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【積み木の哲学】筋トレで気づいた過去最高を更新する自分の作り方

幼稚園児は、積み木を重ねるとき、全身で喜ぶ。

私は今日も、その幼稚園児のように筋トレを楽しんでいる。違いは、私の積み木が鉄に変わったこと、積み上げている時間が15年という点だけだ。

「今日は調子いいな」 ダンベルを持ち上げながら、昨日の自分よりほんの少しだけ強くなった感触を噛み締める。これが私の「積み木遊び」。

15年前、この習慣を始めたときの私は、まさか筋トレがここまで人生を変えるとは思っていなかった。

最初は単純に、当時していた野球での大怪我からリハビリを通して復帰するためにやっていただけ。ボールが投げられないストレスを、筋トレにぶつけていた。

チームに帯同してくれていたトレーナー(Strength&Conditioning Coach)の手解きを受けられたことが、今につながっている。

初めて筋トレを行ったとき、3kgのダンベルですら重かった。今では軽く上がる、20kgのバーベルシャフトでさえ重くてびっくりしたことを思い出す。

「なんだか恥ずかしいな」と思いながら、それでも毎日鍛えていた。たった3kgの鉄の積み木を、おそるおそる重ねていったのだ。

「できた!」 小さな達成感を、幼稚園児のように素直に喜んだ。

そして気づいた。筋トレって、意外と単純なんじゃないかと。

今日が昨日より少しでも上回れば勝ち。昨日の自分に勝てば、それは過去最高記録。

積み木を一つ増やすように、重さを0.1~5kg増やす。または、回数、セット数を増やす。どれだけ綺麗なフォームでできているか、過去の自分と比較する。

これを毎日やるだけ。

ある日、友人に言われたことがある。「変わったよね。筋肉もだけど、なんか全体的に。」

そう言えば、仕事でも変化があった。以前の私なら諦めていたような難しい仕事、「とりあえず、やってみるか」と前向きに挑戦するようになっていた。むしろ、「やらせてください」と言うようになった。

筋トレと同じように、少しずつ変化していった。

気づけば、営業からソフトウェアエンジニアにキャリアを変え、自ら起業し、気づけば2025年で現在行なっている事業は5年目を迎えようとしている。

副業をやるのか、やらないのかがキャリアではよく話題になる昨今、「複業キャリア」という現代的かつマイノリティなキャリアを歩んでいる。

人間関係も然り。

出会いや縁を、大切にするのはもちろん、次に活かせるようなエネルギーが満ち溢れるようになっていった。

人生のあらゆる場面において、「できない」が「やってみよう」に変わっていた。

筋トレで学んだのは、進歩には「適切な重さ」があるということ。

重すぎても軽すぎてもダメ。でも、ちょうどいい重さなら、確実に強くなれる。(もうちょい細かい話をすると、適切な「ボリューム」です。あえてわかりやすいように「重さ」と言ってます。)

仕事だって、人間関係だって、同じなんじゃないか。

今の自分にとって負荷がかかる「ちょうどいい重さ」の課題を見つけて、それを毎日少しずつ重ねていく。

すると、いつの間にか、思ってもみなかった高さまで積み木が届いている。

私はもう、体を作るために筋トレをしているわけじゃない。

毎日、昨日の自分を超えていく感覚を味わうために。人生という積み木を、もっと高く積み上げていくために。

今日もジムへ行っている。

そうだ。筋トレは、人生の縮図だったんだ。

明日も、積み木を一つ増やそう。 重さを0.5kg増やすように、人生も少しだけ深みを重ねていこう。

昨日の自分より、ほんの少しだけ強く。 昨日の自分より、ほんの少しだけ高く。このマインドセットは、あらゆる物事にもつながっていく。

これを人生におけるあらゆる分野に、これからも横展開していこう。

それが、私の見つけた「最高の私」の作り方。

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筋トレ屋とも | ダイエットトレーナー【毎週更新中】
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