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「やりたいことリスト」と「やらないことリスト」の両輪で生活の質を上げる

今回は「やらないことリスト」を運用し始めた、という話をします。

私事ですが2021年より「やりたいことリスト」なるものをスプレッドシートで管理・運用してきました。ザックリ、これまで立てた目標数は400項目、内訳として完了済みの目標が300項目、現在取り組んでいるないし今後取り組む予定のものが100項目あります。

そして此度、これに加えて「やらないことリスト」を新設しました。

なぜなら、習慣をより洗練したかったからです。何事においても「余白」や「あそび(ブレーキペダルに備わっているゆとり等の意)」、「ムダ」という要素は重要かつ必要ですが、その加減は日々メンテナンスしておかないと、私のような怠惰な人間はすぐ「余白だらけ」「ゆとりだらけ」「ムダだらけ」な生活に陥ってしまうので、自分を律する仕組みが必要なのです。先ほどブレーキの例えを出しましたが、あまりにも「ゆとり」がなければ急ブレーキになってしまい危険だし、逆にゆとりがありすぎても、いざという時に停止できずに事故につながりかねません。

そういうわけで、「怠惰さ」と「勤勉さ」のバランスを調整しつつ、その時々の環境や心身の状態と上手に付き合っていくための手段として、「やりたいことリスト」に加えて「やらないことリスト」を導入しました。

正直「やりたいことリスト」をきちんと運用するだけでも人生は大きく変わります。「1.01の法則と0.99の法則」という有名な話がありますが、それと同じで、小さな変化が最終的に大きな変化につながっていきます。最初の一歩が重たいのですが、慣れてしまえば楽しくなります。特におすすめしたいのは「やりたいと思いつつ何年も行動できていない」とか「やりたいことは沢山あるけど忘れっぽい」とか、そういう方々です。私は編集の仕事をしているので「期限」や「締め切り」という言葉にはアレルギーがあるのですが、これは必須です。やりたいことリストを始められる方は、必ず現実的な視点で設定してください。

私の偏見ですが、「やりたいことリスト」を別の言葉で表現するとこういうイメージです。
・足し算型
・「0→1」と「1→10」(「新規」と「既存」)
など

対して「やらないことリスト」は別の言葉で表すとこうなります。
・引き算型
・「1→0」「10→1」(「禁止」と「制限」)
など

順に解説します。「やりたいこと」という言葉が使われる場面を思い返すと、代表的なのが、新年あけましておめでとう!からの、「今年やりたいことは~」という抱負や目標設定のシーンだと思います。新たなスタート、未来志向、前向き、チャレンジ、このあたりの印象を受けますね。今までの生活は維持しつつ、追加で何かをやるという足し算型と捉えられます。さらにそこで掲げられる目標をよく観察してみると、大きく2種類に分類できそうです。それが、「0→1の目標」と「1→10の目標」です。例えば。

・今までやったことないけど、今年はダイビングをやってみたい
これ、「0→1の目標」です。そして、

・今まで毎日懸垂40回を続けてきたけど、今年は毎日50回続けたい
これ、「1→10の目標」です。

完全新規の目標なのか、既存の習慣の高度化なのか、という分類ができます。

他方、「やらないこと」という言葉が使われる場面を思い返してみましょう。もちろん人によると思うのですがどうでしょう、意外と、日常で「やらないこと」を意識する機会って少なくないですか? それに、あったとしてもあんまり言語化することもないのではないかなと思います。例えば。

・最近お菓子買いすぎてるから、今日は買うのをやめておこうかな
・赤信号でどう見ても車は来てないけど、渡るのはやめておこうかな
・人に理不尽な態度を取られたけど、やり返すのはやめておこうかな

日常でこういう場面があってもなかなか、人との会話でわざわざ話そうとはなりませんよね。話すとしても、ダイエットしてるからとか、職場にいる意地悪な人に関する愚痴としてとか、サラっと触れる程度であることが多いです。要は、大抵「やらないこと」そのものにフォーカスされていない。しかし、「やらない」視点で物事を考えることも結構大事だと思うわけです。

法律を例に、理由を説明します。法律は、人間の行動を最適化する合理的な仕組みとして最たる例です。様々な種類がありますが特に「禁止(してはならない)」と「義務(しなければならない)」は非常に強い強制力を持っています。これと同様に、「やりたいこと」と「やらないこと」を己の生活に取り入れることで、習慣を合理的に最適化できる気がしています。

人間は根本的に自由であるとされているため、義務と禁止の双方向から自分を律していくことで、そこそこ秩序ある生活習慣を構築そして維持していくことが可能になると考えます

欲しい洋服は買い集めつつ、不要になった洋服は手放していく。そういうイメージで生活をなるべく最適化させていきたい。このような理由から「やらないことリスト」、運用していこうと思います。

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