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【感想】追憶の烏 空白の20年に何があったか。冷酷な雪哉になぜなったのかがここで分かる。 この物語は壮大な歴史書を行ったり来たりして紡いでゆくんだと分かってきた。 どの時代でも主人公は魅力的で過去の行動が読みながら理解できる。それも楽しみのひとつだ。

【感想】牡丹灯篭 ゼミでこれを元にしたシナリオを書いてきた人がいた。幽霊ではなくバーチャル空間の彼女に骨抜きにされ、現実世界で餓死する話し。なるほど。バーチャルかと創作意欲に火がついた。 そういやインプットの為にオーディブルを聴きまくっていたがアウトプットしろと尻を叩き始めたよ。

目は離せなくても「耳」は使える。 話題の「耳活」

【感想】烏の緑羽 八咫烏シリーズ11作目。 若い路近とのやり取りは全て禅問答だった。人の道理を教え諭す長々と続くその問答はこちらまで訳が分からなくなる。 大人が子供を育てるのは確かに身を削る事だ。清賢の愛は深かった。 何よりこの問答を創作した作者は若かった筈。畏れ慄いてしまった。

副業で人生は変えられる 自己投資する勇気 誰も教えてくれなかったお金が導く自分の未来の可能性/ドヤツエ を読んで

【感想】偉大なる、しゅららぼん 鹿男に次ぐこちら。万城目氏の世界にハマりそうだ。 想像以上のファンタジーはどうやって思い付くのだろう。ナレータが発声する「しゅらら…ぼん!」がとにかく好きだ。あと源爺の船を漕ぐ声も。 とてつもない方向へ物語は進み、ラストはトキメキが止まらなかった。

国境のない生き方: 私をつくった本と旅/ヤマザキマリ を読んで

【感想】玉依姫 空棺の烏から続く八咫烏物語第5巻。神道の神話がベースで、古事記好きにはたまらなく、のめり込んだ。神話の神々は人間臭く、それが魅力のひとつだ。光には影がある様に荒御魂と和御魂(ニギミタマ)についても描かれている。分霊とか天狗と人間の違いとか、作者の知識に舌を巻いた。

【感想】弥栄の烏 これは前巻「玉依姫」の金烏側の物語。 なのになのにラスト、「雪哉ぁぁぁ!お前どうしちまったんだ!」と叫びたくなった。雪哉目線の物語(本)は後のどれかにあるだろう。しっかりそこで雪哉の心を知りたい。だって、雪哉は最後に涙を流したんだもん。雪哉の葛藤を読みたくなった

【スタッフのおすすめ】読書の秋応援キャンペーン開催中✨ぜひ聴いていただきたい個人的な推し3選

【感想】烏百花・蛍の章 2本目のスピンオフ小説。怪我をしたスミオと真赭の薄のその後にキュンとくる。 ラスト一節「諦めましたよ どう諦めた 諦め切れぬと諦めた」(初代都々逸坊扇歌)が胸に刺さり、扇歌の都々逸をググって読んだ。 この本は私に都々逸の面白さを教えてくれた本になった。

【感想】五瓣の椿 通俗小説と云う言葉を知った。これが通俗なら芸術的とはどんな作品を指すのだろう。 本作は何度もドラマ化されたらしい。ついつい通俗は悪い意味に聞こえてしまうがこれは面白かった。時代劇に良くある、誠の心を貫く話しだ。現代では、復讐で人を殺すのは流行らない。そこが通俗か

感動経験でお客様の心をギュッとつかむ! スターバックスの教え/目黒 勝道 を読んで

【感想】私が先生を殺した 避難訓練を軸に複数の人物目線で語られ真実を炙り出す。映画「怪物」と同じ手法だが、誰にでもある人間臭さや苦悩があれば共感できるのだけど、この作品には自己中な人物によって真面目な主人公が苦しむので、読了してモヤッとした。残念で悔しくなったのは作品の罠なのかな

