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Bon voyage

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旅の途中で出会ったかけがえのないものたち。 いつもの見慣れた場所に留まっているとしても、そこではないどこかを歩いているとしても、いつだって旅。終わることのない旅の途中。
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#幸せ

#12感謝しかない

マシュー

今の僕には 
感謝の気持ちしかない
そんな心境なんだ

ほんとうに

神さまも
仏さまも
ご先祖さまも
お父さん
お母さん
おじいちゃん
おばあちゃん
おじさん
おばさん
兄弟
甥っ子たち
友達

宇宙にも 太陽にも
月にも 星にも 地球にも

草木も 動物たちも
本やノートやパソコンやスマホや

これまで出会った全ての人たち
これから出会う全ての人たち

これまで自分の周りにあった 

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#6 大丈夫だと信じていくよ

#6 大丈夫だと信じていくよ

マシュー

たまらなく会いたいよ

僕は
何者かになりたかったんだ
僕はしっかりと
自分自身として生きて
何者かになって
大地を力強く踏みしめながら
この人生という旅を
楽しみたいと思っていたんだ

だけど
僕は
まだ何者にも成れていない

何者って何だ?って
きっとマシューに問い詰められそうだ

何だ?ってことさえ
なんにも見えないまま
なんにも成れてないんだ

マシューは以前
自分の魂を感じろ

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#2 人生にタラレバは無いんだって

#2 人生にタラレバは無いんだって

そういえば、
マシューが行ってしまうしばらく前に言ってたことがある。

「人生にタラレバは無いんだぜ。」

あの時こうしていたら、今と違う人生だっただろうか〜
みたいなこと。
そんなことは無いんだって。

マシューは昔、ハワイで不思議な女性に魂を読んでもらったことがあるらしい。

「あなたとあなたの母親とはとても深い縁があるわ。何度も一緒に生きて、今回も一緒にいようって決めて、約束して来てるの。し

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2022さん こんにちは

2022さん こんにちは

嬉しくて泣くって
どういうことなのかな?って
ずっと思ってたよ

嬉しいから泣くってことが
分からなかったよ

だけど
今は嬉しくて泣ける

ありがたくて泣ける

幸せに泣ける

泣けるほど悲しいのに
悲しすぎると泣けなくて

だんだん
顔無しになっていったよ

だけどね

分かっちゃったんだ

ほんとうは
世界には愛と光が
いっぱいだったんだって

だから

今から
新しい人生が始まるような

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フランス語についてのひとり言

フランス語についてのひとり言

今日は冬至です。
冬至以前と以降で何たらかんたら〜世界が変わる〜とかなんとか
巷では騒がしいですが
素敵で素晴らしい、平和で楽しい世界になるとだけ信じる私です。

そして、新しい世界になると同時に
何か新しいことをやりたいな〜なんて思いつつも
ずっとずっとこだわり続けているものがあります。

それはフランス語です。

初めは大学時代に第二外国語として選択しました。
在学中は一生懸命勉強して、あの面

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さようなら、ありがとう

さようなら、ありがとう

今、ものすごい断捨離をしています。

お父さん 勤労感謝の日はお父さんの命日

ずっとずっと、子供の頃から苦労して

たっくさん真面目に一筋に働いてきたからって

何も勤労感謝の日に死ななくてもいいのにー

あの日、そんなことをお兄ちゃんと話しましたよ。

その5年後にお母さんが死んで

今日はお母さんの命日でした。

もしかして、

次の5年後には

自分が死ぬのかなって

思ったりもしました。

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ティク・ナット・ハンを読み直したら

ティク・ナット・ハンを読み直したら

このごろ思う、生きてみて良かったなーと。

『生きてきて』ではなく『生きてみて』なのは、途中放棄しようとした時があるから。

人生は辛く苦しく悲しいものでしかなかった子供が、自らの人生をリセットしようとし、生きながらえ、それでもやっぱり人生は辛く苦しく悲しいものだった大人が、なんとか生きてみた。

