伊集院静氏がお亡くなりになった。きしくも伊集院氏の「冬のはなびら」という短編集を読んでいた。主人公は、不器用で、純粋で、情が深い。これは伊集院氏の中にもそういうものがあるからだと思う。短編のタイトルは、その内容と響き合い、エンディングも俳句のような深い余白、余情感がある。