たちばな

ある日自分はまさかの複雑性PTSDと気がつき人生が一変した。 回避型愛着タイプ。逃走、…

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ある日自分はまさかの複雑性PTSDと気がつき人生が一変した。 回避型愛着タイプ。逃走、解離タイプ。

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トラウマ治療はとても楽しいという話

最近書きたいことがありすぎて かえって筆が進まなくなってしまった 一度に一つのことしかできないADHD脳 たちばなです。 そんなわけで、今日は 『トラウマ治療はとても楽しい』 という話をしたいなと思います。 (今まさに苦しみの最中、という方は 全然楽しくねー!と思ってしまうと 思われますので今読むのは 避けてくださいね。) 多分現在トラウマ治療中で苦しんでいる方は 何を言ってるんだ?と思うでしょうし、 そして私もフラッシュバック真っ最中とか 悪夢から目が覚めて、 吐き気

    • 上司との変な距離感

      生きづらさを持つ人の中では実は 結構なあるあるなのが、 『権力を持つ人との関わりの困難さ』 です。 『同僚とは思いやりを持って うまくやれるのになぜか 上司にはイライラしてしまう』 『先生や上司に好かれたいという 気持ちが強い。 褒められるととても嬉しく、 どう思われているかを 過剰に気にしてしまう』 『目上の人には 逆らってはいけないと感じ、 嫌な時でもニコニコしたり 過度に同調したりしてしまう』 『上司が何かしら 自分には同意できないことをしていると 大きな怒りを

      • 大人っぽい子供は大人になれない大人になる?

        子供の頃はあんなに 『大人っぽいね』と言われたのに、 大人になった今は周りの人が どうやってちゃんと『大人』 になれたのかわからない。 そんなふうに感じている方も 多いのではないでしょうか。 『大人になる』って、 本当に難しいですよね。 アダルトチルドレンという言葉が あります。 私、実はずっとこの言葉は、 『心が子供のまま大人になってしまった人』 のことだと思っていました。 でもこれ、本当は 『アルコール依存症の親の子供 (children of alcoholi

        • そういえば、私の家族もこうだった

          複雑性PTSDや、 毒親を持つ人、 機能不全家族で育った人の 生きづらさの治療に非常に有効とされる 『内的家族システム療法』ですが、 最近本当に内的『家族』システムという 名前の秀逸さに唸っています。 と、言いますのも、 よくよく考えてみると、 内的家族システム…つまり 自分と自分のパーツたちの関係って、 本当に生まれ育った家庭のシステムと そっくりなんですよね。 どういうところかというと… まず、パーツワークではよくパーツに 『自分は今何歳だと思うか』 と聞く、とい

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        トラウマ治療はとても楽しいという話

          機能不全家族、毒親、複雑性PTSDからくる生きづらさ関連の本たち 第一弾

          複雑性PTSD、生きづらさの治療を始めてから読んだ様々な本の紹介&独断と偏見によるレビューになります。 10冊分を書いた時点で疲れ切ってしまったのでとりあえず第一弾です。 本のレビューは読み終わってすぐに書かないと結構読み直す羽目になると身をもって学びました…。 いい加減に生きづらさを終わらせたい おすすめ度 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ ジャンル  体験記 読みやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 役立ち度  ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 面白さ   ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

          機能不全家族、毒親、複雑性PTSDからくる生きづらさ関連の本たち 第一弾

          ADHD脳にも毎日気軽にできる自律神経調整法(過覚醒治療のためのリラックス法)

          生きづらさを持つ人の多くが、過覚醒という 『いつも体に力が入っている』 『ゆったりとくつろぐことが難しい』 と言った特徴を持っています。 この過覚醒、私も含め フリーズ反応が強い人は 『いや、どちらかというと私は ダラダラしてしまう人間だからな…』 とそもそも自覚がないことが多いです。 フリーズ反応が強い人は ダラダラとスマホを見てしまったり、 やるべきことではないことを ついついやってしまい やるべきことができなくなったりするので、 反対に自分はもっと頑張るべき、 と思

          ADHD脳にも毎日気軽にできる自律神経調整法(過覚醒治療のためのリラックス法)

          生きづらさの治療に実は重要なグラウンディングというもの(瞑想用音声付き)

          グラウンディングをググってみたら、 なんだかとても仰々しい定義や動画が 出てきたのですが、(何故!?) グラウンディングって簡単にいうと、単に 『落ち着くこと』 です。 英語で『He is grounded』と言うと 『地に足が付いた人だね』 『一緒にいると落ち着く人だね』 みたいな感じです。 ただ落ち着くこと?と思われるかもしれませんが、 生きづらさを抱える人間にはこの 『落ち着くこと』が 結構な難関だったりします。 私の場合も、 常に何が起きても大丈夫なように 過覚

          生きづらさの治療に実は重要なグラウンディングというもの(瞑想用音声付き)

          愛しているから心配するのか(内的家族システム療法)

          内的家族システム療法は 複雑性PTSD、生きづらさの治療に 非常に有効とされていて、 私もここ数ヶ月ほど メインに取り組んでいます。 最初は1つ、2つ…とゆっくりと パーツを発見していたのですが、 勉強会などで沢山のワークをするうちに、 結構な数のパーツが出てきまして、 途中から楽しくなってきました。 このパーツですが、 基本的に感情が昂っている時は 大体何かしらのパーツが出てきている。 その場合は感情が落ち着くと、 そのパーツもスーッと引いていくので 比較的にわかりや

