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ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた

気分良く、ご機嫌に生活したい。

これは私の信条である。


理不尽に怒られたり、人間関係に悩んだり、必要以上に気を遣ったり。
緊張から騒音まで、普通の生活を送るだけでもストレスは山ほどあって、地味にちくちく、特にはがっつりライフを削られる。

気分良くご機嫌な生活、なんていう平凡な願いすら叶えることが困難なのが現実だ。

しんどい。辛い。そんな気持ちを書き出す。

書き出すことでスッキリしても、一時的な回避では済まない「深刻な」ストレスも存在する。
こんこんと湧き出るストレスに、どう対処したら良いのだろう。

大なり小なり、誰もが抱えている「ストレス」。
向き合い方が分かれば時には心強い味方になってくれることもある、ということを教えてくれたのがこちらの本。

ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた
メンタルドクターSidow

嫌なことがあった時、何をする?

叫ぶ?遊ぶ?愚痴を言う?
カラオケに行く?
ノートに書き出す?
運動する?
映画やドラマやお話題番組を見て、笑ったり泣いたりする?
食べる?飲みに行く?
寝る?

ストレスが多い環境、と言う表現は私自身も使うし、世間一般的にも見かける表現だが、本来「ストレス」とは「機能変化」のことであり、仕事や人間関係、音や光といった外部刺激のことを指すのではない。

平穏だった心が乱され変化していることがストレス(=機能変化)なのである。

刺激によって起こる変化が「ストレス」なのであり、刺激そのものに対処しなければストレスは解消されない(=平穏状態に戻らない)。

当たり前のことを言っているように感じるかもしれないが、先述の「嫌なことがあった時、何をする?」に対して「とりあえず飲みに行って愚痴を言う」などと考えなかっただろうか。

とりあえず飲みに行けば、元気になる?
とりあえずカラオケで歌えば、スッキリする?
それは本当に、問題の根本を解決する最適な手段なのだろうか。

ストレスが溜まった時、嫌なことがあって落ち込んだ時、とりあえずケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるーー
って、今まで思っていませんでしたか?

敵を知り己を知れば百戦危うからず

ストレスを感じた時、その原因が何なのかを見極め、適切な方法で解消する。

食べて飲んでストレス解消!
スポーツでストレス解消!
カラオケでストレス解消!と、
闇雲に行動をしても「ストレス」の原因に働きかけない限り、心のモヤモヤは解消されない。

「忘れる」というのも一つの解決策だが、やり方を間違えると余計忘れられなくなって心が乱れてしまう。

そして、自分がどんなことに対して心乱されるのか=どんなことをストレスと感じるのかを知り、予防することが大切である。


敵を知り己を知れば百戦危うからず。
日々の些細なことから仕事、人間関係に至るまで、さまざまなストレスが私たちを襲う。
どんな対処法が適切か、そして自分はどんなことに対して耐性が低いのか。
「すごくしんどい」状態になる前に対策を知っておくと、被害を最小限に抑えることができる。

昨日より今日、今日より明日、もっと気分良くご機嫌な自分になるために。
そして、ストレスでしんどい思いをしている人に寄り添う方法を知っておくためにも。

心の処方箋として、本棚にあるととても心強い1冊だ。

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聡子
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