小説 映画ドラえもん のび太と空の理想郷 (小学館ジュニア文庫)/藤子・F・不二雄 を読んで

1か月前

【感想】わたしに会いたい 人生で一大事が起きた時人はどうなるか。受け入れるには時間がかかり、誰かを恨み攻撃し自分も傷つけたりするだろう。シナリオを学ぶ様になって苦しい時ほどネタにしてやると思う様になった。そうすれば客観視し冷静になれる。作者の乳がんもきっとそれなんだなと思えた。

【感想】むらさきのスカートの女 不思議な不思議な物語だった。始め、変なのは紫だと思ったが黄色の方が変だった。というか、紫を取り巻く皆が変。黄色目線の語りなので、黄色の欲目が入り交じっている。ラストに全て分かるコレは ラジオドラマ向けではないか? 物語にはこういう手法もアリなんだな

【感想】殺した夫が帰ってきました 複雑で巧みに謎を仕込んだ物語だが、主人公の設定は社会問題を都合良く当てはめた様に感じた。軽々しく創作のネタにするなよと不快感が湧く。 とは言え後半から謎が解かれる気持ち良さはある。主人公の真実は想定外で、巧妙に物語を成立させる作家の力技を感じた。

ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義/岡 真理 を読んで

1か月前

歴史がわかる 今とつながる 対立の世界史図鑑/かみゆ歴史編集部 を読んで

2週間前

【感想】月と日の后・下 一気に読んだ。史実に忠実だからか後半は歴史の教科書とも思えたが、あの幼く心を閉ざしていた彰子が国母となり、彰子を中心に政が動くのは清々しかった。彰子は実は努力家だったのだ。 とはいえ近親婚を繰り返し、王子女がいないだけで権勢が左右されるのは、ため息が出る。

耳から始まる私の新しい習慣

【感想】望月の烏 うう、全巻読み終えてしまった。なのにまだ続く。源氏物語や三国志の様に壮大な物語なのだ。 山内が滅ぶのは山神が弱っただけではない。身分格差が不満や疑問となる。その歪みに外界の知識や常識が染み込んでくる。革命は怒りが爆発するから起きる。次が楽しみだ。早く次が読みたい

【感想】烏は主を選ばない 以前「烏に単は似合わない」 とこれの2冊を読み感動した。で、本屋でまた新しいシリーズを見つけた。いつの間にか何冊も出ており子供らは皆知っていて説明され、負けたと思った。オーディブルでシリーズ第2部4巻まで出ていたのでとりま最初から聞き直す。制覇するぞぃ!

【感想】黄金の烏 人気の八咫烏シリーズ。3巻目のここまでがアニメになっている。アマプラで観れると子どもから教わり、イッキ見してしまった。フラフラだ。ほぼ徹夜よ。ますますハマり次へ進む。

【感想】言葉の園のお菓子番 連句の話し、祖母の話し、仕事の話しと物語の軸はどこにあるのか良く分からなかった。長セリフも気になる。全て説明セリフなのだ。読み手が心情を想像し消化する隙もない。書き手の押し売りで、シナリオではご法度だ。 とはいえ連句の良さは伝わる。皆優しい人達だった。

ビジネスパーソンのための近現代史の読み方/佐藤 けんいち を読んで

1か月前

世界史とつなげて学ぶ 中国全史/岡本 隆司 を読んで

2週間前

9月 耳活下ベスト3

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間/先崎 学 を読んで

2か月前

1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365/斎藤 孝 を読んで

1か月前

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録/石川 拓治 を読んで

2か月前

【感想】ついていったらこうなった まぁこれは「変な家」のキャッチセールス版か。なんでこれを読んでしまったんだろ。 登場するのは人を騙そうとする輩ばかり。なので胸糞悪くなってくる。何となく怖い「変な家」の方がまだ読後の気分はいい。悪霊より生きた悪い人間の方が穢れているのかもしれん。

【感想】さぶ 深い物語だった。栄二がさぶと出会えたのは奇跡か。いや違う。自分にもいるはず。居ないと思うのは見ようとしない利己主義者だ。 人とはなんだ。生きるとはなんだ。さぶの様な鈍臭い人間も大事な人生の歯車なのだ。 怒りは何も生まない。それも含め、人を見る目や繋がる大切さを感じた