          愛しているから心配するのか(内的家族システム療法)

          アドバイスを受けるとつらくなってしまう理由を掘り下げてみた

          自助グループや勉強会で、 ワークをしていて思い浮かんだことをシェアすると 『こうしたらいいよ』という アドバイスを頂くことがあり、 それ自体はありがたいのですが これが稀にちょっと つらくなってしまうことがありまして。 すごくつらいというわけではないのですが、 なんだかしょぼんとしてしまうというか。 これは他の方がシェアした後に、 その方がアドバイスを受けていても、 私が言われたわけではないのに ちょっと落ち込んでしまうこともあります。 自助グループのルールなどにもよく

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          『怒り』である必要性

          先日、友人が 『怒りを消しさりたい』と呟いていて、 思い出したことがありました。 複雑性PTSDの治療を始めて 1〜2ヶ月の頃、 私はいわゆるインナーチャイルドワークという、 自分の中の子供と対話するワークを試みていました。 当時は毎日胸部に痛みを感じていて、 割と必死に色々と試していたような気がします。 インナーチャイルドワークも その時点でしばらくやっていたのですが、 私は何度試みても インナーチャイルドと会話をする、 ということができませんでした。 一応出てきて

          『怒り』である必要性

          『気にしすぎ』と言われる時ほどもっと大真面目に気にすべき理由

          例えばこんなことがあったとします。人に相談してみると… こんな場合だと、多分 『考えすぎ』と言われるのではないかと思います。 『考えすぎ』と言われたら、 モヤモヤとした気持ちを抱えながらも、 気にしないようにしよう、 と忘れようとするかもしれません。 これらも恐らく、誰かに相談したら 『不安になる気持ちはわかるけど、 考えすぎなんじゃないかな』 となる感じなのではないかと思います。 しかし、 『そこまで気にすることないよ。 あなたは気にしすぎじゃないかな』 と

          『気にしすぎ』と言われる時ほどもっと大真面目に気にすべき理由

          コレギュレーション(共調整)とは 生きづらさを持つ人のカウンセラーの選び方

          複雑性PTSD、生きづらさの話をしていると、 コレギュレーションという言葉がよく出てきます。 コレギュレーション(共調整)とは コレギュレーションというのは、簡単に言うと 誰かと一緒に自律神経を整えることで、 気分が昂っている時に 『落ち着くのを助ける』 『落ち着くのを助けてもらう』 と言った感じです。 人の自律神経はお互いに影響を与えるので、 例えば不安な時も落ち着いている人に 『大丈夫だよ』 と言ってもらうと (あれ、この人は落ち着いている… もしかしたら

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          複雑性PTSD治療は玉ねぎの皮を剥く作業

          複雑性PTSDの治療を始めて はや7ヶ月ほどになるのですが、 複雑性PTSDの治療は本当に 玉ねぎの皮を剥く作業だなと痛感しています。 と、言うのも、一つの見捨てられたパーツが出てくるたびに、 苦しみ、 泣き、 また苦しみ… そのうちに落ち着いて、 おっこれが最後か…? と思うのですが、 1ヶ月後くらいにまた別のパーツが突然出てきて、 また苦しみ、 泣いて過ごすと言うループに入るからです。 面白いのは、私の体も 絶え間なくいろんなパーツが出てくると疲れるだろうと 気を

          複雑性PTSD治療は玉ねぎの皮を剥く作業

          『私が悪い』は生き延びるための手段

          機能不全家庭で育った子供は、よく自分を責めています。 親が自分の生きづらさの根源だとどこかで気がついていても、 親に迷惑をかけたくない、 親は悪くない、 自分は甘えているのだ、 自分は親の期待に応えられなかったのだ、 自分が悪いのだ、 と繰り返します。 これらはいわゆる認知の歪みのように見えますが、 その認知の歪みにも、 実は非常に論理的な理由と役割があります。 人が自分を傷つけるときは、 自分を傷つけることでより大きな危険から逃れているときです。 無条件の愛を感

          『私が悪い』は生き延びるための手段

          『子供は大人よりよっぽどタフだ』という裏切り

          確かに、大人がくよくよと思い悩んでいる時に、子供は呑気に笑っていると感じることもありますよね。 さっきまで泣いていたのに、もう笑っている。子供はくよくよしないから、大人よりもタフな生き物だ。 そんなふうに思っている大人は少なくはないけれど、複雑性PTSDの治療を始めた今、声を大にして言いたい。 大の大人が精神的にまいってしまうような環境なら、無力な子供は多分その1000倍つらい思いをしている。 子供が平気なように見えるのは、平気なふりをしなければ生き延びられないと子供

          『子供は大人よりよっぽどタフだ』という裏切り

          良い方の親(の罠)

          "Safer Parent" (どちらかというと安全な方の親)という言葉はPatrick Teahanさんががよく使われ、最初は深く考えずに聞いていたのですが、自分の治療が進むと共にボディーブローのようにじわじわと効いてきた言葉でもあります。 良い方の親 ここでは簡潔に『良い方の親』と言いますね。 どういうことかと言うと、例えば父親がDVだった際の母親がこれにあたります。 子供は殴られている母親を見て、かわいそうだ、母親は何も悪いことをしていないのに…と無力感を持ちま

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