森下千尋

▽労働者文学賞2024詩部門佳作『Therapy』▽ブックショート優秀作品『線の上で踊…

森下千尋

▽労働者文学賞2024詩部門佳作『Therapy』▽ブックショート優秀作品『線の上で踊る』▽電子書籍『ストレスに強い体と心に~今すぐはじめるセルフケア』Amazon3位。▽NPO法人旅スルセラピスト代表▽日本語教師(420時間養成講座修了)

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  • とらねこ村<トランスミッション>

    • 154,183本

    あなたと作る共同マガジン。総勢4000名が関わる大規模マガジンに成長中。グループ合計で参加者1,500名、フォロワ数2,500名、約18万記事が収録中。🥕コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🥕マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね。

  • 創作の森 エンターテイナー・ストリート

    • 8,310本

    甘野充プロデュースの創作に特化した共同運営マガジンです。 共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。 自作の小説、詩、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料です。  参加希望の方はトップ記事へコメントお願いします。 ルールは以下です。 ・投稿内容は、自作の小説、詩、音楽、絵、のみになります。  (エッセイは不可。他者の作品の紹介も不可) ・投稿は自分の記事だけにしてください。 ・投稿は当日投稿の記事のみにしてください。  (過去記事は投稿しないでください) ・タイトル、タイトル画像、説明文は変更しないでください。 甘野充

  • 短編小説集

    物語は心の栄養。スキマ時間に圧倒的読書体験をどうぞ。

  • セラピストのはなし。

    リラクゼーションに関わるはなしをまとめました。ささやかに軽やかに役に立つ系。

  • HIPHOP断片的韻律集

    ヒップホップが好きなので、HIPHOP的なモノゴトや個人的リリック帳。

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鬼ヶ島フリースタイル合戦

 バイト後、すっかり暗くなった帰り道。スマホにイヌからの着信が入った。  「ワッツアップ、メーン」3コールした後、俺は応える。  「桃太郎、おい、今、お前何処だ」  電話越しに聞くイヌの声は、相当に息が上がっている。  「どうした? ちょうどバイト終わったとこ」  くたくたの身体に当たる夜風が心地いい。肉体と時間を一日中労働に捧げて、ようやく自分だけの時間が始まる。はずだった。  「すまん……サルがやられた。至急、来てくれ」  イヌの声に一瞬鼓動が速まる。  「冗談だろ?」

    • kura-yami 一日一詩vol.15

      外は暗闇 点る街灯 誰もいない公園 それを見て寝そべる畳の上 四畳半 手元光るスマホ 打ち込む言葉 今日も終わりをむかえ やり残したことを明日真っ先に できる人間に憧れる やらなくてもいいことが気になって仕方ねえ 縛られるのはいつだって自分自身の思考 バカタレ 頭でわかってることなんて 腹くくれなきゃ大したもんじゃない 俺からは逃れられない その孤独と不安 楽しみと期待値 あれもこれも欲張ってやってきたし きっとこれから クソダサい中年になるイメージなし 中指立てて身体ストレ

      • 日曜日の朝 一日一詩vol.14

        日曜日の朝は、 もったりとした人々のテンポが ぐずぐずしていて 顔を洗って外へ出たものの 太陽も申し訳なさそうに 昇って辺りを見回していた 夢の残り香を求めて 思考と冒険に出たい気はあるのに 仕事へ向かう足 所詮習性的動物なのさ ジョギングする老年の夫婦 鳥の鳴き声すらどこか緊張感なくて いつも通り公園の横を歩けども こどもたちはいない まだ眠りの中 大多数が休む日曜日に働く少数の内のぼく 生活のリズムは人それぞれ 学生のときは土日休み 当たり前 いやかなり前の記憶 日曜日 

        • 2024,11,9 一日一詩vol.13

          イメージする、 イメージする、 イメージする。 出来事はただ過ぎ去っていく。 咀嚼力のちがいが、 人生の味わいを変える。 もっと開いていこう、 からだ全身で受け止める、 阿波礼なる場。 もっと開いていこう、 空に放つ言葉、 愛 感謝 リスペクト。

