アイライン 描いたかたわら 会いたいと 彩夏をついそう 見遣る月、霜 電話越しに恋人が朝の支度をする。そばにいる気がするのに、会いたいとも思うのだ。…あの夏の夜空を彩った花火に、付い添ってくれたのだなあ。追想のなか ふと外を見てみれば、11月の朝空には月が、窓辺には霜があった。