ロクガツミドリ

皆さん初めまして。富山県在住、肩書は特にありません、人です。 創作と創作者が好きです。…

ロクガツミドリ

皆さん初めまして。富山県在住、肩書は特にありません、人です。 創作と創作者が好きです。どうぞよろしく。

マガジン

  • 『ユリシーズ』4話『カリュプソ』の巻

    『ユリシーズ』4話『カリュプソ』の読書記録&解説です。

  • 創作絵本『死ぬまで離れない!』ができるまで

    制作期間(確か)5ヶ月だったっけ? その記録です。

  • 創作絵本『はんぶんこ』制作記録。

    完成未定の絵本『はんぶんこ』の制作ドキュメントです。

  • この映画、まずここ観て。

    ある映画について語った過去記事のまとめです。

  • 『ユリシーズ』読了への道1

    『ユリシーズ』の長大な読書記録&解説書、その序章です。もちろん全部無料だよ。

最近の記事

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第1章 絵本原作『はんぶんこ』upの巻

6年前に創作したものです。 一念発起、現在絵も製作中です。完成目標は今年末です。 完成したらupします。 不定期で、進行状況を報告させていただきます。 がんばります。 …お疲れ様でした。

    • 第64回 J・ジョイス映像作品その2『ノラ 或る小説家の妻』(4)

      ある日、街のカフェテラスで誰かとお茶をしてるジョイス。 最初この誰かが誰なのかわからなかった。 トリエステ時代のジョイスの上司、学校経営者のアルティフォーニさんかと思ったら、どうやら違うみたい。 名前も示されないし、物語も中盤になった頃ようやくわかる、「プレチオーゾさん」。  『ジョイス伝』をペラペラ読み進める。 新聞編集者のロベルト・プレチオーゾだった。 「君の原稿読んだよ。『ダブリンの市民』。いいねぇ。ダブリンの人たちの悲喜交々が繊細に描かれている。特にいいのは『アラビ

      • 野良犬史上、最も小さな広告。

        ご興味持たれたら幸いです。

        • 第62回 J・ジョイス映像作品その2『ノラ 或る小説家の妻』(3)

           明くる日の夜。出港間際の船の甲板にジョイスとノーラ。 そこへ、ジョイスの弟スタニスロース・ジョイスが駆けつける。 「兄さん、イェイツは貸してくれたが、スケフィントンはダメだった、この前貸しした金まだ返してもらってないからって」 「チェッ、あいつめ」  ジョイスに金を貸した方のイェイツとは、あの有名な詩人ウィリアム・バトラー・イェイツ。当時35歳。すでにアイルランドを代表する詩人の地位にあった。ジェイムズ・ジョイスとイェイツの出会いは1902年、ジョージ・ラッセルの紹介だ

        • 固定された記事

        第1章 絵本原作『はんぶんこ』upの巻

        マガジン

        • 『ユリシーズ』4話『カリュプソ』の巻
          15本
        • 創作絵本『死ぬまで離れない!』ができるまで
          6本
        • 創作絵本『はんぶんこ』制作記録。
          16本
        • この映画、まずここ観て。
          13本
        • 『ユリシーズ』読了への道1
          14本
        • 『ユリシーズ読了への道』4
          11本

        記事

          第61回 J・ジョイス映像作品その2『ノラ 或る小説家の妻』(2)

           ノーラが働くフィンズ・ホテルに備えらられてるバーの常連客には、コズグレーブとゴガディがいる。 どちらもジョイスの当時の友人。二人ともジョイス作品に、登場人物のモデルとして出ている。 まずコズグレーブ。彼とジョイスは学生時代からの友人。現在医学生。ジェイムズ・ジョイスの半自伝的作品にして、『ユリシーズ』の前編『若き芸術家の肖像』から、「リンチ」の変名で登場している(『ユリシーズ』でも、後編になって再登場するらしい)。 ゴガディの方は、『ユリシーズ』でのスティーブン・ディダラス

          第61回 J・ジョイス映像作品その2『ノラ 或る小説家の妻』(2)

          第61回 J・ジョイス映像作品その2『ノーラ 或る小説家の妻』(1)

          『ノーラ 或る小説家の妻』  ジョイスの映像作品と銘打ちながら、ジョイス作品の映像化、ではありません。 ジェイムズ・ジョイスとその妻ノラ・ジョイスの、1904年ダブリンのストリートでの出会いから、1913年ごろまでの約10年間を描いた、ある夫婦の記録。  2000年公開のイギリスの映画。劇映画です。  主演は、ジェイムズ役になんとユアン・マクレガー(スコットランド出身)。 ユアン・マクレガーは個人的に好きな俳優ランキング17位、18位か19位ぐらい好きな俳優です(?)。

          第61回 J・ジョイス映像作品その2『ノーラ 或る小説家の妻』(1)

