。真冬でもほとんど雪は降りませんし、降っても積もりません。最低気温も0度以上。氷点下まで下がったことは、こちらに引っ越してきて4年間で数回しかありません。
以前住んでいたのが豪雪地帯だったので、本当に暖かく感じます。さらに今年はかなり気温が高くいつまで経っても夏が終わらない気がしていましたが、最近ではようやく植物も秋らしく色を付けたり、実を付けたりしはじめています。
庭の山茶花(サザンカ)もようやく咲きはじめました。ただ、そのすぐそばでは未だに朝顔が小さな花をつけていて、今年はなんだか季節感がおかしくなりそうです。もう11月が終わるというのに。
我が家では、秋になると毎年、娘と一緒に家の周りにある植物を使ってカゴを編んだりリースを作ったりして遊んでいるのですが、今回は「芸術の秋」ということで、いつもどんなものを作っているのかをご紹介したいと思います。
①庭にある細いツル草を使った一輪挿しと小物入れ
夏になると、庭には名前の分からないツル草が数種類、すごい勢いで茂りはじめます。放っておいても秋の終わり頃には枯れていくのですが、今年は枯れる前にズルズルと引っ張ってツルを収穫し、葉っぱを落として干しておきました。長いものでは2mくらいになります。
茎が細くて、しかも柔軟性があって丈夫そうなので小物を編むのにちょうど良さそう。ということで、色々と編んでみました。
特に形を決めずに編んだ結果、一輪挿しと小物入れが完成。
なんともいえない歪んだ形と、手作り感溢れる雰囲気がお気に入りで、一輪挿しは玄関に、小物入れは家の鍵などを入れるのに使っています。
②イチョウの落ち葉で作ったお花とリース
イチョウの葉でも、簡単にとても素敵なお花を作ることができます。今年は、まだそれほど葉が落ちていなかったので、少しだけ拾ってきた落ち葉でお花を作ってみました。
くるくる巻いて糸でしばるだけで、バラの花のようなお花が完成。一輪挿しに入れても可愛いうえに、お水も必要ないのでドライフラワーのように飾ることも出来て、かなりおすすめです。
毎年、娘と一緒にお隣のMさんの畑にあるイチョウの葉を拾わせてもらっています。
くるくる巻く作業はとても簡単だし、黄色い葉も、緑っぽい葉も、少し茶色くなった葉も、全部混ぜてお花にしてしまえば個性が出て良い感じになるので、細かいことは気にせず、是非一度作ってみてください。楽しいですよ!
今年もイチョウの樹を観察していますが、まだ全体の1割も散っていない様子。落ち葉が雨に濡れると状態が悪くなってしまうので、ちょうど良いタイミングを狙って落ち葉を拾いにいかねば!
③クズの茎で編んだカゴ 各種
夏に生い茂るツル性植物といえば、クズ。
お花は漢方にも用いられ、根っこは葛餅の材料になり、茎の部分はカゴの材料になります。我が家では、毎年、お花は砂糖漬けにしてシロップを作り、香りを楽しんでいるのですが、今年は茎も使ってカゴを編んでみました。
クズは庭に茂っていると取り除くのにかなり手間取る厄介な植物ですが、今年はカゴの材料になると思うと、どんどん伸びておくれ、と応援する気持ちにすらなりました。成長を見守りつつ、夏の終わり頃から順番に収穫して、葉っぱを取り除いて乾燥させてから使用します。
乾燥させすぎてガチガチに乾いてしまったものは、少し水につけて戻してから編んでみました。茎が太いのでさくさく編めて、娘も、初めてながら大きめのカゴが編めて大満足。
適当に編んでもなんだか良い雰囲気になるし、何より、来年の夏の畑での収穫作業に活躍してくれそうで今から楽しみです。
そして、クズの花と茎は活用できることが分かったので、次は「根っこで葛餅を作ってみる」という野望も数年のうちには叶えたいと思っています。
この他にも、ヘクソカズラを使ったリースやススキで作るフクロウなど。秋は食べるだけでなく、様々な工作の材料ももたらしてくれる恵みの季節です。猛暑のせいで、毎年どんどん短くなっている気がする秋ですが、すでに今から来秋が待ち遠しいです。
今回もお読みいただきありがとうございました!
▼過去の記事
《vol.1》江戸末期に建てられた古民家と出会う
《vol.2》引越しと改修 床を貼り壁を塗る
《vol.3》とある夏の日 食堂店主の朝から晩まで
《vol.4》私の好きな場所
《vol.5》秋の味覚とご近所さん
◆◇◆━━━━━━◇ プロフィール ◇━━━━━━◆◇◆
【名前】西原貴美(にしはらたかみ)
【居住市町村】大田市五十猛町
【UターンorIターン】Iターン
【移住前の居住地(都道府県)】岡山県
【年代】40代
【お仕事】料理人 / フレル食堂店主
【好きなこと】犬、植物、本、ごはん、煎茶道、着物
【Love shimaneとしてひと言】
海と山との距離、町の大きさ、気候。その全てが、私にはちょうどよくて住みやすい。特別なことはないけれど、季節ごとの五十猛での日々の暮らしを綴ります。