【感想】楽園の烏 雪哉は雪斎となっていた。これがまた悪者に描かれていて…。しかしラスト、雪哉の思惑は分かる。だがなんて言うか、非道過ぎて納得できない。加えて見えない敵はどこかに隠れている。幽霊ってなに!? そういや金烏は登場しなかった。金烏の娘は紫苑の宮らしい。物語はまだまだ続く

イオンを創った男/東海 友和 を読んで

やりたいことをやれ/本田 宗一郎を読んで

2か月前

【感想】月と日の后・上 ずっと彰子は陰キャな女だど思っていた。そのくらいこの時代は詳しくなかった。大河のお陰で人物が俳優と重なりよく分かる。道長と紫式部の関係はさすがにないが、彰子と式部のやり取りは心踊った。 もしかして参考文献になってる?と思うほど、大河そのまんまだ。オモシロ〜

【感想】烏百花・百合の章 八咫烏のスピンオフ小説。 今までの脇役達の過去やその後をまとめられている。イメージは今村翔吾の(東・西日本)戦国武将伝だ。 1つの古書を膨らませ、その登場人物に当てである。ちょっ待て、最初の段階で設定として作ったのかもしれん。今更だけどこの作者マジ凄い!

【感想】マチネの終わりに 長かった。長い長い知的な大人の恋だった。「結婚を止めるために来た」なんて台詞カッコ良すぎ!三谷の横恋慕には腹が立ったが2人は崇高な精神で乗り越える。 スタートの序章は始めに読むと意味不明だが、最後に読み返すと物語が見事に着地した。腑に落ちたって感じかも。

【感想】百鬼夜行陰 一話目は知っている話だった。そうそう京極氏はこんな風。夜に読むと怖い。それがイイ。癖になる。障子の目なんかゾクゾクする。トイレ行くにもビビる。 お化け屋敷は驚かすから嫌い。ホラースポットへ行くのはアホ。本を読んで怖がるのが一番だ。人間の欲望と苦悩が沁みるのでね

親孝行ホカンス、行き先は…

税金でこれ以上損をしない方法 40歳で資産1億円を達成した税理士がやった「手取りを増やす」全テクニック/永江 将典  を読んで

2か月前

【感想】三十二刻 ステレオタイプのモラハラ藩主と、強く賢い嫁の話し。それだけ言うとありふれた昔話みたいに聞こえるが、短編小説ながら緊迫感があり面白かった。そこはさすがの山本周五郎だ。 舞台は秋田だったので、東北出身としては身近に感じた。嫁の謎の行動がミステリー要素にもなっている。

【感想】死ぬがよく候2 今回も八郎兵衛は女に弱い。事件のきっかけもドツボにハマるのも女。ありきたりたが憎めない。 東茶屋は廓だったのかとプチ驚きもあった。金沢は現在も百万石らしい街だ。物語は佐渡へも渡る。 聴きながら物語←→現在と思考が移ってしまう。金沢には思い出が沢山あるのだ。

忙しい人にこそ「耳活」を推奨したい

6か月前

最新理論を人生に活かす「量子力学的」実践術/村松 大輔 を読んで

1か月前

【スタッフのおすすめ】現代の「地底旅行」を楽しむ『地球の中身 何があるのか、何が起きているのか』

【感想】死ぬがよく候1 禅僧の言葉が題名になっている。だからなのか主人公は乞食坊主の様に旅をする。金に無頓着、1人旅、剣の腕は逸品、悪人だけを斬る、一人の女を忘れられない。この手の物語主人公の型、そのままだ。 北陸へ向かう道中ものは初めてなので、また地図を見ながら物語を追った。

【感想】鹿男あをによし 鹿島神宮はいい所だ。鹿はいるし、刀を祀り、鎮守の森も、さざれ石もある。そこから来た男なら運び人に適している。神話を織り込んだファンタジーだが、辻褄が合い面白く、美しい鹿は想像できた。間違いなく月夜に映える。弱々しい小川がイトの為に願いを使うのが男らしい。