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2025年2月16日 19:30
本棚から取り出した言葉のスープをやたら過去に重ねて飲み干してしまう時代の寵児になる夢を見たいだけ焦りがちなジュブナイル隠れがちになる春雷がやがて 心に宿る言葉にできない系の未来をうんと引き寄せてうんと抱き締める春雷がやがて 心に宿る言葉にできない系の未来をうんと書き殴りそして走り出す巻き戻しても 戻さなくても 春くしゃくしゃにした独白を忘
2025年2月8日 19:30
手の平を浸す青嵐に 吹っ切れたい夜の背骨が ひとり歩きして雲を蹴っ飛ばしたそういう風に そういう風に(急足と鼓動)腕に抱いたがらんどう 忘れられない(うそかもしれない)涙を見せないでいた 狼が鳴いた夜の背骨は 蛇のように 星を連れて尚カーテンを揺らす青嵐に 飛び出したい詩のしぐれ煮を 大食いして水を含んだそういう風穴の向こうに(思慕のふくらむゾー
2025年2月4日 19:30
北国は間近 吐息は白い淋しい木々や雪は 夜そのものなんだ明けない夜は無いんだって歌は鱗を散らして歌う暗闇の迷子の手を引くように夜空のオリオンいつも見守っているからもう少しだけ もう少しだけ 踏む歩幅もう少しだけ もう少しだけ 減る歩幅その繰り返しが 僕そのものなんだ冬の遥か 月に近く 息を飲む 星羅星になった すべてのものの声が降りそそぐ今日だ雪
2025年1月31日 19:30
見えない心にわざとらしく思い浮かべている笑みそうしないと明日が来ずに 誰かの部屋からね制服を着た ゆううつみたいな 階段から降りてくる凍てつく過去とクロージング消したら砂漠 消えない砂漠そこにあの人は立って 淋しい顔をしている暁を手招きする時まで眠らず待っている不安の椀を受け止めるからね見えない心の理由を書き連ねてパズルみたいに くしゃくしゃしがちな自分にせ
2025年1月24日 20:00
暗がりの方が良いんだって分かっているはず湿る窓に文字を書く 虚無ひからびたんだ 波が来るひからびた波が来る波の外の羽の音 消える夢の中の話ひからびたんだ 波が来るひからびた波が来る波の外の羽の音 消える夢の中に遊ぼうnoteをはじめる前まで、詞をひらめいたらノートに書く生活を送っていたのですが、こちらの詞と、先ほど投稿した 神秘的な... という詞は、同じノート
2025年1月24日 19:30
神秘的な芸術の咲き誇る水の中の巨大は何を思う神秘的な色彩に隠れた非現実何を残そうかスローモーションに動く 時を生きる何者も海月みたくゆっくりと考えているようで表裏の世界身体が浮いて姿も見えずに起きた朝身体が浮いて姿も見えずに起きた朝に蛙が鳴くスローモーションに動く 時を生きる何者も海月みたくゆっくりと考えているようで"夢の中から起床まで"をテ
2025年1月22日 19:30
よるおそく どこにでもあるにちじょうビルのうえのせんねんしゅうきのすいせいがなんてみぢかなにちじょうやこうせいなんだきっとやこうせいなんだきっとよるをたべつくした よふかしくらげそらはさかさまふってくるんだそれをしんじてやまないのだよるおそく どこにでもあるにちじょうビルのうえのおばけのあくびがこわくもなんともないにちじょうやこうせいなんだきっと
2025年1月15日 19:30
斜めの季節だ 斜めの季節が来たんだ亡霊みたいな希望が 砂を掴んでやまないのだ一人でいいのに というか 一人じゃないのに不安で押し潰されそうなわけじゃないのに斜陽は笑う 人波は人波なだけでとけこもうとするから 思い出せればいい晴れてるのに 雪が降るから 悲しいんだそうじゃなくても 虚しいんだ答えもなく 電車に乗る 世界を見送った夜の湾へ向かった斜めの季節だ 斜
2025年1月10日 19:30
書きはじめる窮屈から逃れるためにははじめから書かなければいいのにそれでも続けてしまうのはそれしかないからなんだつい色を付けてしまうのはそれしかないからなんだ独りの部屋から何を見るんだろうもう これ以上 何が見えるんだろう東京の硝子窓からの人々の羨望や雪が降れば忘れてしまう独り言を独りの部屋から見飽きてしまっても想像以上の闇が佇んでも東京のごうごうとした風に振り向い
2024年12月31日 22:00
暁の麓は氷のように凍えてそれでも会いたい気持ちが不思議でした気になるほどに見つめてしまうオーロラは翠を膨らませ 星の端と端を結ぶのです願うなら大木として枝葉や蔦を伸ばして草木にとけこみこの場所に居たい知りたいことが多すぎるのに朝には消える オーロラの夢何でもなくなる麓は今にもガラスみたいに割れそうです知りたいことが多すぎるのに宇宙から見るオーロラは、ほんとに出現
2024年12月29日 17:00
詩集「水族館」よりあれは街が水族館だった頃僕もまた イルカの群れや 亀の背中と足の速い友達が先に着くのを追いかけていたのさ心拍数を掌に感じながら息を吐くのも自由だから5時のチャイムはうんと白亜の足音鳴らす深い考えを抜けてゆくあれは街が水族館だった頃魚がいつかは陸に上がる日が来ることを僕は分かっていた淋しいから 砂にうつむいていた規則のない水の流れを遠くに重ねながら
2024年12月29日 16:30
詩集「水族館」より水族館(a)あの日 すべては海になった絵の具をいくら しぼりだしても溶けてしまうからより強く輪郭を刻もうとしたんだ底無しの闇を砕く 星の霧がずっとずっと向こうの藍色まで膨らんでいる僕は誰も信じない場所まで泳ぎ疲れて想像力の岩礁で休んだ渺々の舟の行き交いが何もない海を漕ぐのが綺麗だった水族館(b)睡眠の中 星と星を結んでいきそのすべての輪郭
2024年12月28日 19:30
落日の後には 夜の花が咲く魚の群れをなして 揺れる色彩段々 とけていく放課後のブランコの水性がじわじわ とけていく今日書いた日記をすべてシュレッダーにかけた落日の後には 消えてしまいたかった深い海の砂や風に巻かれて 旅してみたかったうみべの石の上を歩く私の想像のともだちはもっと上を浮かぶ落日の後には 窓の傷が疼くごうごうと嵐のような虚無が包むそこ
2024年12月27日 19:30
春夏秋冬はすぐに終わるから窓の外の表情も過去形にすれば過去形で雪が降り積もる雪が降り積もることばかり考えている瀟酒な冬か部屋はガラクタで埋まっているこの通りの僕か気持ちが有ればひとしずくの息は風になる駆け抜けたのは獣道の一縷春夏秋冬はすぐに消えるからあれは部屋に姉がいた頃眠りの奥で思い出す右耳まで髪が伸びては切るタイミングを逃している