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『定年後5月病』。定年退職後、無気力になったり、体重が減ったりする、夫の不調。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんは、定年退職とかは、意識しますか?

私が子どもの頃は、終身雇用で、給料がずっと保証されているというのは普通でしたが、日本が不況になって、かげりが出てから、そういうことを言われなくなって、今は「こっちの方が良い」と判断したら、転職もバンバンするのが当たり前の時代になって、まず1企業がずっと雇ってくれる方がほぼ無くなったことで、様々な働き方が生まれているなと感じています。

私はまだまだTANOSHIKAで仕事をしたいと思っていますが、30代なこともあって、一生このままでは、とはいかず、いずれ一般就労して、その先にもしかしたら、定年退職と言われる年になるのかな、と思っています。

そんな定年退職ですが、『定年後5月病』という以前から聞かれていた行動に、病名的なものが付いた様です。

定年退職をした後で、俗に言う“5月病”になる人が続出し、『定年後5月病』とは、定年退職して1ヵ月程度経過し、意欲がなく無気力な状態やイライラ、不安感などの症状が出現し始めることを指します。

今回は、『定年後5月病』になった人の実例を挙げながら、具体的に紹介したいと思います。

『定年後5月病』の人の実例

60代女性

「夫は、定年退職した直後に新たな仕事を探しましたが、『こんな仕事しかない』とか言って、だんだんやる気が削がれ、家から出なくなりました」

元運転手の70代男性

「定年退職をした後で、仕事が見つからずイライラしました。どこにも行く気が起きず、友達と遊ぶことも考えられませんでした」

精神科医の男性によりますと、「定年退職という大きな環境の変化によって、5月頃になると心のバランスが乱れてしまいます。新社会人にも起こり得ますが、定年を迎える人の方がより症状が深刻」と語ります。

これを定年退職をした人が、無気力状態に陥ってしまう『定年後5月病』です。

症例1つ目は、精神科医の男性が診療した、60代男性のAさんです。大手企業の管理職を定年退職した後、段々と体重が減少、食べても味がしない、無気力、夜中に何度も目を覚ます、などの症状が出現しました。

男性Aさんの定年退職をした後の変化です。定年になる前は、典型的な会社人間で無遅刻・無欠勤でした。身なりにも気遣っていましたが、定年退職をした後は全く外に出ず、テレビを見て、一日中パジャマでいる様になりました。

精神科医の男性は、軽いうつ病の薬を処方し、外出と栄養の必要性を説明すると、外出する様になって、およそ1ヵ月で食欲・睡眠などが回復しました。

症例2つ目、70代男性のBさんです。製造業の管理職の仕事をしていましたが、およそ10年前に定年退職をした後、無気力状態がおよそ半年持続しました。

男性Bさんは、「定年退職をした喪失感から、気力を失ってしまいました。家の中に閉じこもって何をするでもなく、およそ半年ボケーッとして過ごしました。誰にも会いたくありませんでした」と述べています。

『定年後5月病』の特徴に関して、精神科医の男性によりますと、「自分の肩書きや、毎日のルーティンが無くなることで働いていない自分を許せなくなってしまったり、空虚感が強くなったりします。勤め先がない状態は続くので、5月だけで終わらない事例が多い傾向です」と説明します。

参考:定年退職→無気力『定年後の5月病』とは?夫の定年退職が妻の心身に影響する場合も テレ朝news(2024年)

精神科医の男性が考える主な『定年後5月病』の要因ですが、40代、50代くらいから、年を取るほど幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌が減少し、気分が沈みやすい状態になります。特に男性は、「男性ホルモン」の分泌も減少し、意欲が低下しやすくなります。

さらに60代は、失うものが多い世代です。定年退職をしたことによって、人間関係も居場所も失います。親の介護に多くの時間を割くなど、親を亡くすと深い喪失感に襲われたりします。この様なことが『定年後5月病』を発症する引き金になります。

精神科医の男性は、「『定年後5月病』による睡眠不足や食欲低下によって、『セロトニン』が減少し、さらに症状が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。早期発見・早期治療が重要な鍵です」と説明します。

かつて父が、

そうでした。元々会社勤めをしていた企業が、不景気で経営が立ち行かず、父は確か定年退職より、早期退職の方が、退職金が多く入るからと、早期退職をして、辞めたのだと思います。

私は当時引きこもりでの寝てばっかりで、覚えていないのですが、母が言うには、父は失業保険が2年間貰えるのをいいことに、家ばかりにいて、ずっと今とは違う、寝て暮らす、だらしない生活を送っていたそうです。

失業保険が終わる前に慌てて仕事を探しますが、その当時60歳を過ぎている以上、次の仕事がなかなか見つかりませんでした。

「何とか仕事をしなきゃ」と思って、したことない、倉庫の仕事に行き出して、0時過ぎてまで、「ノルマがあるから」と帰れなかったりとか、重い荷物を持ち過ぎて、腰痛が出て来たりとか、したことなかった、肉体労働をして、体調も思わしくありませんでした。

ですが、あの当時の父は辛抱強く、今も勤めている仕事になるまで、その倉庫の仕事をやり続けました。

この記事の『定年後5月病』は、以前から言われていた話だと思います。よく耳にする話でした。

この記事を書くと、父もかつてそうだったのでしょうね。誰にでもなる可能性のある病気だなと思いました。


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