生きてみたら、いつしか生きてみて良かったと思えるようになっていた。

子供の頃、漫画に救われ、そして

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ノートルダム

ノートルダム

2019年の4月15日にパリのノートルダム大聖堂が燃えた。

あの塔が、屋根が、焼け落ちてしまった。

悲しい出来事だった。

あの惨劇から1年半たった今日、ふと思い出したこと。

2018年の1月末、ノートルダム大聖堂を訪れたとき

老いたシスターがひとり

観光客で混雑するなかで、

行き過ぎる人たちにカゴを差し出しながら、

言葉をかけていた。

何を言っているのか聞き取れない。

「Vou

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祈り

祈り

サンジェルベ・エ・サンプロテ教会の扉を押すと、

いきなり大きなイビキが聞こえた。

祭壇の真正面。

椅子を5つならべて、

髭面に汚れた服の男が横になって寝ていた。
傍らには大きなリュックがひとつ。

くたびれた靴のまま。

宿代を浮かすためのバックパッカー?
ホームレス?

どちらでも、どちらでもなくても、寛大な神は許したもう。

サントゥスタッシュ教会に入る。

周歩廊を一周しているとき

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「おばあさんに幸あれ」と叫ぶ

「おばあさんに幸あれ」と叫ぶ

時々車で通る道の途中に、気になる家がある。

実際には、気になるのはそこに住むおばあさんのこと。

ある日、道路沿いにあるその家の前を通るとき、縁側の椅子に座り、外を眺めているおばあさんに気づいた。

狭い直線道路だから、少し手前から通過するまでの間、そこにおばあさんがいること、外を眺めていること、その縁側の奥にはベッドがあることーまで見えるし、その目がなんだかうつろなことにも気づく。

おばあさ

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フリーダム

フリーダム

去年、6月末で会社を辞めてちょうど1年。

好きなときに勉強して
好きなときに本を読み
好きなときに空を眺め
好きなときに次の旅を計画し
自由に創作活動する

収入は無いけど、収穫はたくさんある。
社会性は無いけど、可能性は無限にある。

悩み苦しみは去り、心の平安が訪れた。
欲しいものは減り、楽しみが増えた。
貯金は減ったけど、夢と希望は増した。
喧騒繁劇は消え、静寂と余裕が現れた。

太陽の光

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木彫しながら星野道夫さんの旅をする木と人生を思った

木彫しながら星野道夫さんの旅をする木と人生を思った

 私は今、木で彫刻を創っています。

 長さ約1メートル、直径約40センチくらいの丸太から、ある像を彫り出しているのです。年輪から推測すると50~60年くらいは生きてきたかもしれないケヤキです。堅く鑿を弾くこのケヤキと向き合いながら、私は「旅をする木」のお話を思い出しました。

 アラスカに暮らし活動中、カムチャッカでクマに襲われて亡くなった星野道夫さんが、ご自身の本のなかで「旅をする木」について

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特攻隊の生き残りだったじいちゃんが許せなかったものと繋がれた命を思う年末

特攻隊の生き残りだったじいちゃんが許せなかったものと繋がれた命を思う年末

じいちゃんは貧しい家で育った。

貧しいうえに男女3人ずつの6人兄弟だから、さらに貧しかった。

頭が良くて神童と言われたらしい。

昔、見せてくれた通信簿は甲乙丙の「甲」ばかりだった。今で言えばすべてが最高点だ。

だから、学校の先生の勧めもあったし、進学したかったのだけれど、家族の為にあきらめて働きに出た。

そのころ戦争は始まっていた。

働き出して何年かして、じいちゃんはある時大きな決心を

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あるクリスマスイブの思い出 #こんな社会だったらいいな

あるクリスマスイブの思い出 #こんな社会だったらいいな

前の年も、その前の年も

誕生日も

クリスマスも

お正月も

ひとりだった。

いつから、

おせち料理を食べなくなったっけ?

クリスマスケーキも

お誕生日のケーキも

食べなくなった。

だって家族もいないし。

毎日仕事が苦しかった。

ある年のクリスマスイブ

仕事で帰りが遅くなり

何か食べて帰ろうと思った。

「ラーメン食べたい!」

クリスマスイブにラーメンて!?とか思いながら

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