朝になっても閉じられない本。 (それはきっと、これから先、ずっと開かれたままになる本) 100年を超える時を経ても消えない靴音のように。 (地下から聴こえてくるその靴音に合わせて歩く、散歩)
歩きながら、トポン、トポン、という音が聞こえるような気がする。散歩しているとき。靴底が触れているのは、春の終わりの白い光が木の間から降り注ぐ乾いた歩道ではなくて、地下なのかもしれない。この街に向かって流された涙で今でも濡れている場所。
コツコツ、コツ… フロアに響くわが靴音。 ちょいとコツコツを速めてみると… 前を歩く人も足を速める、火サス(笑) ◆『貧セピ【完璧版!】』500yen ◆ 〓冒頭10%無料読みOK!〓 ★無料読書アプリDL→スマホで快読!★ → https://www.amazon.co.jp/dp/B01HH5V9KK