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        記事

          25:32 一日一詩vol.12

          22時から26時になるまでが 静かで何よりも大事な時間なんだ 一日の労働は終わっていて 返す前の連絡は明日の朝でいい やるべきことを一つずつクリアして たどり着く一日の終わり 浮かんできた言葉の切れ端をメモして 読みかけの本に目を通す 思考は宙をさまよって 今日と明日をつないでいく 一日の振り返りなんか できたためしないけど やり切った余韻で 喉を潤す蒸留酒に酔って ああ今日も有難いと 少しずつの歩みは傍らに置いて 感謝しよう 欲しいものを年月をかけて 手に入れてきたけど 捨

          25:32 一日一詩vol.12

          ブルー 一日一詩vol.11

          自転車を漕ぐ力を強めた 踏む、汗は額から首筋へ 踏まれても伸びる雑草あるらしいが 考える力のほうが本当は必要とされる ことも解らずに踏み続けた 惰性で動く 下り坂はな 風を受ける 心地良さは今だけか 未来 希望 勉強 何になりたい 何もないから 簡単に決める 人と比べて 何もない 自分に嫌気さす カラオケ 他人の唄はうたえるのに やりたいことなんて十代で決まらないよな 決まってるヤツ片っ端から羨んで 才能とか 努力とか 過ぎた時間は ブルーなだけ 夏休みの図書館 独りでもでき

          ブルー 一日一詩vol.11

          Don't look too far ahead  一日一詩vol.10

          続けること自体が目的になっていないか? 続けることは確かに尊いことだが、 枯れない桜はない 瞬間に咲く生命の輝きなくして 何が人生と言えようか 続けることは 瞬間の積み重ねだ 学びの連続だ 感じて味わうことの過程だ 『面白い』が明日も続くために 工夫しよう自分なりのルールをつくろう 悩んだら初心に戻ればいい 新鮮な気持ちが心満たすから 同じ日は来ない 決して ああ 目の前の風景が色を変える 今今今 私はここに居る

          Don't look too far ahead  一日一詩vol.10

          自律神経がバグってる 一日一詩vol.9

          自律神経がバグってる 度重なる寒暖差 おすすめのヘッドスパ受けてみても サウナで2セットしてみても 変わらない 眠れないのもからだのだるさも 仕事のやる気が出ないのも 自律神経がバグってる そのせいなんだ 日ごろ都合良く人のこと調整しているくせに 都合悪くなるのも勝手だな こっちの都合も聞いてくれよ オンとオフ アクセルとブレーキ 体温調節 無意識下仕事人 おまえに頼れなくなったから 腸内環境も場外乱闘 オーマイガーと損害賠償 健康保険とマイナンバー

          自律神経がバグってる 一日一詩vol.9

          風が過ぎたあと 一日一詩vol.8

          タッタラタ タッタッタ 風と踊る 台風の子 ビニール傘を飛ばす 一面の空覆う灰色 それでも出勤する人の憂うつを タッタラタと遊んでいく風 電車はいつもよりスローに 武骨な車体進んでいく雨を受けて 渦をまくぐるぐるな台風 ザァブンッ 遠くの海の波の高 風は潮の香水つけるオーガニックコスメ サプライズ好きな友だち 巻き込んで勢力拡大 東へ西へ 嵐 また新しい 空気 ほら 立ち去ったあと 風と遊ぶ 台風の子 風を連れて消えたあと 瞬間 生命 躍動 アート 残る青空 いつもより青いも

          風が過ぎたあと 一日一詩vol.8

          野郎 一日一詩vol.7

          スマホやろうは馬鹿野郎 日が暮れた通勤電車 誰もが片手覗き込む画面 ストレートネック集団後遺症 明日やろうは馬鹿野郎 流れる時間に抗わず 受け止める覚悟 今 ピタッ スタート覚悟半端野郎 今クレバー入院前科 降りしきる雨のなか 金がないからチャリンコを漕ぐ マシなヤローは馬鹿野郎 一度きりの人生だ マシな方 なんて選ぶなよ マジな話できる友と付き合え ストレートネック風池からほぐせ

