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#65【自己紹介】15-4 休みのススメ 休職前後の身体の変化(休職後iii)

今日の生成AI画像は「船の上のバカンス。女性」です。おお、どんな突飛な船が出てくるかと思いきや、一発でなかなかいいじゃないか。

昨日は第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞『ゴジラ-1.0』を観てきました。面白かったです。未見で迷われている方はぜひ。人間ドラマに主眼が置かれた作りですが、迫力の海戦を劇場で観るのがオススメです。タイトル画像みたいな穏やかな海ではありませんでした。


お読みくださりありがとうございます!

さて、今日も今日とて休職前後の話を書きます。
みなさま、お付き合いくださりほんとうにありがとうございます。
このころの話は特に言語化するのが苦しくて……休職の間だけ一時停止しているだけで「まだ済んでいない話、現在進行形の話」であるためだと思います。また、当時、同じものを見聞きしているのにわたしが感じたことを理解してもらえない周囲の職員に感じていた『ミノタウロスの皿』(藤子・F・不二夫)的恐怖を、再体験しなければならないのもとても苦しい。

ことばは通じるのに話が通じないという……、これは奇妙な恐ろしさだった。ドロ沼を歩きまわるようなもどかしさとでもいうか……。

だからこそ、みなさまからいただけるスキがとてもありがたく、心強く感じています。ありがとうございます!

休職3か月め

休職延長

ようやく家の中なら杖がなくても移動できるようになったこのころ、前回書いた産業医さんのアドバイスを受けて、休職期間を延長しました。
うちの会社では、休職期間が3か月以上になると診断書を職場に送るだけでは済まなくなり、上司のかぐや姫課長(63歳・男性・定年後再雇用)と人事課の担当者と主治医と自分の四者面談が必要になります。この面談が心底嫌で嫌で……この面談の嫌さに休職延長を逡巡していたようなものです。さすがにかぐや課長ではなく代理の人が立てられました。
このときも、主治医が完全にくらた側に立ってくれたので助かりました。かぐや姫本人でもないのに代わりに責め立てられてしまった職場の人と人事課の人が少し気の毒でもありました。

この日は妙に神経が昂ってしまったので、『ホーンテッドマンション』の映画を観て帰りました。ライトなエンタメ映画でちょうどよかったです。

ぶり返し 前向きなことをぜんぶやめた

嫌な面談を終えた燃え尽きからか、休職延長をしたとたん、前向きなエネルギーがすべて消え失せました。足が良くなってきて再び店舗に通いだしたカーブスも行くのをやめたし、「おうちでカーブス」も全くやらなくなりました。8月ごろに片付け始めた家の中は再び荒れ果て、ただひたすら、無為に、寝て過ごしました。
予約したチケットで観劇には行ったけれど、本は全く読めなくなった。
カウンセラーさんには、「ようやく本当に休み始めたんじゃない?」と言ってもらいました。えー優しい(涙)。

このころよくなかったのは、SNSでの発信を控えていたこと
それまでは、映画や演劇を観たり、本を読んだり、おいしいものを食べた時には、ライフログ代わりにSNSにアップしていました。シーズンならば女子バスケの試合も。
しかし休職後は、職場の人とはSNSではつながっていませんが、なんとなく気が引けて、発信しないでいました。
「感じたけど言語化されないモノ」がくらたの中にどんどん溜まってゆきました。これはくらたの精神衛生上、本当に良くなかったです。モヤモヤしたこの不全感も、「前向きなことを全部やめた」の一因だと思います。

転機 友人宅へ遊びに行かせてもらった

このころ、おーちゃんの家に遊びに行かせてもらいました。そのときのことや、それがどれだけありがたかったかは、こちらに書いたとおりです。
子どもって本当に尊い。
おーちゃんも子どもたちも、くらたの尊厳の恩人です。

バレットジャーナルを始めた

おーちゃんの家で「メンタル休職者」ではなく「おーちゃんの友達のくらた」として再起させてもらったわたしは、まずADHDの人が考案したという「バレットジャーナル」を始めました(このころは自分がADHD傾向があると思っていた)。
何の本も読まず、下記の動画と少しのネット情報だけ見て始めました。

