【詞】落日
落日の後には 夜の花が咲く
魚の群れをなして 揺れる色彩
段々 とけていく
放課後のブランコの水性が
じわじわ とけていく
今日書いた日記をすべて
シュレッダーにかけた
落日の後には 消えてしまいたかった
深い海の砂や風に巻かれて 旅してみたかった
うみべの石の上を歩く
私の想像のともだちはもっと上を浮かぶ
落日の後には 窓の傷が疼く
ごうごうと嵐のような虚無が包む
そこから知っていく
あの海も あの汽笛も 嘘じゃないと知る
目を閉じても 止まることはない 時の流れがある
シュレッダーにかける や 消えてしまいたかった という、生きることと紙一重の「無」の要素を感じる詞になっています
最近投稿した詞はこちらから！
今週投稿した、こちらの5本の日記は、12月以前に書いた日記になります
時間が経っての投稿になったので、少し不安がありましたが、多くの反応をいただけて嬉しいです
ありがとうございました！