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明治神宮:明治天皇御製/昭憲皇太后御歌

尚、御製(ぎょせい)とは天皇陛下が作られた歌を、御歌(みうた)とは皇后陛下が作られた歌を指します。

明治天皇御製(昭和44年)

「いつはらぬ 神のこころを うつせみの 世の人みなに うつしてしがな」


「いつも変わらない神の心を、この現世の人々すべてに反映させることができたらなあ」


この和歌は、作者が神(神様、あるいは仏)の心をこの現世の人々すべてに反映させたい、という願いを表しています。具体的には、次のような意味になります:

解釈

-いつはらぬ: 変わらない、変わることのない
- 神のこころ: 神の心、神の意志や慈悲
- うつせみの: この現世に生きる(現世、現世の人々)
- 世の人みなに: 世の中の人々全てに
- うつしてしがな: 反映させたいなあ、伝えたいなあ

解釈の詳細

この和歌の主題は、神の変わらぬ心、すなわち普遍的な慈悲や愛、あるいは正義をこの世の全ての人々に伝えたいという祈りや願望です。和歌の背景には、現世の人々が神の心を理解し、その教えに従うことで、世の中がより良くなることを望む気持ちが込められていると考えられます。

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昭憲皇太后御歌(明治21年)

「みがかれて ひかりいでたる 玉みれば 人のこころに ひとしかりけり」


「磨かれて光り輝く玉を見ると、それが人の心とよく似ていると感じるものだ」

この和歌は、磨かれて光り輝く玉(宝石)を見ると、それが人の心に似ていることを感じる、という意味です。具体的には、次のような意味になります:

解釈

- みがかれて: 磨かれて
- ひかりいでたる: 光り輝く
- 玉みれば: 玉(宝石)を見ると
- 人のこころに: 人の心に
- ひとしかりけり: 似ているものだなあ

解釈の詳細

この和歌は、玉が磨かれることでその美しさを発揮するように、人の心も磨かれることで美しくなるという比喩を表しています。玉が磨かれて光り輝く様子を通じて、努力や修養によって人の心も磨かれて美しくなり、価値を持つことを示唆しています。

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