- 運営しているクリエイター
#子育て
「束縛コミュニケーション」の背景にあるもの
前回のnoteでは「子供自身に考えさせるコミュニケーション」について述べました。続いて、親子間のコミュニケーションがないがしろにされたまま大人になった場合に起こりうる事例について、述べてみたいと思います。
弊社で携わる患者さんたちは、その時点で、家族以外との接点がない状況がほとんどです。そして家族とも、暴力や暴言、束縛、依存による関係になっているため、とても健全とはいえません。
家族が暴力を振
思い違いの答え合わせ
あたりまえのことだが、小さな子どもは限られた拙い言葉で伝えようとするので、大人に伝えられたそれらの言葉は正確に受け止められているとは限らない。
娘のマユは現在14歳になりますが、最近になって小さい頃の記憶を語ることがあり、それを聞いてみると、過去に大人の側が思い違いをしていたことがいくつかあることがわかりました。
14歳という年齢は、一般に中二病と呼ばれて複雑な思考に陥りやすい時期で、自
【帰省・おでかけ】自閉症の子が公共の場で学ぶチャンスを少しだけください
◆自宅にこもりがちな自閉症の子とその家族◆
自閉症のある子が家族にいると、普段家で何気なく過ごす事ももちろん大変なのですが、「おでかけ」となるとそのハードルは高くなり、多くの自閉症の子の家族は外出する事を出来る限り控えます。
もし出かける場合、たいていの家族は車での移動を選びます。その方が自閉症の子供のストレスが抑えられリラックスできやすい環境だというのもあるんですが、電車・飛行機などの公共の交
【心の理論】「自閉症の人は、他の人の気持ちが理解できない」って違うと思うの
(はじめにお断りしておきますが、今日のnoteはちょっと長めです。)
日々の生活の中で、多分大半の人は「相手の人はこう考えてるんだろうな?」「私がこれを言えば、多分嬉しがってくれるだろうな」といった、他の人の気持ちをなんとなく推し量ってコミュニケーションをとっていると思うのね。
こういうのを「心の理論(Theory of Mind):英語圏ではToMと略されることが多いです」といって、他の人の
パーソナルスペースの違いから考える、「自分がされて嫌なことを相手にしてはいけない」の危うさ
人と接する時、そこには自分と相手の境界線があるよね。でも厄介なのは、自分と相手の境界線がずれてる事。
自分の境界内(パーソナルスペース)に相手が侵入してきて不快な思いをしても、相手にはそれはわからないんだよね。だからその不快感を態度で示す。そしたら逆に相手はその態度を失礼だと怒ったり…。だってそもそもその相手に悪気はない(不快な思いをさせているとは気づいていない)んだからね。
例えば、電車でく