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兵庫県知事選挙のいろいろ

兵庫県知事選挙のいろいろ

兵庫県知事選挙で言われたことのいくつかについて考えてみる

➀オールドメディアに対するネットの勝利?

オールドメディアは反斎藤知事でネットは斎藤知事側ということらしい。だが、関西のTVでは斎藤氏を持ち上げる動画が流されていた。関西のローカル放送が維新支持であることは、世間周知のことである。

またネットの反斎藤陣営はそれほど規模は大きくなかったが、存在していた。

現在、公職選挙法違反がSNSで

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日本とイタリアの政党政治

日本とイタリアの政党政治

両国の政党政治には明確に共通点があった

①一党優位

イタリアは第二次世界大戦後、終戦直後を除き、キリスト教民主党が常に与党だった。キリスト教民主党は、日本で言えば、自民党みたいな政党である。一方、野党第一党は共産党であった。

イタリアは比例代表制だったので、キリスト教民主党単独政権ではなく、その時によって連立相手を変えて、政権を維持してきた。(今後、日本も自民党が、そういう方針を採るかもしれ

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石破首相と親中国

石破首相と親中国

石破首相が習近平国家主席と会談し、日本人の短期ビザ免除措置が再開された。中国は石破内閣を岸田内閣より話ができると見ている。

①石破首相の若い頃

1972年、石破氏が師と仰ぐ田中角栄内閣で、日本と中国の国交が正常化された。その時、石破氏は、まだ15歳だった。

1978年、福田赳夫内閣で日中平和友好条約が締結、その時、石破氏は21歳になっていた。

石破氏が多感な年頃だった時、日中関係の改善が進

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北関東と南関東

北関東と南関東

映画の『翔んで埼玉』で、埼玉県の農村地帯として映像で紹介された場所は、実際には群馬県の農村だった。

➀埼玉県の周辺

埼玉県北部は群馬県と長い県境で接している。

初めてJRで埼玉から群馬に行くと、車窓からの景色は変わらないから、注意していないと、いつの間にか群馬に入っていたということになる。

埼玉と東京の場合でも同じ。埼玉県南部は東京都と長い県境で接している。やはり鉄道で初めて東京から埼玉に

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宗教論➁

宗教論➁

➀疑わないという状態

吉本隆明の祖父母は極楽や地獄の存在を疑っていなかったという。吉本は1924年生まれなので、吉本の祖父母は幕末か明治初期の生まれであろう。吉本は庶民家庭の出身だから、その祖父母も庶民だと考えると、幕末か明治生まれの素朴な人達は信仰を持っており、それも深いものだったと推測できる。

現代人の信仰は、吉本の祖父母のような初めから疑っていないような類のものではない。信じようと意欲し

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立憲民主党と国民民主党

立憲民主党と国民民主党

Xで立憲民主党(以下立民)と国民民主党(以下国民)は水と油というつぶやきが流れてきた。そう思っている人は多そうだが、実際には、そうではない。

➀選挙協力

10月の衆議院議員総選挙では、埼玉県の16小選挙区のうち、13選挙区で立民が、3選挙区で国民が、それぞれ候補者を立てた。立民が候補者を立てた選挙区では国民は候補者擁立を見送り、国民が候補者を立てた選挙区では、やはり立民は見送った。つまり、選挙

