怪談「入院中の話」その1
私はここ数年入退院を繰り返している。
かなり容態が悪くなることもあって、noteも長くは続けられないとは思っている。
体調が悪いと書くのも疲れてしまうからだ。
でも何かしら書き残しておきたいとも思って書いている。
この話は入院中の話だ。
病院の怪談というのだろうか・・・・でも大した話じゃない。
入院中深夜消灯後でもテレビとか観ることは出来る。
ベッドから降りると足元をセンサーが感知してライトが照らしてくれる。
その日は退院ラッシュで病室は私一人だけだった。
看護師さんの見回りもあるが・・・・。
深夜に突然そのライトが点灯した、当然ベッドに寝たままで感知するものは無いし、看護師さんが来たのなら隣や前のライトも点灯するのだが・・・私の所だけ点灯した。
見えない何かが来ていたのだろう。
見えない何かは時として感じることがあった。
やはり一人しか病室にいない深夜、大きな靴音がする。
もちろん入院患者だってトイレとかで廊下を行き来くらいする。
でもこんな大きな靴音・・・しかも長い事聞こえるのである。
看護師さんの靴とかそんな音なんかしない。
革靴か?いやちょっと違う・・・なの靴だろう・・・聞き覚えが・・・半長靴の音だ・・・・。
普通靴音って歩いて動いているから近づき遠ざかる筈なのに・・・あんまり長く聞こえるので廊下を見ても誰も居ない。
音はいつの間にか消えていた。
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