魂のタキ火という番組を観た。絶えず揺れ動き続く炎を飽くことなく、ただ観ている。揺めき踊るような動きで視覚を。メラメラパチパチと薪が爆ぜる音で聴覚を。燻され焦げていく木の燻香で嗅覚を。燃える火が放つ熱で触覚を。食材を火の力で調理すれば味覚を。五感+第六感をも刺激する焚き火…したい🔥
何もかも便利さを優先させると、ある日、自分の手先から受ける肌感覚が失われつつあるのではないかと。そんな瞬間がくる前に、時に立ち止まって文字を書き、一呼吸おいてメイクを施す時間を。豊かさを原始的なところに、振り戻してみる。
20年来、冬の友。〈全方向、焚き火の如し〉の、円筒対流式。小窓に揺らぐ焔、1/f。体感以上に脳感温度もぬっくぬく。さて過日、芯交換を決行。分解過程で初見、〈対震消火装置〉の構造。[天地逆に立て置く凸分銅]が、装置の肝だった。揺れでポテッ、ソレが装置を起動さす――意外なほど原始的!
原始の色で「偶然」と遊ぶ夜。 「やめ時」が迎えに来るまで。