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あなたのいのち4000週間! オリバー・バークマン『限りある時間の使い方』
こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!
わたし自身この本を読んで、4000週間という数字にハッとさせられました。普段、時間は無限にあるかのように錯覚しがちですが、この本はそんな幻想を打ち砕き、今この瞬間を大切に生きることを教えてくれます。
それでは、オリバー・バークマン『限りある時間の使い方』について、くわしく紹介していきます!
オリバー・バークマンとは
オリバー・バークマンは、イギリス出身のライター、ジャーナリストです。1975年リヴァプール生まれ、ケンブリッジ大学で社会政治科学を学びました。ガーディアン紙で長年にわたり心理学に関する人気コラム「This Column Will Change Your Life」を連載し、外国人記者クラブ(FPA)の若手ジャーナリスト賞などを受賞しています。
いまから紹介するこの本、『限りある時間の使い方』は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーとなり、世界各国で翻訳出版されています。
そして、この本、よくある時間管理術というより、有限の人生を最大限に活用するための哲学的なアプローチを提示したものだと私は考えています。
主な内容は、以下の通りです。
4000週間という現実を受け入れる
バークマン氏は、平均寿命を80歳とすると、人生はわずか4000週間しかないという事実をつきつける。この数字を意識することで、私たちは、本当に大切なことに集中することの重要性を再認識できるという
時間がない? それは幻想かも
「時間がない」と感じるのは、実は「やるべきことが多すぎる」からである。バークマン氏は、本当に重要なことに集中するために、不要なタスクを減らすことを提案する
先延ばしも悪くない?
意外かもしれませんが、バークマン氏は、先延ばしは本当に重要なことに集中するための戦略として活用できると主張する
今この瞬間を大切に
未来ばかりに目を向けるのではなく、今この瞬間を大切に生きることを勧めています
現実を受け入れる
時間は有限であり、できないこともあるという現実を受け入れることで、より充実した人生を送れると説く
内容を掘り下げ、具体的に説明していきます。
1. 時間の有限性と価値の認識
バークマンは、人生の時間には限りがあるという事実を示し、その価値を深く認識することが重要と述べる
時間を浪費する習慣や、無意識に時間を奪う活動を見直すことで、本当に大切なことに時間を割くことの重要性を説く
2. 4,000週間という視点
さきほど書いたように、平均寿命を80歳とすると、人生はわずか4,000週間しかない。この有限性を数字で具体的に示すことで、時間の価値をより実感しやすくなる
時間を浪費することへの危機感がつのり、時間を最大限に活用するモチベーションが高まる
3. 時間の主導権を取り戻す
現代社会は、常に時間に追われ、忙しさに圧倒されがち
バークマンは、スケジュールやToDoリストに振り回されるのではなく、自分自身で時間をコントロールすることの重要性を説く
時間の使い方を意識的に選択し、自分の価値観や目標に沿った生き方を実現することを提案する
4. 注意深さの実践
マインドフルネスの概念を取り入れ、注意深さを養うことで、時間をより豊かに体験することを提案する
日常生活の中で、一つひとつの瞬間に意識を向け、時間を味わい深く過ごすことを促す
5. 意味のある活動への集中
無駄な活動や時間を浪費する習慣を減らし、本当に意味のある活動に集中することを推奨している
自分の価値観や目標に合致した活動に時間を投資することで、人生の満足度を高めることを提案している
6. デジタルデトックス
スマートフォンやソーシャルメディアなどのデジタルツールは、時間を浪費する原因になりがち
バークマンは、デジタルデトックスを実践し、デジタルツールとの付き合い方を見直すことを提案する
デジタルツールに時間を支配されるのではなく、デジタルツールを効果的に活用することをすすめている
7. 休息と余白の重要性
常に忙しく活動するのではなく、休息と余白を意識的に設けることの重要性を説いている
休息と余白は、創造性や生産性を高めるだけでなく、心身の健康にも良い影響を与えるという
8. 死を意識すること
死を意識することは、時間をより大切に扱うことにつながる
バークマンは、死を恐れるのではなく、死を意識することで、今この瞬間を最大限に生きることの重要性を説いている
9. 時間の贈り物としての共有
時間は、他人と共有することで、より価値あるものになる
バークマンは、大切な人との時間を積極的に共有し、互いに時間を贈り物として大切にすることを提案している
このように『限りある時間の使い方』は、時間管理術や生産性向上のためのテクニックだけでなく、人生哲学や心の持ち方にも焦点を当てています。
この本を読むことで、時間は有限であり、かけがえのない資源であることを再認識し、時間をより意識的に、そして大切に扱うことができるようになるでしょう。
特に印象的だったのは「時間がない」と感じるのは、実は「やるべきことが多すぎる」からという指摘です。確かに、あれもこれもと手を出すうちに、本当に大切なことが見えなくなってしまうことがありますよね……。
また「先延ばし」を肯定的に捉えている点も興味深かったです。先延ばしは、本当に集中すべきタスクを見つけるための戦略として活用できるという考え方は、目からウロコでした。
この本は、単なる時間管理術を超えて、人生をより豊かにするためのヒントが詰まった一冊だと思います。読者の方々にも、ぜひこの本を手に取って、限りある時間を最大限に活用する術を見つけてほしいとおもいます!
わずか4000週間、1度きりの人生
その中に、この本を読む有意義な時間を入れてみませんか?
【編集後記】
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