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トラウマ治療

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記事一覧

ADHD脳にも毎日気軽にできる自律神経調整法(過覚醒治療のためのリラックス法)

ADHD脳にも毎日気軽にできる自律神経調整法(過覚醒治療のためのリラックス法)

生きづらさを持つ人の多くが、過覚醒という
『いつも体に力が入っている』
『ゆったりとくつろぐことが難しい』
と言った特徴を持っています。

この過覚醒、私も含め
フリーズ反応が強い人は
『いや、どちらかというと私は
ダラダラしてしまう人間だからな…』
とそもそも自覚がないことが多いです。

フリーズ反応が強い人は
ダラダラとスマホを見てしまったり、
やるべきことではないことを
ついついやってしまい

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生きづらい?なら規則正しい生活と適度な運動をすればいい、の罠

生きづらい?なら規則正しい生活と適度な運動をすればいい、の罠

この20数年、考えてみると結構な数の自己啓発本を読んだと思います。何百冊というレベルかもしれません。

自覚がなくとも、やっぱり何かしらの生きづらさがあり、何かしらパコーン!と爽快にずれているものを直してくれるものを求めていたし、だからこそ『これをするだけで全部治る!』みたいなタイトルに馬鹿馬鹿しいと思いつつももしかしたら…という思いが捨て切らずに手に取ってしまってたのでしょうね。

いろんな本に

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トラウマ治療の壁 その2 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

トラウマ治療の壁 その2 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

こんにちは。うるま心理相談室のとねがわです。

前回は、専門家サイドからみた構造的な壁について書きました。

今回は、もう少し違う角度から書いてみます。
「気づいてもらえなさ」を今回のキーワードに書いてみたいと思います。

トラウマにまつわる「気づいてもらえなさ」は、いろんな場面で遭遇します。
断片的になりますが、シチュエーション別で書いてみます。

前提として、
「代表的なトラウマ反応」
をみた

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【トラウマ治療】治療者を探し始めてから、出会うまで

わたしが「トラウマ治療」の存在を知ってから、実際に治療を始めるまでの道のりを書きます。

大まかな流れは、

⓪自力だけでなんとかしようと足掻く
 ↓
①先駆者の声に出会う
 ↓
②安く済ませようと足掻く
 ↓
③無理してでも早く終わらせようと足掻く
 ↓
④技術があり、無理のない治療の場に辿り着く

というもの。
おそらくサバイバーあるあるの思考や失敗がてんこもりなので、これから、という方はぜひ

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トラウマ治療に行く時、心がけたり準備したほうがいいこと。考えておく(といいかも)編 1/4

トラウマ治療に行く時、心がけたり準備したほうがいいこと。考えておく(といいかも)編 1/4

先日マシュマロを開拓したところ、このような質問をいただきました。(皆様、ありがとうございます。)

1つ目の方のように、「カウンセリングいく前・あるいは並行して何かやったほうがいいですか?」質問も割といただいております。

そして2つ目の方と近い形で「行ったのはいいけど、カウンセラーとうまくいかないのはどうすれば?」というご質問もいただきます。

ただ、2つ目の方には申し訳ないのですが、今のところ

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トラウマケアの基礎理論13 安定化段階でなにをしていくべきか?④ セルフケア編

トラウマケアの基礎理論13 安定化段階でなにをしていくべきか?④ セルフケア編

安定化について、Part.4になります。

Part.1・2・3はこちらから。

Part.1

Part.2

Part.3

※今回の内容もあくまで私の考える「安定化」であり、
お読みの皆さんの背景まではわからないので、絶対視せず、ヒントの一つとしてご覧ください。すでに治療中の方は、ご自身のセラピストとの治療計画を優先してください。

安定化記事のシリーズ全体の目次

今回は、
「6、セルフケ

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トラウマ治療の壁 その1 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

トラウマ治療の壁 その1 (沖縄 臨床心理士 EMDR)

最近、Twitterでいろんな方と交流させていただく中で、

「ちゃんとしたトラウマ治療につながることが、いかに大変なことか」
ということをしみじみ感じてます。

トラウマケアをちゃんと受けたい、と思う人に立ちはだかる壁について、
専門家サイドの視点から、いくつか書いてみたいと思いました。

Twitter的な文体でポストしてみます。

1、情報がない
トラウマケアに関する情報は、思ったより知られ

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トラウマケアの基礎理論⑩  安定化段階でなにをしていくべきか?② (トラウマケア EMDR 臨床心理士)

トラウマケアの基礎理論⑩ 安定化段階でなにをしていくべきか?② (トラウマケア EMDR 臨床心理士)

こんにちは、
うるま心理相談室ココロンの臨床心理士、とねがわです。

安定化についてのPart.2になります。

前回記事では、

という内容について書きました。
    ↓↓↓↓

基礎が十分あるから、EMDRの処理が安全裡に進められるのですね。

今回はその基礎って何なのか?と言うことと、
実際に安定化段階でできることについて、
もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

※ちなみに今回の内

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トラウマケアの基礎理論⑨ 安定化段階でなにをしておくべきか① (トラウマ治療  カウンセリング)

トラウマケアの基礎理論⑨ 安定化段階でなにをしておくべきか① (トラウマ治療 カウンセリング)

こんにちは。
うるま心理相談室 ココロンの臨床心理士、とねがわです。

昨今、話題になっているトラウマケア。
そのトラウマ治療には、いくつかのステップがあります。

トラウマ治療の3段階については、私のnoteでも以前に紹介しました。

復習をかねて、ざっと書くと

ステップ1、安定化

ステップ2、トラウマ記憶の処理

ステップ3、再統合

の3ステップ。

ちなみに上記提唱者のジュディス・ハー

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トラウマケアの基礎理論①「トラウマケアの3段階」

トラウマケアの基礎理論①「トラウマケアの3段階」

このシリーズでは、昨今盛んなトラウマケアに関する、現在的な知見をお伝えしていきます。

すべての人ではないですが、「カウンセリングを受けたら、むしろ具合が悪くなった」
という経験はないでしょうか?

これは決して珍しくはないことで、理由はさまざまだとは思いますが、ある1つの視点が欠けていることに起因していることがあります。

それがまさに今回フォーカスしたい「トラウマ」の視点です。

トラウマとは

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トラウマケアの方法論④ オンライン・内的家族システム療法について(トラウマ治療 沖縄県 臨床心理士)

トラウマケアの方法論④ オンライン・内的家族システム療法について(トラウマ治療 沖縄県 臨床心理士)

こんにちは。
うるま心理相談室ココロンのとねがわです。

今日は、私がトラウマ治療で用いている、パーツワークについて、最近読んでいて良い本があったので、こちらから少し紹介します。

(書籍紹介のつもりで軽く書き始めた記事のため、パーツワークそのものの説明については多少端折った記事になってしまいました、ただご覧いただけばどんな療法なのかはわかると思います。ご了承ください)

「悪い私」はいない /

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おすすめの推薦図書【トラウマ治療編】

おすすめの推薦図書【トラウマ治療編】

こんにちは。
うるま心理相談室ココロンの心理士・とねがわです。

今回は、私のおすすめするトラウマ関連の書籍を紹介します。
おすすめの…という意味合いもあれば、私のブログの参考文献のような意味合いも両方あります。

「普段、こんな目的で相談者の方にもおすすめしています」という観点で紹介できればと思います。

注意点としては、必ず読まなければいけないものではまったくない、という点です。

書籍はそう

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