澄みわたった夜空 津軽海峡に満月 ほどなく帯状の雲が流れ 月が見え隠れ 「雲間の月」 わび茶の始祖 村田珠光 「月も雲間のなきは嫌にて候」 こうこうと輝いている満月より 雲で見え隠れしている月 完全な美より不完全な美 足りない美がよい これぞ 茶の湯の美意識 珠光
弘治元年(1555)閏10月29日は堺の町衆で茶人の武野紹鴎が亡くなった日。紹鴎は茶道において千利休の師匠として知られる人物。村田珠光が創始者とされる「わび茶」を珠光の弟子宗珠に学んだ。わび茶は紹鴎がさらに洗練させ弟子の利休、今井宗久、津田宗及らに継承され完成したといわれる。
5月15日は茶道の開祖である村田珠光の珠光忌でした。ゆかりの奈良市称名寺では毎年法要が行われています。この日に合わせて、村田珠光の侘び茶や彼の影響を受けた茶人たちに関する資料、そして奈良におけるお茶の文化に関する資料等を展示しています。5月30日まで。