          野郎 一日一詩vol.7

          君が幸せにならないわけがない 一日一詩vol.6

          君が幸せにならないわけがない 懸命に仕事する君が 幸せにならないわけがない 家族を想って朝昼晩ごはんをつくる君が 幸せにならないわけがない コンビニのレジ お釣りをサラッと募金できる君が 幸せにならないわけがない 失恋した友だちを慰める深夜 君が幸せにならないわけがない 保育園 子どもを迎えにいく傾く太陽 鮮やかな一日の終わりへ オレンジを連れて その瞬間思うんだ 私が幸せにならないわけがない 風も太陽も宇宙はみんな味方してる 根拠なんてないさ 生きていくのだって

          君が幸せにならないわけがない 一日一詩vol.6

          自らを分かつもの 一日一詩vol.5

          自らを分かつもの 重たいな 手放せば 軽々と 超えていける 聞こえない ふりしても 忙しい ふりしても ここにいる 自分だけ いつもいる 自分だけ 静かなところで二人きりになる 天を仰げば雲間に青の空 まるとかばつじゃない複雑なかたちの雲 光が射す様は説明を越えていくよな 肩の重荷 グッグッパ 肩甲骨寄せて上げて 力抜く グッグッバイ 息を吐く 何かを得ようとして ここに来たのが 薄っぺらくなる 空き容量のないスマホ 縛られるくらいなら謡おう おれだけのことば 何もしない午

          自らを分かつもの 一日一詩vol.5

          参拝者 一日一詩vol.4

          参拝者 手を合わせる刹那 浮かんで消える想念 右手の感覚と左がひとつになり 雨のあとに泥濘んだ大地からの呼吸 湧き水で口をすすぎ言葉と戯れる 己を限定するなと呼ばれ 限りあるいのちだと思っていたが そうではなかった 限定と永遠のケンケンパ 頭を垂れると鮮明になる 雨のあとの晴れ間 移り変わる時間を追うなバカタレ 過去も未来も今と関わってる 不確かな思考の海から確かにしたいものを探す 簡単な旅じゃない 孤独と隣り合わせ となりに誰かがいることで広がっていく 色を重ね塗ってきた

          参拝者 一日一詩vol.4

          あめ 一日一詩vol.3

          雨がふるまち 雨がふるまち 地上で生きる ひとたちに幸 嘘や偽り洗いながし また アスファルト 刻むわだち 雨がふるまち 雨がふるまち 地上で生きる ひとたちに幸 嘘や偽り洗いながし また アスファルト 刻むわだち

          あめ 一日一詩vol.3

          知らんけど 一日一詩vol.2

          知らんけど ベイビー君以外に愛せる人はいない 知らんけど 残業を通り越し眠る25時 知らんけど リスペクトする芸能人 いいね押して応援 知らんけど 大丈夫 生きにくい社会 それでも大丈夫 知らんけど わからない ニワカ コケッココケコッコー 意味ない音のほうが別に耳障りなくない そんな調子 常識 胡散臭い 馬鹿ばっか 知らんけど 興味持った人生それ尊い 推しを教えて高次元の同人誌 帽子目深 マスク口元 後ろ向きな昨日 知らんけど 今日晴れてる 葛西臨海公園でピクニック 知

          知らんけど 一日一詩vol.2

          はじまり 一日一詩vol.1

          はじまり 元旦にたてて、 簡単に破り捨てていた誓い はじまりは何度だってできる 勝手に忘れられた幾つかの夢希望 忙しくなるのは簡単な日常 ヴィジョンとかミッションより 淡々とこなす懸命な一生 はじめない理由は何だってあるさ だからといってはじめないほど馬鹿じゃない はじめから完璧目指すから 生まれなかったうたの可能性 駆けていくリズムに声を出す 感情が震えたら声に出す 言葉と踊る ララッタッツッタタ どうせなら 笑ったら? はじまりと喜んで交わるんだ

          はじまり 一日一詩vol.1