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ウクライナ戦争は21世紀のベトナム戦争だった

ウクライナ戦争は21世紀のベトナム戦争だった

ウクライナ戦争を1日で終わらせると豪語するトランプ前大統領が再選した

➀民主党の大統領から共和党の大統領へ

アメリカにとってのベトナム戦争は、民主党のジョンソン大統領が軍事介入して始まり、共和党のニクソン大統領が和平協定締結後、軍を完全撤退させて終結した。

ウクライナ戦争は、アメリカ民主党のバイデン政権で始まり、共和党のトランプ政権で終戦となる可能性が高い。

もちろん、ロシアと直接、戦って

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国連勧告-夫婦別姓と皇室典範改正

国連勧告-夫婦別姓と皇室典範改正

国連から民法の夫婦同姓の規定や皇室典範の天皇は男系男子に限定される規定に関し、勧告がなされた

➀夫婦同姓

国連が日本の民法の夫婦同姓規定に関し、勧告を出したのは、今回が4度目である。
国連は女性の選択権を限定するものであるとして、問題視している。

 選択的夫婦別姓に対しては、おおむね70%台の支持がある。国民世論に従えば、民法を改正して別姓を認めてもよいわけだが、自民党の保守派の反対で法案化

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氷河期世代と新自由主義

氷河期世代と新自由主義

氷河期世代(現在の40代と50代前半)の人達は新自由主義の支持者が多いという主張を読んだ。私も同様の印象を抱いており、その理由を考えた。

➀厳しい環境

50代前半の人達は団塊ジュニア世代とも呼ばれ、数が多いため、過当競争を強いられ、さらに、バブル景気の崩壊で採用が少なかった。また、40代の人達も、就活が厳しかった。従って、過酷な環境で勝利した人達は弱者に冷淡となり、優勝劣敗の新自由主義者となっ

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ナガサキ

ナガサキ

長崎市長の対応に賛否両論が出ている。

➀イスラエルとユダヤ人

原爆の父と言われるオッペンハイマーはユダヤ人であり、ユダヤ人と核兵器とは切り離すことができない。また、イスラエルは核保有国であって、イランと戦争になれば、核兵器を使用する懸念もある。

長崎市の行事は平和祈念式典であるから、核兵器だけの問題ではないが、核兵器を開発したユダヤ人、核保有に積極的なユダヤ人を招待する必要はない。

西側と

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団塊の世代とバブル世代

団塊の世代とバブル世代

X(旧twitter)では、さかんに団塊の世代批判が行なわれている。だが、彼らは昭和時代には、団塊の世代と呼ばれることは少なく、全共闘世代と呼ばれることが多かった。

①全共闘世代

東大の全共闘運動は1968年の出来事なので、昭和時代までは記憶に残っていたのだろうが、平成になると遠い過去の話になり、忘却の淵に沈んだ。そこで、昭和の頃は、それほど使われていなかった団塊の世代(作家の堺屋太一の用語)

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東京都知事選挙と都議会補欠選挙

東京都知事選挙と都議会補欠選挙

都知事選挙では、見かけほど新しいことは起きていない。

①東京都知事選挙

8年前、小池さんは、今回と同じく291万票獲得。2位の増田さんは179万票。

今回、2位の石丸さんは165万。2位は、両方とも地方の首長経験者で、得票数も近い。

3位は、8年前の鳥越さんは、左翼政党が支持して134万票、今回の蓮舫さんも左翼、リベラル政党が支持して128万票と得票が近かった。

石丸さんは40歳台初めで

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戦後民主主義の亡霊

戦後民主主義の亡霊

通常国会では、憲法改正案の国会提出すらできなかった。戦後民主主義は、まだ成仏していないらしい。

①戦後民主主義の誕生と死

戦後民主主義という用語は、1950年代に使われ始め、1960年代に定着した。そして、1990年代には、もう懐かしい言葉といわれるようになっていた。

戦後民主主義は、戦前とか戦後とかいう言葉を時代区分に使わず、昭和や平成で時代の変化を語るようになった平成時代には、過去の思想

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日本でも徴兵制?

日本でも徴兵制?

イギリスやドイツで徴兵制の復活の話が出て、ネット世論にも変化が見られる。

➀X(旧twitter)

私はXの政治界隈の人達と交流があるが、彼らに対して疑念を持っている。彼らは国防に熱心なのであるが、何故、徴兵制の導入を主張しないのだろうか。

Xの政治界隈は、年齢的には若い人は少ない印象であるが、彼らのフォロワーには若い人達がいるようなので、フォロワーに配慮している面もあるかもしれない。また、

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