「そら豆」で餡をつくる
旧正月と建国記念日の三連休は、病み上がりにつき自宅に籠もる。
体調が回復してきたのか、あんこが食べたくて。
残念ながら、小豆のストックが切れていまして。
そんな時、乾物ストック棚を見ていたら、数年間放置していた乾燥そら豆と目が合ってしまいました。ずっと見て見ぬふりをしていた「ひねたそら豆」を使うか・・・。
雪予報??(ハズレましたが……)
薪をストーブにくべて、部屋を暖かくしたいので、煮物を作る環境は万全。
ちょっと昔までは、小豆は高級なので、そら豆で餡を作っていたと聞きます。以前いただいたそら豆餡のぼんがら餅があっさり美味しくて、いつかそら豆の餡を作りたいとずーっと思い続けたのが、やっと実現します。
この辺りの人は、古くなってフレッシュじゃなくなった?モノを「ひね」と言いますが、讃岐弁でも「ひね」と言っていました。
「ひね」加減が、放置しすぎて少々心配でしたが、乾燥剤を入れて瓶に密封していたため、虫は発生していないようで一安心しました。
おそらく5年以上放置していたかもしれません...。
2月10日 旧正月(土)1日目
乾燥そら豆をボウルに入れると、カラカラと乾いた音。
幼い頃、香川の母が作ってくれた炒ったそら豆のおやつや、醬油豆を思い出しますが、我慢。
豆を水洗いし、たっぷりの水に一晩浸けます。浮いてくる豆があるので、蓋と重石をしました。
2月11日 建国記念日(日)2日目
24時間しっかり水に浸したそら豆は、ふっくら大きくなりました。
浸していた水は黒豆を炊いた時のように真っ黒に染まっていました。
真っ黒になった水を切って鍋に入れます。
水をたっぷり注いで、ストーブの上に放置。
味噌用の大豆を煮るのは約3~4時間なので、もっとサイズが大きいそら豆は煮えるまで6時間以上はかかるのでしょうか??
ゆるーく、ストーブの上に置いてコトコト煮ます。
200度ちょっとまでストーブの温度を上げて空気量をしぼり、炊きます。
5時間ほどで120度くらいまで温度が下がってきますが、室温は20度ちょっとでじんわりと快適です。再び薪を足して200度まで温度を上げて煮続けます。
午前中から炊き続けて夕方ごろ、ふっくら煮えてきました。
小豆と一緒で、柔らかく煮えてから砂糖を入れないと、豆が硬くシワシワになってしまう??はず。
小豆の餡と同様、豆と同量の砂糖を投入しますが、控えめで約500gのきび砂糖を入れました。
引き続きストーブで夜まで蓋をしてコトコト煮て、寝る前に火から降ろしました。
冷えていく時にじっくり甘味が入るはず。
2月12日 振替休日(月)3日目
朝、コンロにかけて、蓋をとって煮詰めていきます。
が、うっかり煮詰めすぎて、煮汁が減ってしまいあぶない所でした。
ブレンダーでつぶしていきます。
皮を取るのか取らないのか、どっちだったかなあ・・・と記録を見たら、そのままだったので、皮が付いたまま潰していきます。
そら豆は、甘味が入りにくい??と聞いていた通り、やさしい味。
砂糖300gほどと塩小さじ1を入れて混ぜます。
さらに煮詰めようと思いましたが、水分量が少なくて焦げそうで断念。
ちょっと皮が残る仕上がりとなりました。きれいに裏ごしすればいいのでしょうけれど、皮が残るのが粒あんぽくて良きかなあと。
さて、たっぷりのそら豆餡が完成しました。
夫婦二人だけの家で、なんでそんな大量に餡を作ってんねん!と突っ込まれましたが・・・心配しないでください。大さじ一杯ずつ丸めて小分けして冷凍しますので。
これで、好きな時に餡バタートーストが出来るのだ。
まずは、おはぎを作ります
今回は、もち米は炊きません(二人住まいはごはんが余る・・・)。残り物のごはんを軽く潰して作ります。
小豆の餡よりもあっさりといただけます。言われないとそら豆ってわからないです。多分。騙せます。
おまけ 副産物の醤油豆
煮えたそら豆を、全部餡にするのも多いかなあと思い、少し取り出し、醤油と唐辛子を入れて煮詰めて讃岐の郷土料理、醤油豆に。
本当は、しっかり豆を炒ってから炊いていくのですが。確か、こんな味だったはず・・・を思い出しつつ。豆を炒っていないので香ばしさに欠けますが、甘じょっ辛い醤油豆は懐かしい味。
子どもの頃は、そんなに好きではなかったけれど、時々無性に食べたくなる味です。
「そら豆あんぱん」なんて最高
いつも作るクオカの『今日は何のパン作る?』の「基本のプチパン」レシピで。餡の甘さを引き立てるため、ほんの少し生地の塩分を多めに入れて。
しばらく、そら豆餡が楽しめます。
すっかり回復して食欲も戻りました。食べすぎ注意、腹八分目です。
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