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【返詩】ワンルームの広さ【余情】


「また会いたい」

一度は入力したけれど
Enterキーが押せない


思いなおしてDeleteする


「また会おうね」

打ちなおす
そこで手は止まった


風のむこうに消えてゆく
広い背中の風景画


あの日の回想は
暗がりのノートパソコンにうつして見ていた


「Enterキーを押すだけなのに」


あなたの心のなか
私の専有面積は何平米あったのだろう

二人の距離は
この部屋ほども近くはなかった

ワンルームの中心に座り込む

パソコンのブルーライトが蒼白く照らしている

やさしい言葉というやいば
刃をたてないように私の胸に
いまごろ冷たく触れる


あなたは痛みを知っていて?


こんなにもせつない別れの風景画を







cofumiさんのせつない詩と
詩評家ZEROさんのコメントから
ことばの空間がひろがる。。

詩(詞)の楽しみは、読後の余韻(余情)である。広がりである。深さである。cofumiさんの詩(詞)には、それがある。

ZEROさんの詩評より

cofumiさんを評する心に残ることばです

詩をものすのならば、心にとどめておきたい事と思い引用させていただきました


ご高覧ありがとうございます


いただいたお気持ちは、noteの街で創作に励まれている次の方へと循環させていこうと思います。あなたの作品を見たいです。ありがとうございます。