          太陽系一どうでも良い告知。

              良かったら…。

          太陽系一どうでも良い告知。

          あり得ないほど、どうでも良い告知。

              良かったら…。

          あり得ないほど、どうでも良い告知。

          世界の果てからどうでもいい告知。

          無料マガジン『ユリシーズ読了への道』シリーズ。 4649ね。

          世界の果てからどうでもいい告知。

          第61回 『オデュッセイア』9歌その4

          「こりゃうまい!」 一つ目巨人キュクロプスは、オデュッセウスがお詫びに差し出した美酒をゴクゴク。あまりのうまさに上機嫌。 「昨日の失礼は許してやるゴクゴク。 人間よ。ところでお前はなんと言う名だゴクゴク?」 キュクロプスはオデュに名前を尋ねる。  「私の名は、「誰でもない」と申します」  …古今東西において、そんなふざけた名前があるか。でも、キュクロプスは信じたらしい(嘘でしょ?)。 「そうかそうか「誰でもない」とは変わった名前だね。むにゃむにゃ」  寝る。 「よし! 

          第61回 『オデュッセイア』9歌その4

          第60回 『オデュッセイア』9歌その3

          「俺もう故郷なんてどぉ〜でもいいやぁ!」 「そうだそうだ」 「うちに帰れば仕事だなんだってかったりぃ。ここにいれば、こんなにうまいものを毎日たらふく食える。イェーイ!」 「バカなこと言ってんじゃない。帰るぞ!」  オデュは蓮の実でバカになった3人を部下を船に乗せ、出港する。  そして次に訪れた島が、例のキュクロプス族の島。キュクロプス族は一つ目の巨人。普段は羊や山羊を主食としてるが、人間も食う。  オデュ一行はまた人ん家の家畜を荒らし、キュクロプス族の飼ってる羊を襲って

          第60回 『オデュッセイア』9歌その3

          銀河一どうでも良い告知。

              良かったら…。

          銀河一どうでも良い告知。

          第59回 『オデュッセイア』9歌その2

           生ける伝説オデュッセウスが、目の前に!  アルキノオス王及び一同は、びっくり仰天腰を抜かした。 『水戸黄門』の元ネタがここにある(古っ) 「あ、あなたがあのトロイア戦争の英雄オデュッセウス様ですか⁉︎」 「はい。そのトロイア戦争で、アカイヤ軍を勝利へ導いたあのトロイの木馬作戦成功させた、あの英雄オデュッセウスはこの私です」 「し、失礼しました!」 『まじっすか⁉︎ あの写真、いいすか?」「写メとか友達に送りたいんすけど?」 「動画アップとか、ダメっすよねやっぱ?

          第59回 『オデュッセイア』9歌その2

          第58回 『オデュッセイア』第8〜9歌

           アルキノオス王は、オデュッセウスに、筏と50人の漕ぎ手を与え、故郷に送り届けると約束する。  この時点でオデュッセウスは自分の名前も素性も明かしていない。 オデュの立ち姿ひとつで、王は「きっとこの方は只者ではい」、と確信したみたい…。  ふぅ〜ん(差別的なものを感じなくもない)。  とりあえず、その晩は泊めてもらい、 次の日…。  旅立つオデュのため、宴が催される。吟遊詩人が現れ、竪琴を手に詩を詠む。  その詩の内容は、なんと「トロイア戦争」についてだった。しかぁ

          第58回 『オデュッセイア』第8〜9歌

          第57回 『オデュッセイア』第6〜7歌

          ポセイドンの放った雷にて、筏を壊されたオデュッセウス一行。 「まじかよ⁉︎」 大海原に放り出される。 そこへアテネ神が現れ、「このスカーフに捕まって」。 そして6日間海を漂う。  そのうち陸が見えてきて、一人生き残ったオデュッセウスは浜に打ち上げられ、 「マジしんど…」  疲れ果てた彼はそのまま眠ってしまう。 オデュッセウスがたどり着いた浜は、バイエケス人の住むスケリエ島の浜。島の王の名はアルキノオス、その一人娘の名はナウシカと言った…。散々言われまくっていると思われ

          第57回 『オデュッセイア』第6〜7歌

          『イーリアス』 いきなりクライマックス アキレスVSヘクトル

          「トロイア戦争」。 今から3500年前、実際にあったとされているアカイア軍とトロイア国の大戦争。 これを題材に(フィクションたっぷり塗して)描いた一代叙事詩『イーリアス』。 詠んだのはギリシャが生んだ吟遊詩人、ホメロス(近現代の、フォーク・ミュージシャン〜ラッパー、引いてはポピュラー・ミュージシャン、みんなみんなこの人後輩です!)。  戦争のきっかけは、 ↓こちらを読んでください↓。  そしてクライマックス!(早っ)  アカイア軍の英雄アキレウス。  対するトロ

          『イーリアス』 いきなりクライマックス アキレスVSヘクトル