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失敗の科学 失敗から学ぶ組織、学習できない組織/マシュー・サイド を読んで
失敗から学べる事はたくさんあります。しかしその失敗を認めることは誰もしたがりません。
この本は失敗から学ぶことの重要性を説いた良い本でした。
「失敗を認めない」 「言い逃れをする」 「責任を転嫁する」 こういったことが、なぜ一般的に尊敬されるような職業に就いてる人たちの間でも起こるのか?
特に失敗を 「忌み嫌うもの」として捉えがちな我々日本人にこそ、読んでもらいたい一冊ではないかと感じました。 組織に属している方や社会人にとっては少なからず遭遇する事案ではないかと思います。
この記事を書いた時に世間をにぎわせている案件について、フジテレビの中居正広氏の起用と自社の社員の関与についての責任追求がされていて、あのトップ企業のフジテレビが潰れるのではないかという事態になっています。
ここでも、世間は犯人探しに躍起になっていて、失敗から学ぶプロセスは感じられません。今後の動向を注目してみたいと思います。
この本では、具体例をあげて、医療ミスと航空機事故の対策の違い。オープンにして共有するか、クローズにするか。瀉血(血を抜く治療)の失敗、少年犯罪を減らすための刑務所訪問、軍用機の補強部分の選び方など、フィードバックが偏っていると正しい方向に改善できない。見えないデータに注目することの大切さを感じる。F1やツールドフランス、洗剤生産のノズルの事例から、勝つチームが小さい失敗の改善をを積み上げることなど数多くの実例が取り上げられています。
人は必ず失敗します。私も、失敗だらけの人生を送っており、そこからどうにか学び少しはまっとうな人間になれているのではないかと思っております。
やはり人は謙虚であれそして、失敗は素直に認めて次に同じ失敗をしないためにどうすべきかを考えて行動することが、次の成功につながり、技術の発展に貢献できるのだと思いました。
失敗から学ぶ事は多く、今回も自分を見つめなおす良い機会であったと思います。
今回も散歩中のオーディオブックで聴きました。
皆様も是非一度試してみてはいかがでしょうか。
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