【感想】住宅営業マンペコペコ日記
また読んでしまったこのシリーズ。
声に出して笑えるシーンがちょいちょいあった。
不動産販売系の営業マンの辛さには
シンパシーを感じる。
今どきは分からないが昔は軍隊の様だった。
過剰なノルマと尊厳のない扱いは同じなんだなぁと思えた。
私は賃貸に移動してから仕事がやっと楽しくなったっけ。
とはいえ おかげで色んな人種と出会えた。
信用できる人、ちょっと足りない人、残念な人、本物のいい人。実はすごい人。
お客も上司も 色々だ。
・・・
このシリーズ、あとがきの顛末はいつも染みる。
そう。身の丈に合った暮らしは大事。
背伸びだけはしないようにと
不動産業界では学べた。
なんせ不動産を買うには若すぎた私は、バブル崩壊を目の前で見ていた。
その後、家を買う時は無理のないものを選んだ。
だからここは陸の孤島と呼ばれる駅から遠い土地である。
しかし緑は多く 騒音も信号もない。
子どもは地鶏の様に放し飼いで育てられた。
畑が多く、野菜も美味しい。
引越した当初は畑のキャベツに話しかけていたが
今は近所に人間の友達がたくさんいる。
・・・
この作者はよく頑張った。
誰しも 苦しい時期ってある。
乗り越えた時、お金はなくとも
人間のステージは上がる。
本を書くくらい振り返って思えるんだから
シリーズの作者たちはすごいなぁといつも思う。
どんどんシリーズは増えているようなので
定期的に追いかけようと思う。