これしか見てないからくらたのバレットジャーナルはロルバーン(笑)。リングノートは捨てるときに分別がめんどくさいからずっと避けてたのにロルバーン。くらたがいかにチョロイ人間かわかりますね。
まずはそれまで使っていた手帳(仕事のことがギッシリ書かれているおぞましい手帳)から必要な予定だけを抜き出して写しました。
それから、観たけどSNSに言語化することができないでいた映画や演劇の感想を、バレットジャーナルでいう「コレクションページ」としてザァァァっと書きました。この爽快感といったら!とても充実した時間でした。わたしにとって「観たもの感じたことについて、書いて、いつでも見られる状態で置いてある」ということがとても大事みたいです。

手帳や日記の効果、つけ方については、教祖(このころ早稲田メンタルクリニックの益田院長に傾倒しすぎて、「教祖」と呼んでいた)も動画を出されています。
益田先生がおっしゃるポイントは「その人に合った書き方を探すことが大事」「スマホより紙がおすすめ」など。また、効果としては、「セルフモニタリング機能が上がる」「前頭前野の働きが上がる(感情をコントロールする力が上がる)」「客観的に見る力が上がる」など。
できるだけ長く続けた方が良いそうです。

本を読めるようになった

また、少しずつ本を読めるようになったのもこのとき
おーちゃんのお子さんが読んでいたSDGsに関する本を紹介してくれたので、図書館で取り寄せて読んだのです。
正直に言えば愚かなくらたは家に帰ってコロっと忘れてたのだが、お子さんが「くらちゃんあの本読んだかなあ」と言っていたという連絡がおーちゃんから入って、あわてて取り寄せたのでした。
子どもって本当に尊い。
つくづく、おーちゃん家に救われているくらたです。

そしてこのとき、ちゃんと作られた児童書とはとてもいいものだと改めて認識しました。読みやすいし、わかりやすいし、本質的なことが書いてあって、真摯である。未来を生きる子どもに、伝えたい、読んでもらいたいという懇請、熱意を感じる。
そのうち、元・児童図書館員くらたの絵本紹介なんかも書きたいです。
子どもにも大人にもおすすめしたい大好きな絵本がたくさんあります。

図書館で予約待ちをしていた『飯は食えるときに食っておく、寝れるときは寝る』(ぱやぱやくん/育鵬社※)の順番が来て読めたのもこの少し後でした(※育鵬社のサイトが暗号化されていないのか、くらたのPCのセキュリティソフトがなぜか警告を出したので、紀伊国屋書店のサイトにリンクしています)。

時期的にも内容的にもぴったり。おお、セレンディピティ。
手元のメモによると……

  • 「その分野への知識や経験がない人ほど傲慢になりやすい」
     → かぐや姫のことを考えてメモに控えたんでしょうね。

  • 「安心してください。どんな選択肢を選んでも不安はやってきます=落ち込む必要なんてない」
     → 休職延長を選んだことを不安に思ってメモに控えたんでしょうね。

WAIS-IV受検

少し戻りますが、この一番落ち込んでいたころに、「もし自分が何かしらの発達障害(ADHDだと思っていた)なら、この機会にハッキリさせたい」と思い、主治医に相談もせず(必要ないと言われるから)、WAIS-IVを受検しようと決めました。通常のカウンセリングに比べてまとまった時間が必要となるため直近では取れず、かなり先の予約になったと思います。

このときの落ち込み方は尋常じゃなくて、ずっと気にかけてくれて話を聞いてくれていたあーちゃんが「デコボコしているところがその葛藤も含めてくらたの魅力」とまで言ってくれたのに、「そんな魅力なんてなくていいからもっと生きやすいほうがいい!」と言下に否定するほどでした。
なんて罰当たりな奴だ。そんな罰当たりくらたを、今でも変わらず気にかけてくれるあーちゃん、ありがとう。

受検したときのことは、こちらに書いたとおりです。
【自己紹介】2 発達障害かと思ったら高IQ(あるある)
【自己紹介】3 IQ検査でココまでわかる
【自己紹介】4 高IQでこぼこ脳。で、どうする?

これらを書いた後に、高IQのアンダーアチーバーとしての実感を書いていらっしゃる方を見つけました。先日もリンクさせていただいたLilyさんです。

おこがましいですがすごく共感する内容でした。くらたがあのとき感じたモヤモヤを、圧倒的解像度の高さで言語化していらっしゃる……!すげえ!

次回に続く

え……ちょ、今日こそ終わると思っていたのに、終わらない。さすがに長すぎる。。。そんなに壮大なシリーズにする気はなかったのだけれど、いやしかし、喪の儀式とは徹底的にやらねばならない。
引き続きお目汚しで申し訳ありません、書かせていただきます。むん。

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