【日常茶飯事】今日はどこへお出かけしよう?
時たま、迷い犬や、迷い猫を見かけることがあります。
行き先も、帰る家も、何もわからない、通り過ぎる人を見て、自分の存在を訴えている姿は、なんだか可哀想に思えてきますが。
足元にじゃれて来るのでもなく、どこかに、逃げていくのでもなく。
ふと目を放したすきに、姿を消していなくなってしまったりして。
現代人も、どこかで、迷い犬や、迷い猫のように、何をすればいいのか、分からなくなってしまっている人が、多い様に感じます。
日々の生活を繰り返し、ご飯を食べ、眠くなって横になり、朝が来ると、会社や学校に出かける毎日。
そんな決まりきった生活の中に、やりがいを見つけてみないと、退屈に感じてしまうのでしょうね。
ほんのちょっとの達成感にも、喜びが、隠れているものです。
何事も、すべてガラッと、変わるものではありません。
日常生活の中に、学びが、隠されているものです。
生きていくための目的ではなく、生まれてきた目的を探りながら、日々の生活を過ごしていければと思います。
生まれてきた目的がわかると、同じ日常生活をしていても、違って見えてきて、心の中の迷いや、葛藤も、少ない時間で、解決していくだろうなって気がします(^^)
そんな自分を探しに、鏡を見ながらウキウキ身じたく♪でもして、出かけてみませんか?
【今日の短歌】
「生きるとは硬貨を抱いていつまでも着かないバスを待つ人のごと」
(田中ましろ『燈心草を香らせて』より)
「砂たちに行動の自由与えたら湘南海岸どうなるだろう」
(奥村晃作『スキーは板に乗ってるだけで』より)
「いつもいつもうつむき加減のアネモネの激しい色と弱さを嫌う」
(大村早苗『希望の破片(カケラ) 30ansストーリーズ』より)
「籠り居の日々にしあれど今の今 未来の時間の最先端よ」
(春日真木子「2021年「歌壇」6月号」より)
「朕ひとりだめになっても朕たちの木型は朕のことおぼえてる」
(謎彦『御製』より)
「みずうみの岸にボートが置かれあり匙のごとくに雪を掬いて」
(吉川宏志『石蓮花』より)
「どこへでも行けるからだは雛の日の陽ざしの中を職場へとゆく」
(後藤由紀恵「春の呪文」(「短歌往来」2019年5月号)より)
「歳月に意味を問うなら問うことの問いの形がとり残さるる」
(糸川雅子『タワナアンナ』より)
「菓子ぱんのふうわりあるのが砂濱の夜に弾力となり椅子たのしくす」
(早野臺氣『新日光』より)
「鳩時計鳴くを止(と)めしが鳩を闇に押しこめし如きこだはり残る」
(尾崎左永子『春雪ふたたび』より)
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