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【詞】夜


手の平を浸す青嵐に 吹っ切れたい

夜の背骨が ひとり歩きして

雲を蹴っ飛ばした



そういう風に そういう風に

(急足と鼓動)

腕に抱いたがらんどう 忘れられない

(うそかもしれない)



涙を見せないでいた 狼が鳴いた

夜の背骨は 蛇のように 星を連れて尚




カーテンを揺らす青嵐に 飛び出したい

ことばのしぐれ煮を 大食いして

水を含んだ



そういう風穴の向こうに

(思慕のふくらむゾーン)

港で見た 街並みが忘れられない

(午後のまどろみ)



空を目がけて行った アンタレスがあった


つ つ み こ ん で

し ま い た い


つ つ み こ ん で

し ま っ た 。





特に意識していなかったのですが、
前回投稿した詞に、冬の星座である"オリオン"が出てきて、

今回は、夏の星座である"アンタレス"が出てきます

背骨は人体の一部ですが、
比喩として使われることがあるのも面白いですね



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