駄菓子屋なんて儲からないのはわかってる。でもおじいちゃんの生きているうちはやめさせたくない。家族のこともあるし、今のパートをやめるのは現実的に難しいかもしれないけど。 (この街一番のツリーの下で/Kanae)
理想のプロポーズはクリスマスイブ。雪の降る夜に大きなツリーの下で、わたしは純白のドレスを着てあなたを待っているの。あなたはわたしのサンタさんだから、わたしの願いを叶えてくれるって信じてる。 (この街一番のツリーの下で/Hina)
ほんと自分勝手。一人残すのは心配だとかいって、こっちに来てからほとんどいないし。LINEも業務連絡ばっか。こんなことなら誰も知らないところで一人より、東京に残った方がずっとマシ。 (この街一番のツリーの下で/Shion)
マジ信じられない、あのオッサン。どうして大切なところばかり削ろうとするの? ありえない。あんなオッサンに私のことなんてわかるはずない。抹殺してやる。これで当分大人しくなるでしょ。自業自得だわ。 (この街一番のツリーの下で/Marin)
作り方は調べた。あとはやるだけ。もしかしたら捕まるかもしれない。でも、やるんだ。この街のルールを知らないなんて言わせない。ダメなものはダメなんだから。 (この街一番のツリーの下で/Tsubasa)
やっとこの街に帰ってきた。夢が叶う時がきた。あの人は私のことを覚えているだろうか。私の夢を覚えていてくれているだろうか。いや、たとえ覚えていなくても、叶えることに意味があるのだ。馬鹿にした周囲を、尊敬する父を超えるのだ。 (この街一番のツリーの下で/Yuichiro)