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成瀬は信じた道をいく/宮島 美奈 を読んで

成瀬さんシリーズの第二弾 以前、第一弾『成瀬は天下を取りにいく』を読みましたが、私はすっかりこの本のファンになってしまいました。
この第二弾も期待を裏切らずに楽しくいっきに読めました。
今までに見た事の無いキャラクターで、きっと将来ドラマ化や映画化したらおもしろそうだと考えてしまいました。今回も成瀬あかりの我が道を全開で突き進むストーリーです。(展開が読めません。)
続編が出たら必ず読みたい気持ちです。

今回も自分の目標に向かって努力し、その過程で成長し続ける様子が描かれています。彼女の旅路は、まわりを巻き込みながら挫折や失敗を経験しながらも、夢に向かって努力する成瀬さんの姿を通じて、読者に多くの教訓を提供してくれます。

滋賀の観光大使になるべく育てられた女子大生目線のエピソードでは、次々と目標を見つけて夢に向かっていく成瀬さんと目標の観光大使に選ばれ人生の目標を達成してしまいとまどう女子との対比、目標とは何か?
夢を追い求め、信じる道を歩むことの重要性が強調された物語でここでも彼女の強い意志と決断力、そして周囲のサポートを受けながらも自立して進む姿は、読者に勇気と希望を与えてくれます。

私の学生時代は、何となく飲み会や競馬、麻雀などで時間を浪費して過ごしてしまったと今さらながら後悔するほど、彼女の生き方がとてもうらやましく、キラキラしたものに見えてきます。(読んでいるそばから応援したくなるようなそんな作品です。)
この著者の宮島美奈氏は何者なのかと思わずPCで検索してしまったほどです。(出身大学が京都大学となっていて、やっぱりと思ってしまいました。)
この物語に出てくる登場人物が実に個性的でどの人も振り切れているようなキャラクターなのに、とてもリアリティがあります。(絶対に実在の人物がいるのではないかと思ってしまいます。)そしてそのキャラの上をいく成瀬あかりさん(主人公)とにかくこの物語は終わってほしくない。この後もどうなるか見守りたい!(次回作があれば絶対読みたい!)と思わせる作品です。

成瀬は天下を取りにいく』、そして『成瀬は信じた道をいく』では、滋賀県大津市を舞台にしており、ときめき坂や西武大津店の跡地、観光船のミシガンなど実在する所も登場して、聖地巡礼するファンの存在も話題になっているとのことです。
登場する場所が気になる人も多いと思います。私も時間があれば大津市を訪れ聖地巡礼をしたいと思いました。

今回もオーディオブックで散歩しながら聴きました。
次回作も楽しみにしています。気になった方も是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。(決して後悔させません。)


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Isao Hanayama
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