シェア
の
2024年11月22日 21:00
そうだった 物語の初めの原動力は独りだったことに由来していたんだ感情で出来た山をいくら登り詰めても最初から最後まで独りで居たかったんだノートの行間に宿る 凍てつく言葉を繰り返し 繰り返し なぞりそこに浮かべる 僕の舟朝焼けが髪に馴染む静かな 静かな 冒険譚を胸に秘め 胸に秘め 生きる遠くに釣り糸を投げるそして ずっと鳴いてる鳥が居たから 話をしたんだ世界のあらゆ
2024年11月19日 20:00
通学路の水性を歩く 夢のブランコが揺れる遊具が染まる 茜の色似たもの同士だろう夕月の光るダンスとめぐる 時間に滲む 影ブランコを漕いではゆらり空に届くはずもないのに見えない心の畔きっと誰かが居るらしい似たもの同士だろう夕月の光るダンスとめぐる 時間に滲む 影Bye Bye詞の新作ですすごく儚い感じの詞を書いてみたくて作りました水性は、絵の具で絵を描く時
2024年11月15日 20:00
遠い向こうの川の向こうの魚の鰭としてまたは嘘として逃げたい震えるのは窓の風が化け物の声に聞こえるから海の底の水母の足の一つとしてまたは闇として逃げたい震えるのは爪の影がやけに鋭利に映るから引っ掻いて 冬の寡黙を繕って 撫でる夜空を遠い向こうの川の向こうの山の向こうの海の向こうの人の向こうのヒトの向こうのヒトノムコウノ君詞の新作
2024年11月15日 19:30
明るく降る雪を 白い世界を小さい挨拶より大きく生きてみたい飲み干した空き缶を潰して何を思う 見慣れた部屋の天井寝転んでいても 剥がれないよ後ろ向き いつものことさはっきりした声で返せば変わるだろうかすべてが終わるその日までどこかに行くにも 剥がれないよ後ろ向き いつものことさはっきりした声で返せば変わるだろうかすべてが終わるその日まで明るく降る雪を
2024年11月8日 20:00
ノートが砂のようにざらついている頃食わず嫌いしていた明日の背骨が来る魔物のように炎を吐いて 新雪の陰影を溶かして 塒を巻いているんだ使い古した頁の余白の結露をぬぐい書き起こせば十代のゆらぎが今も部屋を流れるキッチンに沈むリンゴもきっと鏡を担うだろう見惚れた図鑑の言葉の意味を此処でいっぱい受け止める無色 透明 になりたい無色 透明 になりたいノート
2024年11月6日 19:30
嫌なことは夜の雨の向こう車道も人もぽつりぽつりきっと魚は飛行船 嶺の上の夢を見る砂のようなマドロミを飲み干す月がいつもより早く通り過ぎる 星や雲のあいだを街は街でそのままで どこまでも循環している翡翠色の夜景のあらゆるを回す鳩時計が飛び出すと そう思うとベッドから0時の底に落ちていくよう嫌なことは夜の雨の向こう車道も人もぽつりぽつりきっとイルカの潜水は 月の中の海にい
2024年10月25日 19:30
古い靴を履いて 夜の向こうへ飛ぶおやすみの鏡の中へ すぐに足早に後ろの蛍 ろうそく 僕を灯すここからの果て あの川も見えるから嘆いた不安も 進化の肥料になるだろう道に蛍は行く 光の橋をつくる川の遥か 月に近く 息をする 種子喩えの降る空が やがて白くなる光を落とす 光を落とす久しぶりの詞の新作です!"ろうそくのような蛍の光が、夜の畦道を行き交う姿"をイメージ
2024年10月17日 19:30
狭い 広い情景の奥で ボートを漕いでテレビの砂嵐の向こう側子どもの頃の僕が天井の模様を眺め一喜一憂しているから懐かしくも新しく思って目覚めたら 冬の空気は飄々という感じで勇魚のような雲が見えたら世界はきっと狭いようで広いようなその連続を描写するようでそれをまた抱擁する詞の新作です自分の詞には、○○を漕ぐ という文章がよく出
2024年10月17日 04:00
涙が零れるのは 思い出せない歌があるから夢の中の歌 感情だけ残る汽車は走る 離れる出会い 飽きない景色音も無く 時間の砂を進む 星を過ぎるかつて居た街に似た夢を見たんだ水のようにするすると 消えてしまうんだ空気のように 静かに浮いていくんだ別れる汽車は走る 終着点へと途中まだ途中詞の新作ですこちらは2020年末に書いた詞が基になっていて、元の方では、宇宙、
2024年10月12日 20:00
書きたいものはなるべく書きたいと思ってる触れるものは揺れるように 塔楼を流すように車窓に手を伸ばして眺める いつまでも変わらないようで変わるものもあるのだ見える斜陽や 山の光と 生活は続く車窓は全部 映画みたいに過ぎてゆく見える斜陽や 川の光と 生活は続く車窓は全部 映画みたいに過ぎてゆく書きたいものはなるべく書きたいと思ってる触れるものは揺れるように 塔楼を流
2024年10月12日 19:30
眠れない夜に 魚が空の川渡る想像してる眩い鱗の冬の星 源流は白い私も鏡に映る記録を束ねては名前も付けずに風にのせこの世に似た地のあの人へ遠い土地で鳴いた鳥と舟を浮かべた旅人忘れたように 枯れ葉の束を抱き懐かしく眠る嘘もまた浮遊するどうにも話の蔵が錆びてく枝分かれのあの夢はいつの日も泥濘の花みたいに移ろう毎に見える言葉の隙間にまた冬季を通すこち
2024年10月7日 04:30
靄の中の小雨 朝になれば染まる同じように歩く 闇を掴んで変わる鉄は 草木のように笑う思っている以上に 本音が零れるのなら向こう側の晴天も 通り沿いの人も嘘のつき方も 泣きそうに 泣きそうになる時代が 僕の方に来る歩いていくほど もっと話したい深く話したい靄の中の小雨 朝になれば染まる同じように歩く 闇を掴んで変わる鉄は 草木のように笑う思っている以上
2024年10月6日 19:30
戻りたくない日々があるだろうこのまま眠ったままどこか異なる世界にワープしたりして戻りたくない日々があるだろう目を閉じて見る瞼の裏 心の世界は遠い言いたいことは言えずに ゆらゆら空間を動く言いたいことは言えずに ゆらゆら空間を動くうつつの先の土地の明かりが見える頃には微かに汽笛が聞こえる 夜の魔法にかかる時を渡る 人も居ない 魚になる目が覚めたら どこに行こう見え
2024年10月4日 19:30
夜行性の森が 羊を連れて 夢を隠したそこに佇み 空を濡らした彗星は昔を呼ぶ 昔を呼ぶ 繭を割ったワンルーム扉を開けて 瓜二つの 自分に似た怪獣が 怪獣が 怪獣が来る怪獣が 怪獣が 怪獣が来る夜を息吹く蛾の姿になって思うほど 思うほど 遠のく眠り月に揺蕩う 月に揺蕩う 繭を割ったワンルーム向こう側の 向かい側の 隣り合わせの 自分に似た怪獣が 怪獣が 怪獣が来