霜ふりて月の光も寒き夜は いぶせき家にすむ人おもふ 今月の靖国神社の御製。昭和天皇のお歌でした。 居心地の悪い家にすむ人びとを思うきもちを夜の月の光を眺めながら感じる。 人の心は霜や月の光、寒さの中でこそ、感じられるのかもしれませんね。
【明治天皇御製】 思ふことつらねかねてはつくづくと筆の先のみうちまもるかな (大意:思ふことを歌の形にすることがなかなかできないで、ぢっと筆の先だけを見つめ続けてゐる) (「うちまもる」=「うち」は接頭語、「まもる」=見守る)